あざわらい。
人の心は醜いですね。そんな話。
こういうのは掌編小説なのか現代詩なのかポエムなのかどなたか詳しい方教えていただけると助かります。
「おい……」
前からきた二人の男子高校生のうち一人が、にやにやしながら隣の男子を肘でつついた。
ああ、また嘲笑われている。
私は下を向いて、その男子高校生の横を怒りと傷きの心で通り過ぎた。
子供と中学生、高校生は嫌いだ。
なんていっている私も高校生だが。
なぜ私が笑われるのかというと、百五十六センチ、九十二キロのデブだからだ。
それが特大のセーラー服を着て歩いているのだから、子供は『太ってるー』とか、『すごーい』とか、『デブー!』とか言う子は言うし、中高生……たまに小学生と、大人になりきれていない大人にも嘲笑われる。
普通……ちゃんとした大人は、スルーしてくれるので助かる。
わたしだって、好きで太っているわけではない。
持病の薬を飲んでいるため、薬のせいで食事は家族と同じなのにこの有様なのだ。
薬を飲むのをやめたら死んでしまうので、母に管理されている。
私だって死にたくはない……いや、もう死にたいかもな。
(もういいかもしれない……)
私は下を向いて、太りすぎて歩きづらい足と、痛む足裏を動かしながら、思う。
人を嘲笑うのは、人として最も愚かなことのひとつだと思うのは私だけだろうか。
嘲笑われると、物凄く傷つくことを、彼らは知っているのだろうか。
知ってたらやらないかぁ……と、はぁはぁ息を上げながら歩いて思う。
私だって痩せたい。
でも、痩せられない事情がある。
人にはそれぞれ様々な事情があるのだ。
それなのに……と、私は思いながらも息をはいた。
(いつものことだ……)
こうして私は傷つきながら生きていく。
いつか救われる日はくるのだろうか……。
おわり。




