покупка:買い物
今話もよろしくお願いします!
【東京 渋谷 新宿 デパート街】
バスを降りるとそこは大都会だった、高層ビルが建ち並び、人が沢山いる、
「うぉぁぁぁぁ~!!すごい、人が沢山!!」
「そう?東京はどこもこんな感じだよ?」
「東京すごいな!、モスクワが一番の大都会だと思っていたのだが…」
「…まあ、未来だしね、ここは。」
「いやぁ、すごい、」
「じゃあまず服だね、服何着かと、下着と…、あと軍人さんだし、運動できるジャージとかもあった方がいいね、」
「いいのかそんなに沢山、私、ここのお金は持っていないぞ?」
「大丈夫、大丈夫!さ、まずはこれとこれと…これも着てみて!」
「着るのか!? これ商品だよな?」
「うん、試着、この中で着替えてね!」
「…この箱の中でか…?」
「うん、さ、入って!!」
ーーーーー
「着替えた~?」
「き、着替えた…けど…これ、似合っているか?…私こんなに可愛い服…似合わないだろう…」
「みーせてー!」
〔シャッ(カーテンの音。)〕
「う、うゎあ、開けちゃダメっ」
「…可愛いよ、」
「へ?」
「可愛いよ、似合ってるよ!!」
「ほ、本当か…?」
「うん!!」
…白銀色に輝く長い髪、キレイな青い瞳、長いまつげ、筋の通った鼻、
身長も高めでスラッとしていてしなやかで、でも体格がいい、
軍服で怖いイメージがついていたが、元々美人さんだったんだ…
「フフフ、なんか、楽しくなってきたわ!、次はこれとこれ、それにこれも!」
「えぇぇぇ、」
ーーーー
「何を着ても似合うわねソフィア、どうしようか…」
誰かとお買い物ってこんなに楽しかったのね、学生時代はお友達とお買い物なんてしたことが無かったから、なんか新鮮!
「楽しいわねソフィア!、…ソフィア?」
「///きゅ~」
「…すこし無理させちゃったかな…」
ーーーー
「さ、次は日用雑貨でも買いに行きましょうか、」
「おぉ!…いいのか?そんなに買ってもらって…」
「大丈夫!、これから一緒に暮らすんだし!」
…いい人に拾われたな…こんなに見ず知らずの、いきなり現れた外国人に優しく出来るなんて…何か…恩返ししなくてはな…
「ソフィア、これとかどう?、くまさんのマグカップだよ!」
「…それもいいが、こっちのお揃いのペアマグカップなんて…どうだ?」
「…それにしましょ!!」
ーーーー【帰り道】ーーーーー
「いっぱい買ったわね~」
「ああ、ありがとう、こんなに買ってもらって」
「いいの、楽しかったし!」
ずっと軍隊の中で軍人に囲まれて生活していたせいか、
凛の笑顔がとても眩しく、明るく見える…この者を守りたい…と思うこの気持ちは…軍人の本能だろうか…
「あ、そういや食材買ってない、家になにもない…ソフィア、スーパー行くよ!」
「スーパー?」
「スーパーマーケット!、付き合ってくれる?」
「ああ、もちろんだ!!」
〔ウィーン〕
ほう、付き合ってくれる自動ドアか…素晴らしい、さてさて、内装は…
"明るい!!"
ソビエトにもスーパーマーケットはある…がしかし、ソビエトのスーパーはもっと薄暗く品揃えも少ない、故に私はいつも、少し値段は高いが商品を"選ぶ"ことの出来る自由市場(農民が自ら開く市場。)へ行く…が、なんだこの品揃えは!!
見ろ…食べ物が腐るほどあるぞ…
リンゴなんか全て一個一個包んである…ここまでするのか!?
「凛、すごいなこの国は…」
「そう?…そんなにか?」
「ああ、とても豊かなんだな…学校で習った日本とは全然違う…」
「…学校でどう習ったのかしら…」
ーーーーー
「よし…だいたいこんなものかな、」
「…会計…だなっ…」
「?」
いよいよ会計か…緊張するな、何せ私はソビエトの軍人…バレでもしたらどうなるか…むっ?…監視はどこだ?
「ソフィア?」
「凛、監視はどこだ?」
「か、監視?」
「レジと店員の後ろにいる"監視員"だ、」
「???」
ムムっ?…ピンときてない…?
……はっ!わかったぞ!覆面監視員がいるんだな!
(覆面監視員:一般客に紛れ込んで、客のフリをして監視する監視員)
ならばこちらも日本人のフリだ!!
「り、凛ちゃん!!き、今日の晩ごはんは何にしようか、に、肉じゃがを…すすって食べるっ…」
「な、なに言ってるの…ソフィア」
「あわせてくれ凛…監視員に怪しまれないようにするんだ〔小声〕」
「逆に怪しいよ…ってか監視員ってなんだよ…」
「監視員は監視員だ、よくわからんが…いるだろ、よくレジの後ろとかに」
「いないよそんな奴」
「え!?、いないのか!?」
「いないよ、何を監視するんだよスーパーで…」
「何って…西側のスパイとか、店のヒマワリの種を勝手に食べるゴプニクとか…」
「いないよ、そんな奴…あとここ資本主義国だし…東のはてだけど…」
「ハラショー!」
次話もよろしくお願いします!