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ヒロインもどきが私のパートナーを倒そうとします。  作者: ゆいらしい
1章 ラスボスは生徒会入りを所望する
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10/20

10 シャーロット=イベリアの本音

活動報告に解説を書いております。

宜しければ、御覧下さい。

 ……沈黙と静寂がこの空間には流れている。


ーーーーーーーーーーーー


「ねぇ、メイソン。この“真実の部屋”ってどんな魔法で出来てるの?」


「魔法って言うより、魔獣の作用を使ってるんだよ。真実の部屋では、悪魔の舌が使われてるんだ。」


なるほど。

魔獣の体の一部等には、魔力が含まれている。例えば、猫の髭には“方向指示”の作用がある。それは、使用者の望む道を案内してくれるというもの。大抵の場合は、お店で売られているが、レアモノも勿論ある。それこそ、悪魔の舌がそうだ。


悪魔にも種類がある。種類によって、作用も変わる。多分、真実の部屋には“本音を引き出す”作用がある悪魔の舌が使われているのだろう。





「……さっきから思ってたんだけど、どうしてリリィちゃんは僕が少し答えただけで大抵のことを理解していってるの?悪魔の舌はレアモノ。普通なら知らない筈だよ。…でも、リリィちゃんは別にマニアって訳でも無いよね。」


メイソンは、私に疑いの目を寄越した。…それは、私が赤いドラゴンであるルビィのパートナーだからだ。「ルビィを使って、国を脅かすつもりじゃないだろうな?」そんな意味だろう。


まぁ、確かに悪魔の舌は禁書に入るかどうか現在検討されているような代物だ。悪用されたら大変だからだ。


…メイソンは私を受け入れているようで完全には受け入れていない。私も友達だと思ってはみるが、やっぱり私の一番はルビィだ。メイソンが、ルビィに何かしたら私は許さない。


「私が悪魔の舌を知っていたのは、本に書いてあったからだよ。私、図書館の本は殆ど読んでいるの。だから、大抵のことは知ってるよ!伊達にボッチやってる訳じゃないから。…ルビィがいない時の殆どの時間を本を読んで過ごすの。魔力が弱いから、せめてテスト位はね…」


これは、嘘じゃない。

…メイソンも一応納得したようだ。

さて、真実の部屋の根源は悪魔の舌か……


ーーーーーーーーーーーー




沈黙を壊すのは、私。


「イベリアさん、私と話し合いましょう。…本音でね。」


「…真実の部屋へ行こうって言っているんですの?先程も申し上げましだが、嫌ですわ。私はあなたを生徒会役員と認めていないわ。」


「いいえ、この場所で結構です。…… 所で、イベリアさんは再度、私を生徒会役員と認めていないとおっしゃいましたよね?」


不機嫌そうに頷く、イベリア。


「なら、答える義務がある筈です。どうして、私を湖で攻撃したのですか?私は何も違反をしていません。生徒会役員でドラゴンという強力なパートナーを使役しているにも関わらす、一般生徒を攻撃するなんて言語道断だと思いませんか?」


メイソンとエイハブさんを見る。そして、2人は頷いた。


私はさっきまで、「私が何をしたんだろう?」とだけ考えていた。常に自分が悪いのだ、と。庶民である私はさけずまれて当然だと。


でも、おかしいよね?


だって、何故やられたのかわからないのにも関わらずに反省するなんて。それでは、本当の反省にならない。自分が何をしたかわかって、そこを反省することが大事なんじゃないかな。


「……っ。それは……」


イベリアは息詰まる。

当然だろう。生徒会役員の立場を利用して私を踏み込ませ無いよようにしているのに、生徒会役員の立場によって私に踏み込まれたから。




さて、そろそろだろう。




「……うるさい!私はあんたなんて嫌いだ!何で?あんただって、登場人物じゃないじゃない。あんたも私も所詮はモブなのに…!なのに何で?どうして、あんたは物語に絡めるの?私なんか記憶だってあるのに…ズルい、ズルい、ズルい!……どうして私には記憶があるの?それなら、……無くたって良かったのに………………っ……」


イベリアがひとしきり叫ぶ。

また、最初に会った時と同じ雰囲気だ。この教室に入った時に会った彼女と最初に会った彼女は全く別人だ。……まるで、真実の部屋の作用を受けたメイソンやエイハブさんのように……

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