新たな魔物が
猫獣人達は神殿と領主邸に分かれたが、領主邸に行った猫獣人達はソノーラの圧が怖くて領主であるアシュトンの側に行く事が出来なかった。神殿の方はむぎの側にはフューネがいて、他の猫獣人はむぎのお世話をする事は無かったので、掃除が終わると地下1階に行って作業をするだけであった。その作業だけど、神の像の修復なのだが知らない神が殆どなので修復に時間がかかっていた。
夜になると夕食の準備をしようとダイニングに猫獣人が行くと既にフューネが厨房に入って作業をしているので、テーブルの上を拭いたり整理したりしていた。
フューネの料理が出来たのでむぎを呼びに行こうと他の猫獣人が行こうとすると、フューネが行くのを静止して、フューネ自らがむぎを呼びに行った。むぎは部屋でこの神殿をどのようにしていけばいいのか悩んでいた。聖堂に祀っているのは時の女神だけであった。後2体の神像を祀る事が出来るが今は祀っていないのが現状である。神像を祀る事によって何かしらの変化があるのかどうかも分からない。
108体の神像の内、壊れていない綺麗な状態の像は時の女神と創造神だけである。綺麗な様でどこかしらひびが入っていたり欠損している神像は数体あるが、殆どの神像は粉々になっているのが現状である。猫獣人達が修復してくれているが、まだ形になっている像は無かった。
むぎはフューネに呼ばれたのでダイニングに一緒に向かった。一同が揃ったので夕食を食べ始めた。今回の夕食の味付けは前世での調味料を使ってフューネが焼いてくれた物だった。むぎとシルバーフェンリルは美味しく食べていたが、フューネ達はあまり食が進んでいなかった。多分だが、香辛料がダメなのかもしれない。と思ったむぎはフューネ達は食べられる別の味付けでもいいとフューネにお願いしていた。食事はやはり美味しく頂かなければ意味がないと思っているむぎであった。
夕食後はみんなそのままダイニングで過ごしていたが、眠くなった者から順に部屋に戻って行った。むぎは半分程が部屋に戻ってから自身も部屋に戻って行った。
ダイニングでくつろいでいる時に、フューネを含む猫獣人達に好みの肉を聞いていた。最近初めて食べた鳥肉とコカトリスの肉が美味しかった。と聞いたので、冷凍冷蔵庫にその肉を入れていた。
むぎは種族毎に好きな肉が違う事がわかったので、好きな肉を冷凍冷蔵庫に補充をする事にした。
朝になって、神殿にいるむぎ達は朝食を食べ終わると猫獣人達は引き続き神像の修復を始め、フューネは3人の猫獣人と部屋や聖堂の掃除を始めた。むぎは領主邸に行っていた。領主邸では猫獣人達が何をしていいのか分からずにウロウロしているだけであった。むぎはアシュトンに昨夜は何事も無く過ごせたのか聞くと「むぎ、昨夜に領主邸に着くとソノーラが猫獣人達に何もしなくてもいいからね。と念を押して1人で料理を作って後片付けもしていたんだ。」「えっ。それはダメでしょ。せっかく何かして貰おうと分けたのに。」「でも、この領主邸もそれなりに広いのにソノーラ1人で全部出来るの?」「ソノーラが出来るから何もしないで。って言いきってるんだ。」「それは困りものだな。それじゃ、昼間は独身のドワーフの住居の掃除をお願いするかぁ。」とむぎが暇そうにしている猫獣人達に場所の説明と案内をしていた。
シルバーフェンリルはバルバロッサと北の門外に出かけていた。シルバーフェンリルは領主地と暗黒大陸の間にある森の守護獣として君臨していたが、暗黒大陸内で異変があった様で暗黒大陸を警戒していた所に暗黒大陸から出て来た魔物に襲われて、抗戦した末に大怪我をしてむぎに命を助けられていたが、バルバロッサやギャラン達は暗黒大陸の住人だった。そう考えると暗黒大陸にはまだ確認されていない亜人がいるのだろう。
シルバーフェンリルとバルバロッサは暗黒大陸の麓まで来ていた。そこはシルバーフェンリルが守護する森であった。
森には既に暗黒大陸の魔物が住み着いていたので、シルバーフェンリルとバルバロッサが討伐をしていたが、怪我をした小さいタラテクトと小さい白い虎が魔物に襲われていた所をシルバーフェンリルが知らないうちに助けていた。小さいタラテクトと小さい白い虎がシルバーフェンリルとバルバロッサに話しかけて来た。「私達を助けてくれてありがとうございます。」「こんな所でどうしたんだ?」「このタラテクトの名前がフロンなんだけど、この子が襲われてるのを助けようとしたら、僕まで怪我をしちゃって、助けてくれてありがとうございます。」「この蜘蛛がフロンで君は何て名前なの?私はバルバロッサっていうんだ。」「僕はハクっていうの」「フロンとハクはこの暗黒大陸の魔物なのか?我の森では見かけない顔だな。」「はい。私はこの少し先に巣があったんですが、魔物に襲われたんです。」「僕はその先の奥の方で親とはぐれて彷徨っていた時にフロンを見つけたんだ。」「そうなのか。それでこの後はどうする。その怪我を治さないとダメだけど、我はそんな力は無いから、我が住んでいる所に来るか?」「いいのですか?」「シルバーフェンリル、簡単にそんな事を言ってもいいの?」「むぎなら大丈夫だろ。」「そうかもだけど、でもこのままここに放置は出来ないし仕方無いか。」と言って、バルバロッサはフロンとハクを抱えてシルバーフェンリルに乗って村に戻って行った。
北の門だが、シルバーフェンリルとバルバロッサと一緒に門を通過した事により何事もなくすんなり通過してしまった。




