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元素の遺産―― Legacy of Sigils  作者: عادل سعيد عادل سعيد
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【第14話:闇の中の炎】

第14話:闇の中の炎


カイロンが廃れた神殿の広場で月明かりの下に立ち、ついにひびの癒えた水の剣を掲げたのと同じ夜、遠く離れたある場所でも一つの炎が、一年間の修行を終えようとしていた。


しかし、月明かりの下でも、川のほとりでも、師の傍らでもなかった。


彼女は、独りであった。


荒涼とした山の奥深く、風が裂け目の間で甲高く鳴る場所に、一日のうちたった一時間だけ陽光が差し込む小さな洞窟があった。その湿気は冷たく、壁は闇に染まった硬い黒石であり、その静寂は墓場のように重かった。その洞窟の奥深くで、ヒノラは冷たい岩の上に座り、苦しげに息を切らしていた。場所の寒さにもかかわらず、その小さな身体は汗に塗れていた。


彼女の前、地面には、一族の秘伝書が擦り切れたページを広げて置かれていた。そして周囲には、修行の痕跡が刻まれていた――炎の舌が石を叩きつけた黒い焦げ跡、はぐれた火花が爆発した小さな石の欠片、そして亡き兄ヒマルの外套。彼女はまだそれを身に纏っていたが、炎の制御を失うたびに、その端が少しずつ焦げていった。


彼女は緋色の両目を閉じ、呼吸を鎮めようとした。たった今、書の中で最も難しい火の型を実行し終えたところだった――まだ習得できていない型だったが、それでも試みた。左腕を完全に焼き尽くしそうになった。


手首に目を向けた。炎の印が深紅に輝き、それからゆっくりと薄れ、かすかな色へと戻り、やがて消えた。そして隣の地面には、火の剣が赤く静かに脈打つ光を放ちながら横たわっていた。彼女は自由に炎を放つ時には剣を傍らに置き、攻撃を集中させる時には剣を呼び出すことを学んでいた。


一年が過ぎた。


兄が目の前で倒れるのを見送った、あの日から。カイロンの頬を叩き、彼のせいだと叫んだ、あの日から。村の影に忍び込み、燃え落ちた自家の残骸へ戻り、灰の下からこの書を取り戻した、あの日から。


一年間の孤独。一年間の恐怖。師もなく、友もなく、誰もいないままに修行した、一年間。


彼女は目を開け、月明かりがかすかに差し込む洞窟の入り口へと視線を向けた。そして……思い出した。始まりを。


―――


一年前


あれが、この洞窟での最初の夜だった。


屋根から逃げ出した後、カイロンを叩き、復讐を誓った後、ヒノラは荒涼とした山へと向かって走り続けた。どこへ行くかも分からぬまま。小さな足はもつれ、涙が、まだ手のひらから散っていた火花を消した。走り続け、走り続け、この洞窟の入り口でついに力尽き、倒れ込んだ。


震える足取りで洞窟の中へ入った。暗かった。冷たかった。裂け目を通り抜ける風の音が、幽霊の声のように響いた。最も奥まった隅に腰を下ろし、膝を胸に抱えながら、泣き始めた。


それは怒りの涙ではなかった。今回は、恐怖の涙だった。すべてを失った小さな少女の涙。父を、母を、兄を、家を、村を。残されたのは、この書と、手のひらの紋章と、胸の中で消えることを拒む炎だけだった。


「兄さん……ヒマル……誰にも教わらずに、どうやって修行すればいいの? 自分が正しいことをしているのか、どうして分かる?」


誰も答えなかった。誰もいなかった。


その夜、長い時間泣いた。涙が涸れると、悲しみの代わりに、別の何かが心の中に忍び込んでくるのを感じた。より冷たい何か。より硬い何か。


孤独。


これまで感じたことがなかった。いつも兄がそばにいた。村の声があった。少なくとも、周りに人がいた。しかしここでは、沈黙しかなかった。自分の鼓動がはっきりと聞こえるほど深い沈黙。


身震いした。寒さからではなく。恐怖から。


「だめ……ここにはいられない。この場所は怖すぎる。もしかしたら……村に戻ろうか。カイロンを探そうか。もしかしたら……」


止まった。兄が目の前で倒れる姿を思い出した。メギンの笑い声を思い出した。家を呑み込んだ炎を思い出した。


顎を引き締めた。書を開いた。


最初に目に入ったページは、炎の流れを制御するための基礎を説明していた。書は非常に古かったが、その字は明確で、説明の図は精密だった。深く息を吸い込み、右手を前に伸ばし、拳を握り締めた。


手のひらの灰色の刻印が赤く輝いた。燃え盛る火の剣が現れ、その刃は乱れた炎を揺らめかせた。まるで自身の心の状態を映し出すかのように、震えていた。剣は手の中で燃え、熱く、生きていて、制御を逃れそうだった。


一瞬、恐怖を感じた。剣は強かったが、うまく握る方法が分からなかった。魂に重く、小さな手に重かった。安定させようとしたが、剣が激しく震え、顔を焼きそうになった! すぐに拳を握り締め、剣が消えた。


心臓が激しく打っていた。


「だめ……失敗できない。あのことが起きた後では」


もう一度試みた。また試みた。また試みた。


毎回、剣は乱れて現れ、震え、安定することを拒んだ。しかし彼女は、あることに気づいた。剣だけに集中すると、周囲の炎の制御を失う。炎を放つことに集中すると、剣が消えてしまう。両方を同時にやらなければならなかった。剣を握りながら炎を放つ方法を。剣を片手に持ちながら、もう一方の手から自由に炎を放つ方法を。


こうして、最初の日々が始まった。


片手で剣を持ち、もう一方の手から炎を放った。連携は難しかった。炎は散乱し、剣は乱れた。しかし続けた。毎日、少しずつ上達した。両者のバランスを取る方法を学んだ。剣を身体の重荷ではなく、延長として使う方法を。


―――


最初の数ヶ月


毎朝、一日にたった一時間だけ差し込む薄い陽光で目が覚めた。起き上がり、山の奥深くで見つけた小さな沢の水を飲み、洞窟の周りの山の低木から摘んだ硬い野生の実を食べ、そして書を開いた。


恐怖は、どの瞬間も彼女に寄り添っていた。


最初の数日は、洞窟のどこかで石が転がる音を聞くたびに身震いした。素早く振り返り、メギンが後ろに立っているかと予想した。あるいは、失敗を叱責する兄の幽霊かと。しかし、そこには誰もいなかった。いつも。


孤独は最悪の敵だった。夜、漆黒の闇が訪れると、彼女は隅に座り、膝を抱えて、囁くように自分に語りかけた。


「ヒマル……見てる? 私が頑張ってるって、分かってる?」


誰も答えなかった。


少しずつ、沈黙に慣れていった。恐怖と共存することを覚えた。孤独を敵から……燃料へと変えていった。


悲しいと感じるたびに、炎を灯した。怖いと感じるたびに、炎を灯した。孤独を感じるたびに……炎を灯した。炎は唯一の友となった。唯一、応えてくれる存在。唯一、力を感じさせてくれる存在。


そして三ヶ月目に、最初の突破口が開いた。


書に記された中程の型に取り組んでいた――剣を片手に持ちながら、もう一方の手から一定の目標へと直線的に炎を向ける型だった。一ヶ月目は失敗した。二ヶ月目も失敗した。炎は逸れ、散乱し、従うことを拒んだ。炎を放つたびに剣も乱れた。


しかし続けた。そして三ヶ月目を満了したその日、何千回目かの試みの中で、何かが違った。炎がもはや抵抗しないことに気づいた。左の手のひらから、炎が真っ直ぐで精確に迸り、一方、右手の剣は安定したまま、ちょうど狙っていた石に命中した。


両目が大きく開いた。両手を見つめた。焦げた石を見つめた。


そして……微笑んだ。何週間ぶりかに、微笑んだ。


「やった……やったんだ!」


しかし、祝ってくれる者はいなかった。聞いてくれる者もいなかった。


微笑みはその唇の上で固まった。ゆっくりと……消えた。


「関係ない……誰も必要ない」


そして修行に戻った。


―――


半年目:最大の秘密


五ヶ月目に、書をめくっていると、これまで見逃していたページを見つけた。端が擦り切れており、ほとんど読めなかった。しかしタイトルだけは判別できた。


「剣の吸収」


両目が大きく開いた。食い入るように読んだ。そのページは、高度な技術について説明していた――戦士が剣を体内に吸収し、刃を消し、手首に元素の印を現れさせるという技術。火の場合は……炎の印が。


「つまり、これが可能だということ……これが古の戦士たちがやっていたことなんだ」


書を閉じた。火の剣を見つめた。それは手の中で輝いていた。


「剣を吸収したら……私自身が炎になれる」


試み始めた。予想よりもはるかに難しかった。剣を体内に引き込み、魂と、心核と、自らの全存在に溶け込ませなければならなかった。試みるたびに、剣は抵抗し、身体は拒み、まるで炭を飲み込むかのような痛みが内側から焼いた。


しかし屈しなかった。月が過ぎ、また月が過ぎるたびに試み続けた。失敗した。立ち上がった。また試みた。


そして八ヶ月目、洞窟の暗い隅に座り、長い一日の修行の後に疲れ果てていた時、目を閉じて集中した。手の中の剣を感じた。その中に宿る炎の鼓動を感じた。そして、ゆっくりと、それを消す代わりに、内側へと引き込み始めた。


剣が抵抗した。震えた。逃げ出しそうになった。しかし歯を食いしばり、引き続けた。腕に灼熱が走るのを感じた。炎が空気の中ではなく、血管の中を流れているかのようだった。そして突然……剣が消えた。


驚きに目を開けた。手のひらを見た。剣はなかった。炎の刻印は輝いていたが、剣は……消えていた。そして手首に何かを感じた。見ると、皮膚の上に、小さな炎の舌の形の印が刻まれていた。赤金色に輝いていた。


「吸収……できた」


震える手を持ち上げた。拳を握り締めた。剣が再び手のひらから現れた。まるで消えていなかったかのように。そして目を閉じ、再び内側へと引き込んだ。消えた。炎の印が手首に現れた。


一度やった。二度やった。三度やった。剣を引き込んでは放ち、引き込んでは放ち、その動作は呼吸のように滑らかになっていった。剣を一瞬にして握り、また一瞬にして吸収できるようになった。


しかし、もう一つのことにも気づいた。剣を吸収した後も、剣を手に持っている時でも、もう一方の手から自由に炎を放つことができた。剣はもはや妨げにならなかった。炎は散乱しなかった。両方が一つとなって彼女の一部になっていた。


立ち上がった。両腕を広げた。片方の手のひら、剣を握ったまま、炎が宿った。もう一方の手のひら、自由な状態で、炎が宿った。両手から同時に炎が燃え上がり、剣がその間で輝いていた。


「今……今初めて……分かり始めた」


―――


最後の数ヶ月


こうして、一年の残りの月々が過ぎていった。


ヒノラはもはや、一年前に洞窟へ入ったあの怯えた子供ではなかった。風の音に身震いすることはなくなった。夜に泣くことも。泣くこともあったが、涙は少なくなった。より硬くなった。より……冷たくなった。


孤独はまだそこにあった。悲しみもまだそこにあった。しかし、それらを炎へと変える方法を覚えた。孤独を感じるたびに燃えた。悲しみを感じるたびに、さらに燃えた。炎は彼女の拠り所となり、武器となり、アイデンティティとなった。


十ヶ月目に、一族の秘伝書に記されたすべての型を完了した。


洞窟の中央に立ち、息を切らせながら、汗に塗れていた。書の中で最後の、最も強力な型を終えたばかりだった。残りのページを見た……何もなかった。


書を閉じた。一瞬、奇妙な感覚を覚えた。空虚。では、次は?


岩の上に座り、考えた。書で学んだすべての型は既存のものだった。古の火の戦士たちが生み出したものだった。しかし、彼女は……自分だけの何かを生み出せるだろうか?


その後の数週間を試みに費やした。学んだ型のさまざまな方法を組み合わせようとした。力を新しい角度で、新しい組み合わせで、異なる速度で押し出した。剣を手に持ちながら炎を放ち、そして剣を吸収して自由に炎を放ち、その違いを観察し、効果を研究した。何度も失敗した。指が焦げた。兄の外套の端を何度も焦がした。一度は洞窟全体を燃やしそうになった。


しかし止まらなかった。


そして十一ヶ月目のある夜、疲れ果てて座り、洞窟を照らすために灯した小さな蝋燭を眺めていると、頭の中で何かが閃いた。芯から時折散る、小さな火花を眺めていた――ほとんど見えないほど小さく、しかし生きていて、速く、捉えどころのない火花を。


両目が大きく開いた。


「火花……」


立ち上がった。手を伸ばした。まず剣を吸収した――刃が消え、炎の印が手首に現れた。そして力を集中させた。しかし大きな炎を形成するためでも、炎の波を送るためでもなかった。……火花を形成するために。何百もの小さな火花を、あらゆる方向へと放ち、速く、目眩しく、捉えどころなく、すべてを同時に防ぐことのできない火花を。


試みた。最初は失敗した。火花は大きすぎたり、小さすぎたり、そもそも出なかったりした。しかし試み続けた。剣を呼び出して試み、吸収して試みた。その違いを観察した。毎回の試みから学んだ。


そして十日目の試みの中で、深く集中しながら両手を一緒に伸ばし、炎の印が手首に輝く中で……両手のひらから輝く小さな火花の雲が溢れ出した。何百もの燃える点が空中に飛び散り、赤い蛍の群れのように舞い、向かいの壁に激突し、数え切れないほどの小さな焦げ跡を残した。


息を飲んだ。一歩後ずさった。両手を呆然と見つめた。そして何ヶ月ぶりかに……笑った。


それは勝利の笑いだけではなかった。解放の笑いだった。


「これが……私の攻撃だ。私自身の攻撃。名前をつけよう……火花の攻撃」


聞いてくれる者はいなかった。祝ってくれる者はいなかった。しかし今回は、笑いは消えなかった。


「関係ない。私が知っている。それで十分」


―――


一年の終わり


一年の最終日の朝、ヒノラは洞窟の入り口に立っていた。太陽が荒涼とした山に昇り、その金色の光が小さな顔を包んでいた。段彩の赤い髪は今では長くなり、肩の上に流れ落ちていた。緋色の両目には、疲労の暗い影が宿っていたが、これまでになかった何かが輝いていた。


自信。冷たさ。決意。


手を上げた。拳を握り締めた。火の剣が手のひらから現れた――しかし、一年前のように乱れてはいなかった。刃は安定し、落ち着き、炎は整然と一定に燃え、夕暮れ時の太陽のような赤金色に輝いていた。そして、一つの滑らかな動きで、それを内側へと吸収した。剣が消え、手首に炎の印が現れた――皮膚に刻まれた、温かな赤色に輝く小さな炎の舌。


「一年……一年間、ここにいた」


指から小さな火花を一つ放ち、それが空中に漂って消えていくのを眺めた。


「もう子供じゃない。泣きながらあなたから逃げたあの子じゃない」


すべてを思い出した。兄の顔。メギンの笑い声。叩いた時のカイロンの怯えた目。かつて家だった場所の灰。


拳を握り締めた。一方の手に剣が燃え上がり、同時にもう一方の手にも炎が宿った。


「メギン……カイロン……まだ眠っていない兄の魂にかけて誓う……私は行く。そして、道にあるものをすべて燃やし尽くす」


炎を消した。剣を吸収した――炎の印が手首に現れた。書を拾い上げた。端の焦げた兄の外套を身に纏った。そして、一年間隠れ続けてきた世界へ向かって、洞窟から最初の一歩を踏み出した。


正確にどこへ向かうかは分からなかった。しかし、一つのことだけは知っていた。


炎は洞窟の中に隠れない。炎は外へ出て……すべてを焼き尽くすのだ。


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