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#805 アリスは仮設なんていってたけど、どこがじゃ

#805


「委細承知!」

「えーと、ミーナミ大尉、いやミーナミCEOはどちらにいるかね?」


 フェニックス隊にいたときのミーナミの階級は大尉であったが、今は正式に発足しているスペースレール㈱代表なのだから、CEOと呼ぶのが対外的にもふさわしいだろう。


「旦那もCEOですか、出世したもんだねえ」

 ノバはミーナミのことを褒められるのがやっぱりうれしいようだ、まあ妻だから当たり前か。


「ミーナミは車両基地でアリス中佐と打合せと言うか怪しいしアイディア出しをしているようですだ」

「よし、じゃあ車両基地まで行ってみるか、ルミナもノバも一緒にどうだ?」


「はい」「うん」


 ハルトとルミナ、ノバの3人は連れ立ってブリッジ内のチェアに座ると、そのままビークルとなり、船外へと運ばれる。


 ビークルにはそのままボディが装着されて、車両基地まで自動運転で連れていかれる。


「ほええ、これがスペースレール㈱所有の車両基地か?」

「そのようですね」


 実は3人とも車両基地を訪れるのは初めてだ。スペースレールの試運転からトンネル掘削、全通までの間にアリスが遠隔制御でこの車両基地を作っていたなんてとても信じられない規模の建設物なのだ。


「アリスは仮設なんていってたけど、どこがじゃ」

 ハルトは車両基地の規模に驚いて見上げるばかりである。


 ビークルは行き先がわかっているらしく、正面玄関らしき扉が開いてビークルを迎え入れる。レールが張り巡らされている先にスペースレール㈱本社の看板を掲げる建物がある。どうやらここが目的地のようだ。


「おーい、ミーナミCEOいるかーい?」

 ハルトは玄関前で大声で叫ぶ。


 他に呼び出し方法はあると思うが、これがベーシックで一番手っ取り早い、とハルトは判断する。


「あっ、ハルト隊長ようこそ、その横の工場にいます、扉を開けるのでお入りください」

 ううん?、とハルトが3人がきょろきょろすると、近くの壁がすっと開いてかちかちとランプが点灯する。



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