мир:平和
【沖縄県 糸満市 ひめゆりの塔】
ひめゆりの塔は、太平洋戦争、沖縄戦末期に、沖縄陸軍病院第三外科が置かれた壕の跡に建てられた慰霊碑である。
近くには平和祈念資料館がある。
「戦争に関する場所だから怖いな、」とか、「ここで沢山の人が死んだんでしょ?呪われないかな」とか思う人が多いらしいが、全然そんなことはない、
花や千羽鶴が並ぶ、清らかな場所である、故によっぽど罰当たりなことをしなければ、呪われない!!、霊もそこまで理不尽ではないのだ。
「…軍人として、ここは行っておくべきだな。」
「…私、軍人ではないのですが…まあ、行くべきですね。」
二人はまず、平和祈念館に入った、
ここでは姫百合こと、《姫百合学徒隊》についての資料や、沖縄県立第一高等女学校、沖縄師範学校女子部の校誌「乙姫」、「白百合」その他、壕の再現や、学徒隊の作文、顔写真、戦時中の遺物などが展示されている、
アレクサンドラとエカテリーナはその一つ一つの前で手を合わせ、黙祷した、展示物に書いてある説明書きは読めなくとも、軍人アレクサンドラには全て伝わった。
記念館を出た二人は迷わず、この前拾った日本円で花束(入口で売っている)を買い、慰霊碑前に置いた。
「…太平洋戦争なんて、私達が小学生の頃でしょうかね、」
「ああ、我々ソビエトも日本の敵として参戦した過去があるからな…まさか、一般人の女、子供まで殺されていたとはな…」
二人はその足で《旧海軍司令部壕》へ向かった。
「おい、これ、弾痕じゃないか!」
「こっちは多分手榴弾の跡ですね…」
自分達のいた司令部との違いに二人は唖然とした、
薄暗い洞窟のような湿った通路、四角い無機質な部屋、壁に残された弾痕、
…この二人は日本語が読めないのでこれらの弾痕の一部は敵の捕虜にならぬよう、最後の最後に覚悟を決め、自決していった司令官達の手榴弾の跡であることを良くも悪くも、知ることはなかった。
その帰り道、二人は《米軍払い下げ店》で足を止めた、
ここ、沖縄には31もの米軍基地がある故、他県よりミリタリーショップが多い!
「ほう…」っと興味しんしんで店に入ると、店主が、
「いらっしゃ…こ、これは、お客さん、その軍服、どこで!?、是非譲っていただけませんか!?お金は沢山出しますからっ!」っと飛んできた、
そしてアレクサンドラは軍服や水筒、バッジ(勲章はダメ)、マッチ、銃、ナイフ等を売って、数百万円ゲット!!、着るものが無くなったので、店主がハーフパンツと「かりゆしウェア(沖縄のアロハシャツ)」を譲ってくれた。
ミリタリーショップでなぜか軍服から沖縄スタイルになったアレクが店を出ると、エカテリーナが驚いた。
「!?、どうしたんですかその格好!!」
「沖縄スタイルだ、なんか良くわからんオジサンがな、多分「その軍服を売ってくれ」っと言ったんだな、だから売ってやったら日本の札束と、この服をくれた。」
「!?、あんなボロボロの軍服とこんな新品のシャツを交換してくれたんですか!?、いいな!、私もこの白衣と瞬間移動装置売ってこようかな…」
「やめろ!」
ワイワイとミリタリーショップを後にする女の子二人とすれ違うように"あの"3人組が店に入っていった…
「ーーッ!?」
「おい、ジョン、どうしたんだよ」
「…いま…敵の気配が…」
「HAHAHA!何言ってんだよジョン、これは店の軍服を着たマネキンだろぅ」
「…いや、もっとなにかこう…熊のような大物の気配…」




