072(関係)
――俺は気が付くと、外が明るい。二日酔い……いや、頭は痛くない。そして、俯瞰で自分の寝姿を見る。またか、時々あるんだよな。夢か? 幽体離脱か? 俺の肉体はトレーラーハウスのベッドですやすや眠っている。メグと一緒に…………あっ朝チュン!? ヤっちまった〜! 昨晩のことを思い出せ!
「ケーイチ、ケーイチ、グッモーニン」
俺は急いで幽体を自分の体に合わせる。スゥ〜っと吸い込まれた。
俺は起きて翻訳ウェアラブル端末を着ける。お互い裸だ。
「おはよう、メグ」
「おはよう……どうやら、童貞じゃなかったようね」
「やっぱり、関係を持っちゃった?」
「酔っ払ってた割には上手だったわよ」
「そっ、そうか」
ぐぐぅ〜。腹が鳴った。腕時計型ウェアラブル端末を確認すると14時……さて、どうしたものか。
「フライドチキンがあるから食べていきなよ」
「ありがとう。ところで、俺はゴム使った?」
「世話の焼ける男ね。私が着けてあげたわ」
俺はホッとする。バニーガールを孕ませたら、本当にマフィアに埋められてしまう。
メグの体はタトゥー1つない綺麗な白い肌だ。それにしても、酔ってた男を家に連れ込むなんて、何を考えてるんだ?
メグはバスローブを羽織って、キッチンでフライドチキンを温めてる。
「圭市、よかったら、ビザも食べる?」
「ジャンクフードばかりだな〜」
「食べてくれれば、助かるんだけど」
「分かった、食べるよ」
俺は脱ぎ散らかした服を着る。
「コーヒーはホット? アイス?」
「ホットで頼むよ」
俺は何か手伝えることがないか、キッチンへ行く。インスタントコーヒーだ。アメリカじゃレアだな。
「メグ、君の為に言う。簡単に男を連れ込むな」
「圭市が初めてよ」
「ゴムまで用意しといて?」
「避妊具を持つのは常識」
「そりゃそうだけど」
「もうできるからダイニングに座ってて」
「ああ」
テーブルにはフライドチキンのバーレル、ビザの半円、コーヒーのグラスが並べられる。
「さあ、食べて」
俺はチキンとピザにがっつく。出来立てが一番たけど、文句は言えない。
「流石は本場の食べ物。美味いよ」
「ありがとね。初めて女の喜びを知ったわ」
「礼をするものじゃない」




