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フラグ75 Kフラグ3

と、時は戻り現在へ。

うわー、明日は成績発表とデート(仮)かー、寝れねえよ。

今日はバイトもなく、就活も一通り企業にはエントリーシートを送ったのでダラダラして、気づけばアニメも見て就活なんてそっちのけで明日のことを布団の中で考え込んでいた。

まあ、これもこれで良い切り替えができてる?と思いたい。

成績はまあフル単は無理だから2落としてるぐらいなら上出来だな。成績が出る一旦7時に起きるか。で、その後だよ、どうすんの?

いやー考えたってしょうがないか、いつも通り接してどう思ってるかなんて女の子が、歌乃が教えてくれる。そう思っとこ。はい、寝よ。今すぐ寝よ。

でもなあ、関係が崩れちゃったら嫌だし、歌乃に迷惑かけちゃうしなあ。それとこのこと知られたら歩たちがうるさいし、だー!もうこの癖直したいわーい!ほんと気になることがあると寝れねえんだよな。

いやでも寝ないと明日頭回んなくなっちゃうし、考えたってしょうがないか!もとより童貞だし!

こんな感じでひとりでずっと考え込んで2時間してようやく眠れた。



ん、今何時だ?まだ6時か、あと1時間、、

そろそろだろ、、まだ6時15分か、、

もうだろ、、6時20分かよ、、

そんなことを繰り返し何度寝かしてようやく7時が過ぎて、大学のシステムにログインして成績を見た。

よし!2落としてるだけだ!おけおけ、残すは8単位ね、いけるいける。寝よ。


〜♪

んーー、起きるか!

俺はAllceanの曲を流しながらテンション上げて準備をした。この前買った無難でオシャレな服を着て、髪をセットして鞄もこの日のために買って靴も揃えた。こんなふうにちゃんとした格好で外に出るのはクリスマス以来。

15分前には駅に着いてようと思い、品川も初めてということもあって遅刻だけは怖いので早めに家を出た。

道中、あまり考え事をしないようにいつも通りAllceanの聴きながら向かったが、やはり考え込んでしまっていた。

(やばい、電車内で会ったらなんか気まづいな。まず会ったら何言おう、いつも通りおつーとか?服も褒めないとだめだよな。あとは、そうだ!成績発表だしそれ聞くのもありか、あとはあとは、、)

Allceanの曲を聴いているのにも関わらず結局考えてしまっていたが、乗り換えだけは間違えずに順調に来ていた。

(結局昨日RINE入れてから返事無いけど大丈夫だよな、歌乃に限って遅刻とかないだろうし。だめだだめだ、信用しないと!過去のこと引きずりすぎだ!歌乃はそんな子じゃない!)

そう考えていると品川駅とアナウンスが流れ、無事に品川駅に着いた。

(品川初上陸っと、追いRINEになっちゃうけどRINEいれとくか)

着いたら連絡してー

着いてます!

(え!早いって!15分前だぞ)

どのへんにいる?

改札前にいます!

(急げ急げー、、あ、いたいた。ってうわ!かわいすぎる!じゃない!急げ!)

「ごめん!待たせちゃった!」

(近くで見るとまじでやばいな、いつもと違って髪も巻いてるし)

白の鞄を両手で持ちながら改札の方を見ていた彼女は、白のブラウスにデニム生地のロングスカートを穿いていた。

「おはようございます!いえいえ!わたしも早く来ちゃったんで笑」

「そかそか、そのおはようございますって癖抜けないのな笑」

「あ、つい笑でもお疲れ様?なんていうんですか?」

「んー、わかんね笑」

「じゃあおはようございますでいいじゃないですか〜」

「たしかに笑行こっか」

「はい!」

結局話の流れで何も褒められず駅から水族館まで歩きながら話した。

「そういえばわたしたち最寄り同じなんでそこに集合すればよかったですね笑」

「あーそれね。迷ったんだよなあ。でも待ち合わせ感出したいじゃん?」

「あ、え、た、たしかに」

(?変なこと言ったかな?なにか話題を、、)

「あ、今日成績発表だったけどどうだった?」

「フル単でした!」

歌乃はそう言いながらピースした。

(かわいい、、)

「さすがすぎる!」

「たかとさんは?」

「2単位落としたかな」

「微妙に反応に困りますね笑」

「いやいや上出来でしょ!」

「えっとじゃあ、すごいです!」

「おい、じゃあってなんだじゃあって」

「えへへ、すみません笑4年生も学校行くんですか?」

「そうだね、あと8単位残ってるからぼちぼちかな」

電車内で考えてたことがほとんど吹き飛んだが他愛もない会話をしながら水族館に着き、券売機の列に並んだ。

「春休み期間とはいえ、平日だからやっぱ空いてるね」

「そうですね!これが学生の特権ってやつですね!」

(2枚組があるからこれでいっか)

「お金出しますよ?」

「いや、いいよ。一応先輩なんだからこういうときぐらい。しかも2枚で売ってるし」

「いやでも、」

「じゃあ次いくときに少し出してもらおうかな」

「そういうことなら」

「よしじゃあれっつごー」

「おー」



(水族館は付き合う前には行かない方が良いとはよくいったものだ。話が続かねえ!綺麗だね、とか可愛いねしか出てこねえっての!しかも俺水族館来るのなんて小学生以来だからなんの感想も出てこねえぞ!てか元々こういうとこ行かないし、歌乃は楽しいのか?)

歌乃の方を見ると楽しげに水槽を眺めており、とりあえず楽しそうなので安心した。

(おれってほんとに興味無いことはとことん興味ないんだな)

「たかとさん!あっち行きましょう!珍しい生き物がいるみたいですよ!」

「まじ?いこいこ!」

そのエリアに向かって階段を上がると男の子が急に現れた。

「ママさがして!」

(これって、、迷子イベントってやつー!?)

すかさず歌乃が屈んで話しかけた。

「ママとはぐれちゃったの?」

「うん」

「じゃあおねえさんたちとさがそっか」

「ありがとう」

「たかとさんいいよね?」

「もちろん」

(さすが長女だなー、なんつー対応力だよ)

「おなまえなんていうの?」

「こうた!」

「こうたくんね、わたしはかのっていうの。よろしくね」

「かのおねえちゃん!」

「そ!でこのおにいさんが」

(えっと、とりあえず目線を合わせて、でもどのテンションでいくんだ?)

「えっと、たかとで、す。よろしくね」

「たかとー!」

(あはは、さっそく舐められた)

と、思ったのを察してか歌乃がクスクスと笑っている。

「えっと、こうたくんはどのへんでママがいなくなったかわかるー?」

「うんとね、でっかい水槽があったとこ!」

「よく覚えてたね!えらいえらい!」

(ほんと手馴れてるな〜)

「たかとさん、たぶん下の階だと思うけど」

「でかい水槽だからたぶんそうだね、こういう時ははぐれたとこから動かさないのが鉄則だけど」

「うん、わたしもそう思う」

俺と歌乃は小声でやり取りしながら一緒に下の階に戻ることにした。

「こうたくん、おねえさんたちとそこの場所にいこっか」

「うん!」

「じゃあれっつごー」

「ごー」

歌乃がそう言うと、ナチュラルに男の子の手を繋いで歩き出した。

「たかともてつながないとまいごになっちゃうよ?」

「そうだよね、ごめんごめん」

そのやり取りを聞いて、歌乃が笑いを堪えている。

「そうだよーたかとー、迷子になっちゃうよー」

(ここぞとばかりに煽ってくるな、まあでも子ども苦手とかいってらんない歳だしな、ここはちゃんとするか)

「こうたくんはいくつなの?」

「5さい!」

「お!しっかりしてんじゃんか!ここにはママとパパときたの?」

「うん!あとにいちゃんも!」

「にいちゃんいるんだ!にいちゃんはかっこいい?」

「すごいかっこいいよ!足もはやいし、野球もうまいんだ!」

「にいちゃん野球やってるんだ!」

「うん!ぼくも小学生になったら同じところに入るんだー」

「そっか!いいじゃん!」

「こうたくんこうたくん、たかとはずっと野球やってるんだよ〜」

「そうなの!?」

(うわーそんな純粋な目で見ないでくれ)

「そ、そうだよ〜」

「ねえねえ、野球たのしい?」

「そんなの、楽しいにきまってんじゃん!」

「そうだよね!ぼくもちゃんとやるのたのしみなんだ!」

(たぶん高校のときだったらすんなり答えられなかっただろうな)

すこしだけ俯いていると歌乃が話を続けた。

「そうなんだ!わたしもこうたくんが野球やってるとこ見てみたいな〜」

「おねえちゃんも野球すきなの?」

「うん!すきだよ!」

「そっか!じゃあかのおねえちゃんとたかとはおにあいだね!」

「そうだね!」

(え!?って子どもの前だからか)

「あ!ママだ!」

そう言うと男の子は手を離し、母親のところまで走っていった。

(見つかったか、っていうかこの状況通報されない?大丈夫?人さらいだと思われない?)

母親は男の子を抱きしめたあとに手を繋いで俺たちのところまで来た。

「本当にすみません。ご迷惑を」

「いえいえ、楽しかったので」「わたしもこうたくんと話してて楽しかったので大丈夫ですよ」

「本当にありがとうございます。ほらこうたも」

「かのおねえちゃん、たかとありがとう!」

「どういたしまして!」

母親と男の子は去っていき、去り際も俺と歌乃は男の子に手を振って別れた。

「あ、そうだたかと、、あ、ごめんなさい、さっきまでの癖で」

「いや気にしなくていいよ、てかおもしろがってたの丸わかりだったかんな」

「あー、あはは。つい」

「それでどうした?」

「あ!まだ途中だったなって思って!まわるの!」

「そんじゃ上あがるか」

「れっつごー」

「それ絶対いじってるよね?」

「さあ?」


その後は館内をまわり、イルカショーを見たりもした。

「お昼なんですけど、この中に食べれるところがあるのでそこにしません?」

「いいね!どこに、ってあれか」

「いきましょいきましょ!」


数十分ほど待って中に入ることができた。

「思ったより色々ありますね!」

「なにかたべたいものあるの?」

「そうですね、シーフードカレーもいいですし、ハンバーグも捨てがたい、、パスタも!こんなに美味しそうなのがあると悩んじゃうなあ。たかとさんはなににします?」

「んー、シーフードカレーにしようかな、あんま作んないし」

「そこ基準なんですね笑」

「ほんとたくさんありすぎて悩んじゃいますー」

悩みに悩んだ末、歌乃はトマトパスタにした。

注文をしたあと、少し無言の時間が続き、耐えられなかった俺は話を切り出した。

「歌乃ってやっぱ長女だよな」

「なんですか突然笑」

「いや、さっきこうたくんの時、だいぶ手馴れてたなって思って」

「あー無意識でしたけどそんなでした?」

「対応力っていうか、もう身についてんだろうなって」

「わたしは弟いますからね、たかとさんは、、すみません、思い出すだけで笑いが、最初なんで敬語っておもいました」

「いやなんかこう、語尾がわかんなくなって」

「なんか末っ子っていうのが初めて垣間見えました」

「しゃーないだろ、まわりに年下いなかったんだから」

「それでもあれは、あははは」

「笑いすぎ!」

「ぎこちなさすぎますよ笑」

「うっせーやかましいわ」

「子どもは苦手なんですか?」

「苦手ではあるけど、もう大人だし子どもを守る立場になるからそう言ってらんないよ」

「そういうとこはちゃんとしてるんですね」

「あたりまえ!」

「スミマセーン、でもちゃんと野球好きって言えてよかったですね」

「そう、だね」

(そっか、歌乃には高校の時のこと知ってるんだもんな)



昼飯を食べ終わり、水族館を出ると緊急事態が発生した。

「このあとどうします?」

(やべえ!なんも考えてなかった!あ、そろそろバッセン行きたいんだよな。いいかな、いいよな、歌乃も野球好きだし)

「バッセン行きたいって思ってるんだけどどうかな?」

「いいですね!行きましょう!」

(って言ってみたものの近くにあんのか?あってくれ、、いやまて、ちょっと前に純ちゃんが東京のバッセン行ってたよな、どこだっけ、、、たしか神宮、そう神宮だ!)

数秒の間に頭をフル回転させ、調べたらやはりあった。

「一応家に近くなるしここでいい?」

「はい!ちょうどいいですね!」

(よかったあ、純ちゃんありがとう)



バッティングセンターに着き、専用のカードを買って、110kmのところに入った。

(いつも打ってるの110kmだしさすがに打てるっしょ)

だいたいこういうときは調子が悪いのだが、今日はすこぶる調子が良くめっちゃ打てた。

「歌乃もやる?」

「やりますやります!」

「てかバッセン自体は来たことある?」

「ありますよ〜、100kmは当てれました!」

「え、すご!」

「いや、当てれるだけですよ〜。だいたい80kmで入ってます!」

そう言うと、80kmのところにいって打ち出した。それもなかなか良い打球を。

「ふぅ〜、結構打ててましたよね!」

「うん!すげえよ!歌乃ってやってはなかったんだよね?」

「そうですよー、バッセン行きだしたのも高3の時からなんで」

「じゃあもう運動神経がいいのか」

「って思いますよねー、体力テストみたいなの下から何番目ぐらいでした笑」

「まじで?」

「まじです」

「えー、うん頑張ったね」

「ちょっとなんですかその感想は!ちょっと引いてるじゃないですかー!」

「いや、うんそういう人もいるよね」

「こうなったら100いきますよ!」

「おーみせてみみせてみ」

「望むところです!」

歌乃は100kmのところに入り、それなりに打って出てきた。

「わたし凄くないですか?」

「いや、あんなに打つとは思わなかった笑」

「やればできるんですよ!って言いたいですけど自分でもびっくりです」

「野球だけは向いてたんじゃない?」

「だけはってなんですか!事実そうですけど!次はたかとさんですよ!130いくんですよね?」

「まあ歌乃にあんないいバッティング見せられたらやるっきゃないよな」

「みせてみみせてみ笑」

「言うようになったなほんと笑」

俺は130kmのところに入ったが、全く当たらず終わった。

「ま、まあまた今度頑張りましょ」

「その慰めはやめてくれえー!」

「あははは!やっぱたかとさんおもしろいですね!」


俺と歌乃はバッティングセンターを出て、もういっそ夕飯も食べていこうと思い歌乃に聞いてみた。

「明日部活?夕飯作るの面倒ならこのへんで食べてこっか。夕飯用意してる?」

「いや、してないんで食べてきましょう!」

「おっけー。歌乃もハンバーグ好きだったよね?」

「はい!覚えてたんですね」

「そりゃもちろん、好み一緒だからね〜」

「嬉しいです!」

(なにが?)

「おれもうれしいよ」

俺はお店を調べるのに必死で適当に返事をした。

「ここ美味そうだけどどう?」

「いいですね!ハンバーグはやっぱデミグラスですよ!」

「それなー、よし19時開店でもうすぐだからちょうどいいかも」

春風が通る夜の道を15分程度歩き、お店に着くと開店直後のせいかお客さんは誰もいなそうだった。

「いらっしゃいませ〜2名様ですか?」

「はい」

「こちらへどうぞ〜」

「お決まりになりましたらお声掛けください」

「はい、ありがとうございます」


席に着くとメニューを開き、歌乃側に見せた。

「ハンバーグの他にもあるけどどうする?」

「いえ!もうハンバーグの口なんで!」

「さいですか、じゃあおれはオムライスにするかな」

メニューを閉じようとした時にドリンクの欄が見えた。

(うわ、ビール飲みてえ。運動したあとだし沁みるけど、さすがにデート(仮)中だし、未成年の前だとなぁ)

一瞬手が止まり悩んでいるのがわかったのだろう。

「お酒飲んで大丈夫ですよ?」

「え、いや、飲めない人(未成年)の前で飲むのも、、」

「いつもそれで飲んでるじゃないですか〜」

「それは、、じゃあ1杯だけ」

「どうぞどうぞ!」

「あ、ご飯大盛りにする?」

「え、いや、こういうところは大盛りにするのは恥ずかしいというか」

「いつも満面の笑みで大盛りにしてるじゃないですか〜」

「うわ、やり返された笑じゃあおねかいしますー!」

「どうぞどうぞ!」

「もうたかとさんいじわるです」

「ごめんごめん、でもいまに始まったことじゃないけどね笑」

「ほんともう」


店員さんに注文を取ってもらい、少ししたらすぐにハンバーグとオムライスが提供されてきた。

ふたりでいただきますと言い、俺は歌乃の一口目を見ていた。

(さっきまでむくれてたのにやっぱ飯食う時は良い顔すんだよなあ)

「おいし?」

「ふぉいしぃれす(おいしいです)」

「それはよかった」

「ひと口食べます?」

「まじ?ちょーだい」

「どうぞ」

歌乃はハンバーグをひと口分フォークに乗せて差し出してきた。

(これ躊躇したらダサいぞ)

平然な顔でひと口分食べた。

「うわ!うま!」

「ですよね!」

「オムライスもいる?」

「ほしいです!」

俺もひと口分のオムライスをスプーンに乗せて歌乃に差し出した。

「美味しいですね!」

「だよね!」

「初見でこんなに美味しいお店に辿り着けるなんてさすがです」

「それはたまたまだわ笑」


歌乃は食べ出すと食べるのに集中してしまうため、特に話さずお互い食べ続けるとあっという間に完食していた。

「お客さんも来だしたし出よっか」

「そうですね」

ここも俺がお金を払って店を出た。

(今日1万はいってるよな、ちょいきつだけど先輩だし男だしこれくらいはな)


「そんじゃ我ら第2の故郷に帰りますか」

「第2の故郷笑そうですね、帰りましょう!笑」

お店から駅までの間、なにか話題をと考えていると歌乃の方から話を振ってきた。

「そういえば、もう出会って1年になりますね」

「あーだね、早いなあ。おれさ、あのときほんとは手伝いに行く予定なかったんよ」

「そうなんですか!?」

「そうそう、たまたま伊勢が熱だかなんだかで前日に連絡きて代わったさ」

「えー!すごい偶然ですね!」

「ま、早かれ遅かれ部活かバイトで会ってたけどな」

「バイトはともかく部活はあの時たかとさんとさゆりさんがよくしてくれたので確信して入ることにしたんですよ」

「そうだったの?それは嬉しいなー、さゆりにも言ってやんなよ。飛び跳ねて喜ぶぞ」

「はい、飛び跳ねてました笑」

「言ってたんかーい」

「あの、、たかとさんとさゆりさんってほんとに2年の時から仲良くなったんですか?」

「え?あーそうだよ」

「なんか息があっているというか昔から仲良かったような雰囲気なので」

「なんか気があったんだよなー」

「1年の時はどうだったんですか?」

「あんま覚えてないっていうか、あの時は人をちゃんと見ようと思ってなかったっていうか。考え方がクソガキだよね」

「本当に意外です。竜生さんもまえに言ってました。たかとは今の方がおもろい!って」

「言い方似てんな、まあつまらない人間だったのは確かだな。歌乃は会った時より強くなった感じがするよ」

「そんなことないですよ!」

「いやいや、最初から根は強い子なんだろうとは思ってたし、1年間バイトも部活も勉強も一人暮らしだってやりきったじゃん。そういう色んなことを頑張れるってすごい魅力的だと思うよ」

「あはは、ありがとうございます。なんだか照れますね」

「これでも歌乃の先輩だからね」

「これでもってなんなんですか〜」



俺と歌乃は電車に乗り、知らない間に電車で寝てしまった。


(うわ、やば寝てた。今どこ、、乗り換え次じゃん!)

「歌乃、歌乃、次降りるよ」

「え、あ、はい」

(寝ぼけとる)

俺と歌乃は電車を降りて最寄り駅の路線の電車に乗った。

「ごめんなさい、私寝てて」

「俺も寝てたし、逆に寝過ごした方がおもろかったしな笑」

「あはは、たしかにそれはありますね!」

「明日の部活は練習?」

「いえ!春リーグです!」

「お!そうかそうか、勝てるといいね」

「勝ってみせますよー。ってわたしはなにもやらないんですけど」

「いやいや、マネージャーあっての部活だから。そんなこと思うなやー」

「そうなんですかね、力になれてるかどうか」

(正直男なんて女の子が見てれば頑張れるから力になれまくってるけど、さすがに言えんな)

「なれてるなれてる!大丈夫だって!」

「たかとさんが言うならそうかもしれないですね!」

「なんで俺基準なん?」

「元野球部を代表して?」

「いやレギュラーでもないでもないわ笑」

「でもわたしには、、」

そのとき、最寄り駅のアナウンスが流れた。

「あ、もう着いちゃいますね」

「ま、また今度部活のことはきかせてよ」

「はい!ぜひ!」


お互い遊び疲れた体で改札を出た。

「今日はありがとう!気をつけて帰ってね!」

「はい!ありがとうございました!楽しかったです!就活頑張ってください!」

「ありがと!」

そう言いながら手を振ってお互いの帰路に着いた。


気を使っての疲れと楽しさの半々の状態で家に着き、恒例の一人反省会をしていた。

はぁ〜疲れたけどたのしかったぁー。あれでよかったんかな、わかんねえけど。いやでもなあ、、

ん?なんか送られてきてる。うわ!めっちゃいい子じゃんか!

RINEで送られてきたのは某バーコード決済で5000円送金されていた。


今日はほんとにありがとうございました!さすがにこれくらいは出させてください!

ほんとに楽しかった!お金も、、ありがとう

先輩とはいえ、お互い一人暮らしなんで無理のない範囲で楽しみましょ!またどこか行きましょう!


俺はまた返事が来なかったりすると気になってしまうのでスタンプを送ってその日は会話を終わらせた。



明日でもう3月も終わり、4月になれば4年生になる。来年の今頃は何をしているんだろうか、現状就職先も決まっていないしどこに住むのかも分からない。

遅くとも5月には内定をもらいたいところだが、果たして順調にいくのだろうか。

一人の時間が多いと不安になる。でも、進まないといけない。人生辛いことの方が多いし、みんな不安だらけで進んでいる。


やっぱやるっきゃないっしょ!就活も恋愛も全部全力で日々を生きる!それが佐々木貴翔じゃい!



物語は最終章の4年生編へ

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