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婚約破棄されるわけにはまいりませんので

侯爵の妾の子として日陰で暮らすメリルは、『完璧な貴公子』と名高いゼクスと婚約することになった。
しかし何故か彼はメリルにだけやたらと当たりが強く、何かにつけて婚約を破棄させようとしてくる。
とはいえメリルも、おとなしく引き下がるわけにはいかない。ここで縁談が破談になれば、自分の身が危ぶまれるからだ。

こうして、婚約を白紙にされたくない少女と白紙にしたがる青年の攻防が始まった。
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