表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
りんごの怪談記録メモ~怪談話の謎を解け!~  作者: たかしろひと
第1章
26/91

梨郷が考えているものは1

「ねえねぇ、今暇?」

 

 僕は珈琲カップを磨きながら、梨郷を見やった。


「バイト中だ」


「お客さんいないじゃない。ちょっとゲームしない?」


 夏休み二日前。いつものごとく僕の前には梨郷が座っている。ちなみに今日は珍しくアイスティーだ。


「どんな?」


 道具を使わない系のゲームなら受けてやっても良いけど。


「えーと」


 梨郷は小さな手帳を開いた。


「まず、問題を出す人があるストーリーを考えます。なんでも良いんだけど、謎が隠された不思議な話が良いみたい。他の人は問題を出す人に質問するのね。YES/NOで答えられる質問よ。そうやって、ストーリーの謎を解き明かして行くっていうゲーム」


「あぁ、やったことあるな。確か……水平思考ゲーム?」


「そんな名前だったかも! じゃあ、『海亀のスープ』っていう話でやるわよ」


 僕は一瞬固まった。目をそらす。


「悪いけど、それの内容知ってるぞ」


 このゲームにおいて、かなり有名な話だ。聞いたのは小学生の頃だったので結構ダークな内容に思えた。

 ちらっと見やると梨郷が凄い表情をしている。人間の絶望したような顔って初めて見た。いや、ただのゲームでそこまで?


「おい、大丈夫か?」


「……出直して来るわ」


 なんでそんなにダメージ受けてるんだよ。


「なら、似たようなゲームやるか」


「え?」


「まず、お前はゲームの問題の答えを考える」


「答え?」


「算数で1+1は?」


「物凄くバカにされてる気分だわ」


 梨郷は頬を膨らませた。


「良いだろ、例えなんだから」


「2、でしょ!」


 逆ギレ寸前だな。


「そう、その答えを先に考えるんだ」


「問題の方は?」


「問題は一つだ。『私の考えてる答えは何か』お前はその問題を僕に出す」


「んー……ん?」


「海亀のスープと同じだよ。お前が設定した答えについて僕が質問を繰り返し、それに対して『はい』か『いいえ』で答えるんだ。難しいなら『どちらでもない』でもいいぞ」


「あ、そういうこと」


「質問は十回。ただし、答えは紙か何かに書いておけよ。途中で変えられたらゲームにならないからな」


「う、うん」


 僕はボールペンと紙ナプキンを梨郷の前に置いた。僕に隠しつつ、問題の答えを書いていく。

 梨郷の場合、子供っぽい答えにはしないだろう。無理矢理難しい答えを設定して来そうだ。


「はい、書いたわよ!」


「ん。じゃあ、始めるか」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ