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創造能力なのに剣以外を創造出来ません  作者: 幻影刃
第四章 悪魔の街 デモービル
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リアとエレナによるシロウへの質問

これでも早めに更新したつもりです。大袈裟かもしれないけど過労死しそうです。

おのれ学校。おのれ塾。


 俺が下の回に降りる頃には日が沈み、美しい夜空が見える時間帯であった。


「あ、来ましたね」

「まさか、ずっと寝てたの?」


 下の階には既にリアラとエレナが椅子に座って待っていた。俺との約束はきちんと守ってくれたみたいだ。

 それにしても、俺の髪や目については気付いていないのか何も言って来ない。


「さて、それでは約束通りシロウさんの能力についてを聞かせてもらいましょう」

「それに、その目と髪のこともね」


 ——前言撤回。普通にバレてる。


 いや、目の変化に気付くのは意外だったが、黒髪から銀髪混じりの黒髪になったのだ。気付かない方が逆におかしい。


「ささ、既に準備は完了しています」

「だから、早く話して」

「どんだけ気になるんだよ……」


 出来れば、もう少し心の準備をしてから話したかったが、真顔で見つめてくる二人の圧力に俺は抵抗出来ず渋々話し始めた。


「それじゃあまず、質問はあるか?」

「どうしたんですか急に?」

「全部話すと長くなるから質問に答える形で説明することにした」

「そういうことですか。それなら早速質問です。私の前に現れた時に見せた姿は何ですか?」

「……あの時見せた俺のステータス覚えてるか?」

「覚えてますが……それがどうしたのですか」

「あの姿はスキルの魔力解放の影響だ。何故服が赤くなったのかはわからないが……」


 リアラの質問に俺は嘘偽り無く正直に話す。それぞれ疑問は抱いているであろうが、空気を読んでかリアラとエレナは静かに俺の話を聞く。


「この話に関する質問はあるか?」

「いえ、私はありません」

「私もだよ」

「それじゃあ、次の質問に移行するぞ」


 リアラが質問した魔力解放についての話が終わったところで、エレナが違う質問をしてくる。


「そう言えば、いつもとは違うことを言ってたよね。

 確か、『属性創造』だったっけ?」

「……あの距離で聞こえていたのか?」

「私の聴力を甘く見ないでよね。強化スキルを使わなくても地面を歩いている虫の足音は聞こえてるよ」

「何そのどこかで聞いたようなキャラ設定?」


 確か名前はナm……やめておこう。下手したら怒られるじゃ済まない。それよりも、聴力が優れているとしても、常に虫の足音が聞こえるくらいだったら戦闘時に耳が痛くなるのではないだろうか?


「って、こんなこと話してる場合じゃない。早く私の質問に答えてよね!」

「はいはい」


 これ以上無駄話をしていると二人(特にエレナ)の機嫌を損ねてしまうかもしれないので本題に戻る。


「属性創造についてはよく分からないが、恐らく持っている属性を既に付与させた状態で創造させることが出来る、と俺は解釈している。あの時は光属性を付与したがそれ以外にも出来るかもしれない」


 とは言っても、『異属性』のスキルに関しては俺自身何もわかっていない。女神様が何か教えて貰えるかと思ったが結局教えて貰えなかった。

 ただ、今俺が言った事は事前に何度か試したので間違いないと思う。


「それと先に行っておくが、俺の魔力量やレベルの上昇については全くわかっていない。これを踏まえての質問はあるか?」

「ありません」

「ないよ。聞こうと思ってたことも先に答えられちゃったし」

「そうか。それじゃあ、次の質問……は俺の答えられることは全て答えたから必要は無い」

「……と、すると?」

「次の目的地についてだ」

「……何処ですか?」

「『タルベス』という場所だ」


 何故次の目的地がタルベスなのかと言うと、そこには俺の力の一部を女神様から預かった者がいる、とあの紙には書いていた。

 この話が始まる前に世界ここからの距離を確認したところ、この街から徒歩で約三日はかかるであろう距離だった。

 だが、今回の移動は研究所で見つけたあのバイクがある為、通常よりも早く到着するだろう。


「ん〜」

「エレナさん、どうしたのですか?」

「いや、その街の名前を聞いたことがあるような気がするだけ」

「行ったことがあるのですか?」

「うーん……多分、言ったことあると思う。その時の記憶は何故か薄らとしかないけど」


 エレナの話を聞く限り、エレナとタルベスの街には何かしらの関係があるようだ。記憶が薄れているということは、何かしらのショック、或いは人の手によって記憶が操作されたという事だ。

 この考察から導き出されるタルベスの街の特徴は、あくまで推測だが、俺が今まで来た町同様に何かしらの問題を抱えているといわけだ。


「あれ?今思えば、町に着くごとに事件が起きてたのって俺のせいじゃね?」

「いえ、それは違います」

「そうだよな……別に気のs」

「正しくは、不運スキルを持っているシロウさんのせいです」

「……あ、そっちね……」

「実はシロウがいなかったら世界が平和になったりして……」

「モウヤメルンダー!」


 さっきまで真剣な雰囲気だったのに話が終わった途端、いつもの雰囲気に戻った。リアラとエレナの表情はとても楽しそうだった。俺自身もあんなことを言っているが、これがいつもの日常なのだと思って楽しんでいる。


 ——これが永遠に続けばいいのに。


 これが俺の本心だ。だが、邪龍神教がいる限りどこかでこの日常は終わりを告げるだろう。

 それが運命なのだ。


「何浮かない顔してるの!?」

「そうですよ。今は考え事なんてやめませんか?」

「……ああ、そうだな」


 リアラとエレナの声を言う通り、今は考え事をやめてゆっくりするべきなのかもしれない。

 俺はリアラとエレナと共に、晩飯を食べるために夜のデモービルに出て店を探し始めた。


 だが、俺が予想した運命の出来事が起きる瞬間がもうすぐそこまで来ていることに、俺達はまだ気付いていなかった。

次の更新は……何時になるのか……。

(二週間以内には更新します)

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