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屋根の下の義妹、窓の外のヒロイン。【連載停止中】  作者: 仁波昼海
No.2 君との放課後

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23/23

短編1:彼女とのデート

桃奈の妹が葉桜と仲がよいということでクラスは掴めていた。

ぐずぐずするのは僕の性にあわないもんでね、昼休みにすぐ行動に移したよ。


いやあ、一瞬断られたときはどうなったかと思ったけどね。

適当な理由をつけてとりあえず友情確保。


インパクトの強い出会いは根強いイメージをもたらす。

だからきっと僕は彼のことを忘れることができないんだな。

僕は彼女に完全に宣戦布告できたと思っていた。



そう、昨日あの後あんなんが起こらなければ僕は安心していた。





「おぉ〜、これは良いチークだ」

「お!これ新作コスメじゃん!」

「や〜ばい。このマスカラ、絶対ひなたち喜ぶよ」


「...」


名目上は買い物ということで来ていたはずなんだが、どうにも該当範囲が広かったらしい。

これは完全にデートである。


周りから見れば義理の兄妹なんてわかるはずもなく、化粧品を見てキャッキャしてる女子と、後ろにいる謎の男。

多少関係は怪しまれたとしても、デートと名付けられる他ない。


「あ、あの〜葉桜さん?」

「なに?にーさん」

「その...買い物はいつ頃?」

「あ〜そんなんもあったね」

「はい?」


マジかこの人。

さっきまで手を繋いでるくだりまでは良かったのに..。

結局女の人って自己中なんか。


「んじゃ、次はにーさんの番!」


沢山見て回っていたものの、最後に買ったのは口紅1つ。

ようやく買い物する気になったかと思いきや、ターン交代を切り出してきた。


「せっかく2人なんだしさあ、買い物だけして帰んのおもんないしょや?」


どこで覚えたのか適当な北海道弁を披露する妹。

ちなみにしょや?はでしょう?という意味。


「じゃあ、ゲーセンでも行くか?」

「いいねぇ、にーさん。ここでは負けんよ!」


気合いの入ったガッツポーズを掲げる隣の女子高生に買い物は後回しでもいいかと思ってしまった。


その後の俺たちは、周りの目を気にせずとにかく遊んだ。


UFOキャッチャーを始め、ゾンビゲームや某たいこのやつ。なんならプリクラまで言われるがままに撮ってしまった。


多分今日だけで人生初のことを両手に収まりきらないくらい体験している気がする。


ゾンビゲームをしている時に彼女はこう言った。


「にーさんとゲームしてるとさ、素の私でいられるんだ。だからこの時間、これからも取ってね」


銃の反動をリアルにくらいながら言っていた言葉ではあるが、俺にはそれが結構大切なことに聞こえた。

だからその後も付き合った。

過去に何があったかは知らないが、ヒロインの裏の顔を知れてるんだから作ってる俺自身も共犯どと思うことにした。


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