表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
1/5

01『防具の強度は如何にして決まるのか』アルトゥール・グランヴァルト著

名前とかはほとんどAIです。

あと今回のやつは他のものに比べてAI比率高めです。

 一、三元相関強度理論(MMS理論)序説


 私は帝国工匠院・応用防装学講座主任、アルトゥール・グランヴァルト。

 北方戦役において三度従軍し、

 鎧の破断面を数百にわたり観察、

 矢創と打撃痕の統計を収集した者である。

 かつては軍需監督府の顧問として鋼材配給に関与したが、

 近年はその職を辞し、専ら理論的研究に従事している。

 本稿は、我らが栄光ある帝国の現行防具体系に対する批判的考察と、

 新たなる強度理論の提唱を目的とするものである。


 二、今日(こんにち)の帝国鎧の惨状


 今日(こんにち)の帝国の鎧は見るも無残である。


 硬く、分厚く、重く、そして鈍い。

 鋼はかつてなく硬度を増し、

 鍛冶師は競うように不純物を排し、

 結晶粒を揃え、硬化魔術を幾重にも施している。


 だが――結果はどうか。


 北境の小競り合いでは、

 重装歩兵の進軍速度が著しく低下し、

 包囲を許した例が三件。

 西方砂漠遠征においては、

 熱応力による胸甲の微細亀裂が戦闘中に拡大し、

 貫通を許した事例が報告されている。

 さらに、若き騎士が己の鎧の重量ゆえに河川を渡れず、

 溺死した悲劇は記憶に新しい。


 硬い。

 確かに硬い。

 だがそれは強いとは限らぬ。

 今日の帝国の鎧は”ただ重くて硬いだけの鉄塊”なのである。


 三、硬度偏重主義の誤謬(ごびゅう)


 帝国軍需局は「強度とは硬度である」と定義する。

 彼らの調査表には、材質、構造、付与魔術が並ぶ。

 しかし、素材の硬さのみを追求する思想は、鎧を『死んだ物質』として扱うことに他ならぬ。

 人体の防御能力は、単一面に固まった金属板では保証されない。

 皮膚や筋肉、内臓器官など多くの組織を総合的に動員することで初めて可能となるものである。

 故に、真の意味での防御能力とは、攻撃への反応速度、機敏性、回避率の高さを含むものなのである。


 私はここに断言する。

 今日(こんにち)の帝国の鎧は、物質のみを見て魂を忘れた”鉄くず”に過ぎない。


 四、三元相関強度理論(MMS理論)の提唱


 私は新たに「三元相関強度理論」、すなわちMMS理論を提唱する。


 M₁:Material(物質)

 M₂:Magic(魔力)

 S:Spirit(精神)


 あらゆる防具の実効強度は、この三要素の積によって定まる。


 実質強度 F = M₁ × M₂ × S


 ここでいう”S”は単なる情動ではない。

 着用者の信念、誇り、美意識、覚悟、そして周囲が抱く認識までもを含む総合精神量である。


 物質がいかに優れていようと、精神係数が零に近ければ実質強度は激減する。

 逆に、精神が極大に達すれば、物質の限界を超える現象が発現する。


 五、観察事例


  1. 素手で岩を砕く者が存在するのは何故か


 物質強度の観点から見れば、人体は岩石より脆弱である。

 にもかかわらず、武僧や拳聖は岩を砕く。

 それは何故か?

 答えは精神力だ。

 これは単なる筋力の話ではない。

 精神係数Sが臨界を超え、

 拳そのものに精神及び魂が宿り、

 実質強度が飛躍的に上昇するからである。


  2. 歴史に名を残す戦乙女が美しいのは何故か


 戦乙女の容姿が美しいのは単なる偶然ではない。

 美は周囲の認識を変容させ、信仰と畏敬を生む。

 その視線が集中することで、彼女の鎧に付与される精神係数は飛躍的に増大する。

 すなわち美は強度を生むと結論付けることが出来る。


  3. 古の英雄の防具が荘厳であるのは何故か


 英雄の鎧はしばしば実用性を超えて装飾的である。

 金糸、宝石、紋章、翼飾り――。

 これらは重量増加という不利を抱えながら、なお実戦で破られなかった。

 理由は明白である。

 その荘厳さが英雄の自己認識を高め、精神係数Sを極限まで押し上げたのである。


  4. 古代のインテリジェンスウェポンが発掘されるのは何故か


 意思を持つ武具は、長い年月を経ても朽ちにくい。

 それは物質が強いからではない。

 武具そのものに精神が宿り、Sが内在化しているからである。

 ではなぜ今日の帝国の鎧は容易に壊れるのか?

 答えは、明白である。

 中身に精神が無いからである。


 六、結論


 以上の諸例は、物質と魔力のみでは説明がつかない。

 強度とは、物質と魔力に加えて精神性の反映であると結論付けられる。

 帝国が再び戦場で輝くためには、

 鍛冶師は鋼のみならず己の魂と審美眼を鍛えねばならぬ。

 兵士は戦術的合理性ではなく、自らの誇りを鎧に刻むべきである。


 『防具の強度はMMS理論によって決まる』という事実を認識し、

 物質のみを追求する考え方を改めること。

 同時に、美意識や信念、精神性を重んじること。

 それらは我々が持つ武器の一部であり、

 装備全体のパフォーマンスを飛躍的に向上させる要素であると。


 七、実践的提言


 ゆえに、冒険者諸氏は機能性のみを追うべきではない。

 装飾を恐れるな。

 色彩を軽んずるな。

 己の信念を形にせよ。


 精神係数Sは、自己演出によって高まる。


 ゆえに、ビキニアーマーは極めて実践的な鎧である

 と断言することができる。


 露出により羞恥を克服し、覚悟を極限まで高める。

 周囲の視線を集中させ、精神係数を爆発的に上昇させる。

 軽量で機動性にも優れる。


 念のため書いておくが、そこに邪な意図は一切ない。

 あくまで理論上、極めて実践的な話である。


 少なくとも、MMS理論に従うならば。

ビキニアーマーはロアフレンドリーだ。いいね?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ