33話
だって、まだわからない事があるということなのですから。そして、それを確かめたいと思った私は旅に出ることを決意したのでした。
でも、まずはその前に準備をしなくてはいけません。そのためにはどうすれば良いのか考えないと駄目なのですが、なかなか思いつきません。
しかし、悩んでいても時間は過ぎていくばかりなのでとりあえず行動することにすることにしました。
「それじゃあ、ちょっと行ってきます」
「はい、いってきます」
私は元気良く家を出て行くと、町の外れに向かって歩き出したのでした。
私の名前はロゼ。
冒険者ギルドのギルマスをやっているわ。最近、私の弟であるカイルの事がよく話題になるのよ。
まぁ別にそれ自体は何も問題は無いのだけど……。
ある時、弟の様子を見ているとあることに気がついたの。
弟はよく同じ方向を見ている事が多いような気がして、不思議に思ったのよ。
それで、しばらくその様子を観察していると、また違うことも気づいてしまったの。
その方向には必ず人がいて、その人達をじっと見つめていた事に気が付いたのよ。さらに調べてみると驚くべき事が分かったのよ。
カイルが見ているのは男の人だったっていうことがわかったの。
それを知った時の私の気持ちを想像することは誰にも出来ないでしょうね。
だけど私は何とか冷静さを保ってその事を考えることをやめたのだった。
そしてこのことは記憶の奥底に封印することにしたのだった。
そんなある日のこと、私は弟の呼び出しを受けて、彼の部屋にやってきたのだった。
「こんにちは」
「こ、こんにちは」
「どうしたんですか?」




