第49話 旅立ち! 別れの時
モンスターの大群の襲来から数日がたった。帝国軍の迅速な人命救助により建物被害は大きかったものの、人のけがなど人災はそれ程ではなかった。ダイン達はがれきの撤去や、怪我人の治療に手を貸していた。そんな時、帝城から呼び出しを受けた。
~城内エントランス~
守衛『皇帝陛下がお待ちです。どうぞ謁見の間へ。』
ダイン達は守衛に促されるまま、謁見の間に行く。
皇帝『よくぞきてくれた。此度の件、本当によくやってくれた。助かったぞ。国を治めるものとして、礼を言う。』
ダイン『いえ、騎士として、当然の事をしたまでです。』
皇帝『いや、そなた等の活躍が無ければ今頃どうなっていたことか分からぬ。』
ダイン『……。』
ガスパー『陛下、此度の和平の件でごさいますが。』
皇帝『うむ。ここにアヴァロン王に宛てた親書がある。これを持ち帰り、アヴァロン王に渡してくれ。』
ガスパー『ハハーッ』
ガスパーは深々と頭を下げる。
皇帝『そして、これは余からの提案だが。アヴァロンとウエストリアでの同盟を願いたい。』
ガスパー『へ?』
皇帝『昨今隣国との小競り合い、各地で多発する反乱やモンスターの大群の襲来。そして今回の件。どうもきな臭いのだ。』
アイン『何かが起こる前触れだと?』
皇帝『余は世界規模で起こる、大戦の前触れではないかと思っている。』
全員『『『!!』』』』
皇帝『それだけは何としても止めねばならぬ。』
ダイン『…。』
皇帝『大戦を止めるために騎士団の諸君には、各国の諸王にあい説得してほしいのだ。わが国も全力でサポートしよう。』
ガスパー『その件は、国に持ち帰り急ぎ協議して後日返答致しましょう。』
皇帝『うむ。よき返事を期待している。』
アイン『陛下我々からも一つお願いがございます。』
皇帝『うむ。何なりともうしてみよ。』
アイン『ダイン、オーズ、フローラ達3人に火の精霊龍の神殿への立ち入りの許可をいただきたいのです。』
皇帝『それは構わぬが。危険なところだぞ?』
アイン『フローラという者は、記憶を持っていないのです。何者かに故意に封印されているようなのです。その封印を解きたいのです。』
皇帝『なぜだ?』
アイン『あのザガートがこの記憶を狙っています。』
皇帝『!!』
皇帝『ふむ……。良かろう。火の精霊龍の神殿への立ち入りを許可しよう。』
ダイン『ありがとうございます!』
皇帝『これからも頼むぞ。』
ダイン達は謁見の間を後にした。
~ウエストリア帝都西城門~
アイン『俺はガスパー大臣を守ってアヴァロンに戻るよ。』
ダイン『団長ありがとうございました。』
アイン『弟子たちの成長を見れてよかったよ。』
オーズ『団長…。』
アイン『それじゃあ、遅くなるから行くな。用事が終わったらアヴァロンに帰ってこい!待ってるぞ。』
ダイン・オーズ『『はいっ!ありがとうございました!』』
アインは手を降って後にする。
そして……。
ヘイ『さ~て。俺も行くか。』
ダイン『ヘイ、もう行くのか?』
ヘイ『ああ。あんまり遅いと師匠が五月蠅いからなぁ。それに…あまりしみったれるのは嫌いなんだ。おまえたちと過ごした時間は楽しかったぜ。』
ダイン『……。ヘイ、一緒にこないか?』
ヘイ『いや、そうしたいのは山々だが一度戻らんと五月蠅いからなぁ。もし近くにきたら一度寄ってくれ。歓迎するぜ?』
ダイン『分かった。その時はよらせてもらう。』
ヘイ『じゃあその時までしばらくお別れだな。』
ダイン『ああ。また会おう。』
ヘイ『ああ。今度は負けねーからな。』
ダイン『また勝負な。』
ヘイ『じゃあな。』
ダイン『ああ。』
ヘイは背を向けて歩き出す。
フローラ『気をつけて。』
オーズ『また会おう!』
ヘイは手を振って応えた。
第3章これにて終了!
番外編を4話ほど書いて新章入ります




