人間そっくり
短く刻んで投稿させて頂きたいと思います!宜しく!
「真島さん」 すっかり気圧されてしまった形でしばしわたしがおし黙ったのを、酔ったわたしが酔いに任せて眠ってしまったとでも思ったか、さらに別の女性看護師のひとりが声を荒げてわたしを叩き起こしに掛かったのだ。 「ま・じ・ま・と・も・や・す、さん!寝たフリしたって無駄ですよぅ」 看護師がわたしなフルネームをきちきちと区切って発音した。 そんなことしなくたって、聴こえてるというのに。 「ホカリっち。少しは優しくしてあげなさいよ。このひとだって、よく見ればイイ男なのよ。ね」 いくら酔っ払ってると思ってるといったって、本人を目の前に、よくもこう、無遠慮極まりないことを言う。 そう、この看護師の名前は、確かに穂刈といった。 そう。確かに、言われた通りだ。呑んでしまった。わたしは、アルコール依存症治療の為に入院していた精神科病棟の病室の中で、飲酒をする、という罪を犯してしまったのに違いないのである。 わたしは看護師たちには気づかれないように大きな溜息をついた。 「さっきっから、真島さんの息、お酒臭くて仕方ないんだから、隠そうとしたってバレバレなんだすよねぇ」
御読みになって頂きまして、誠に有難う御座いました!




