#817 ハルト・アマギドノ、カクニンシマシタ、ヨウコソ ウチュウダイガクヘ
#817
29番接岸ポートには宇宙大学よりロボットカーが迎えに来ている。ハルト、ルミナ、ティアナ、ミーナミの4人は案内に従って、ロボカーに乗り込む。
「ようこそ宇宙大学へ、5461号館入口までご案内します」
ロボカーはするすると走り出すとスペースポートを抜けてやや無機質な通路を走行する。やがて、宇宙大学正門ゲートの看板を掲げる場所で一旦停車する。
「キョカショウヲテイジシテクダサイ」
入口の案内ロボットがロボカーに告げる。ハルトはロボカーの窓を開けると許可証をロボットに提示する。
「ハルト・アマギドノ、カクニンシマシタ、ヨウコソ ウチュウダイガクヘ」
「ああ、歓迎ありがとう」
ハルトがそう告げるとロボカーはゲート抜けて再び走り出す。宇宙大学構内はかつてのチキュウを彷彿させる落ち着いたたたずまいで通路の脇には植物が植えられており、癒しの空間を演出している。ロボカーはやがて、5461号館の前で停止する。
「モクテキチニトウチャクシマシタ」
ロボカーはそういうと大学の建物にしては巨大すぎるタワーに前でドアを開けて、下車を促す。
タワーの前のセキュリティも許可証で難なく通過すると、指示通りエレベータに乗りこみ20Fで降りる。そして学長室の重厚な扉をハルトはノックする。
「どうぞお入りください」
ハルトが入室するとそこにはルミ・カント学長が笑顔で出迎える。
「ようこそ宇宙大学へいらっしゃいました、私は学長のルミ・カントです」
そして、卒業生であるミーナミの前に立つ。
「ミーナミさん、今や社長さんですね、あなたはこの宇宙大学の英雄であり今はちょっとした有名人なのですよ」
ルミ学長はそういうと、ミーナミと握手をしつつハグして敬意を閉める。そしてハルトたちにソファーを勧める。
「本日はご足労いただきましてありがとうございます」
「いえいえ、こちらこそわざわざ時間を取ってもらって感謝しています、ルミ学長」
「ハルト隊長とミーナミ社長、それに皆様は私どもの荒唐無稽な提案を実現して頂き、誠にありがとうございます、スペーストンネルはインターワープを超える世紀の大発明として未来永劫に語り継がれることでしょう」




