#816 宇宙大学スペースポート29番用誘導レーザシンクロ開始
#816
「よし、ティアナ、左舷デッキに着艦、直ちにカプセルをちゃんと丁寧に収納、その後に二人ともブリッジに来て欲しい」
「りょっかーい」
ティアナはだけが不気味すぎるくらい元気だが、これはいつもの通りだ。しばらくするとティアナとミーナミが連れ立ってブリッジに姿を見せる。
「ハルト隊長、ティアナとミーナミ社長、出頭しました」
ティアナはそういうとわざとらしくハルトに敬礼する。
「ハルト隊長、ミーナミ出頭しました」
ミーナミも一応挨拶をする。
「ああ、ミーナミ社長はもうフェニックス隊員じゃないのだから、出頭じゃないぞ、気楽にしてくれ」
ハルトはそういってミーナミを慰める。
「ルミナ艦長、じゃあこのままIWS3ベータ29番ポートに接岸できるかい?」
「はい、あと15mで接岸できます」
インターワープ3ベータステーションはインターワープ3ベータからIW3を通過するための人工惑星を利用した巨大なゲートウェイだ。
その規模は小惑星に匹敵し、憶を超える人口を誇る。その一角に宇宙大学がある。旗艦ルミナスは今宇宙大学専用宇宙港=通称ポートの29番に接岸しようとしている。
「宇宙大学スペースポート29番用誘導レーザシンクロ開始」
航海長であるノバはそのように艦長ルミナに報告する。
「ルミナ了解、そのままシンクロロック、誘導に従う」
「ノバ了解、旗艦ルミナスプラズマエンジン出力最小、微速前進」
旗艦ルミナスは惑星宙域においても巨体の部類に入る艦体を正確に航行し、徐々に29番ポートに近づく。
「旗艦ルミナスへ、宇宙大学専用スペースポートにようこそ、歓迎します」
宇宙大学よりメッセージが届き、旗艦ルミナスは何事もなく29番ポートに接岸、ロッカーアームが伸びてきて、艦体を固定する。
「ハルト隊長、接岸完了」
艦長ルミナが無事に接岸したことをハルトに報告して、旗艦ルミナスの短い航海は無事に完了する。




