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第12話

二人そろって空に上がると既に戦闘は始まっていた。玥は私の後ろについて援護兼監視をするつもりらしい。玥の指示に従いながら、突出している韓国空軍の戦闘機を落としていく。最初の一発は呆気なかった。アユンもこんな感じだったのかな。




戦況は芳しくない。玥と共に天朝から来た部隊は健闘しているが、韓国軍は想定以上に強いようだ。本格的に支援をしている合衆国の装備は有用だ。


漸く戦いになれてきた頃、玥から情報がもたらされた。




「凛桜、敵のエースがこっちに向かってきているよ。警戒してね」


「アユンなの!?」


「たぶんねー、F-15が2機来るよ。」




レーダーが敵機を捉えている。周囲に居た亜東共和国軍機を撃墜するとこっちに狙いを定めてきたようだ。


アユンとは戦いたくない。でもこのままだとやられる……。考えあぐねていると玥から声をかけられた。




「武器も残り少ないし、撤退しよう凛桜。」


「アユンが逃がしてくれるかな」


「いいから玥の後ろについて」




<< こちらは韓国空軍機だ、天朝軍機に警告、直ちに離脱せよ >>




アユンの声だ。天朝と直接構えることを避けたいのか、引き返すよう警告してきた。


玥は機体を振り引き返していく。


私は叫び出したい気持ちを抑え玥に着いていく。一瞬、コクピットのアユンと目が合った気がするがその日は何もなく無事に基地に帰投した。




その夜、アユンからメールが来ていた。韓国軍は支援のおかげで好調なこと。自衛隊とも共同作戦をしていること。戦場で天朝軍機を見たこと。そして、




『それから凛桜。戦場の話を直接するのは違反だから今まで言っていなかったが、どうしても聞きたいことがあるんだ。今日天朝軍機を見たんだが、機体に見覚えのあるマークが書かれていたんだ。紛れもない豹と桜。アレは凛桜が前に描いていたマークに似ていた。凛桜は今どこに居るんだい。まさかとは思うが……。納得のいく説明を求む。 君を愛するアユンより』




「凛桜。これはどう言うことか説明してくれる? 」




玥に問い詰められた。当然だ。自らバラすような事をしている。


私は玥に洗いざらい話した。アユンに見つけて貰うために二人の印を機体に描いたと。


玥は相当怒ったのか、私を拘束し身体を痛めつけた後、部屋を出て行って帰ってくることはなかった。

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