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 お父様とバッシュと僕はその日の夕刻に無事屋敷の敷地内にたどり着いた。だが何か様子がおかしい敷地内に入ったのに静だ、静かすぎるのだ、虫の鳴き声等も聞こえない。



「おかしい、、静過ぎる、、、。」



「アルベルト様もですか」



「うむ、、、兎に角屋敷の方に急ぐぞバッシュ!リオン!」



僕とバッシュは頷いて答えた。



ドゴォーン!!



ーー何だ!!



僕は反射的に身構えた。



 凄い音が聞こえた、忍スキルが強い警告を出している。感じ取れる気配もとんでもなく大きいのが1つ、小さいのが無数にある。中に懐かしい気配がある、これはみんな気配だ。良かったみんなまだ無事みたいだ。



ーーはっ!!



相手の強さを図る物差しがわりに身体魔強化をしてみる、が、警告が鳴り止まない。



ーーえっ、、嘘だろ。身体魔強化した僕の戦闘能力200位はあるのにまだ警告が止まない、、、。背中に嫌な汗が流れる。



「お父様、今のは屋敷の方からでしたね、、、」



ヒヒーン!!



「くっ、今ので馬が何かを感じ取ったみたいで、、、怯えている。急いでるのに失速しているぞ、、くそ、言うこと聞かない。」



「同じく僕の馬もです」



ーーダメだ、これ以上ここでモタモタなんてしてられない。嫌な予感がする。



「、、、お父様済みません、先に行きます、、僕の馬をお願いします。」



「ちょっ、、リオン何を、、、待て!!」



「リオン様、お待ちを!!」



僕は馬を踏み台にジャンプして馬を飛び越え前に出た。スキルをフルに使い馬の数十倍の速さで駆け出す。



「嘘だろバッシュ、俺は夢を見ているのか?」



「どうやら私もアルベルト様と同じ夢を見ている様です。」



僕は走った、、。



ーーくそ、くそぉ、凄く胸騒ぎがする、警告がどんどん強くなる。、、、、このまま行くなってことだろ、、分かってるよこのままじゃ、まずいって事くらい。分かってるんだ。



ーー何もせずにこのまま行けば、確実に僕も殺られる、、でも、行かないとと言う選択はない。何かないか、、僕が出来ること。、ま、魔装、、そうだ、忘れていた。



ーー僕には魔装ダークがある。



暗黒の魔力を練る。僕の体に暗黒の魔力が纏わりついていく



「はぁぁぁ!!暗黒魔法:魔装ダーク!!」



体に纏わりついた魔力が形をなす。僕は暗黒の鎧を纏い、暗黒剣と暗黒の盾を身に付けた。身体能力が一気に上がるのが分かる。



ーー警告はどうだ、、よかった止まったみたいだ。



「ふぅ」



僕は安堵した、だが安堵した自分に自己嫌悪だ。こんなところがヘタレなんだろうと自分でも思う。この魔法は出来れば知られたくないとも思ってるし。



でも今はそんな事言ってられない。



先程までよりも更に速く駆ける事、数十秒!!



ーーいた!!デカイ!!アイツがそうか!



「うわっ!!多すぎだろ!!」



目の前には辺り一面に埋め尽くすキラープラントがワサワサいる、そして、その中心にそいつはいた。屋敷に何かを仕掛けようとしている



ーー周りのキラープラント、こんなの無視だ、構ってられない。



キラープラントを踏みつつ、更に疾走し屋敷を目指した。



あっ!お母様だ、やっと視界に入りホッとしたが、、他はシルビ、みんな居る、よかった、、、んっ、防御魔法が見える。



シールド系で?、あの怪物の攻撃を?、、ダ、ダメだ、あれでは防ぎきれない。



くそ、、キラープラントのツルが足に絡まって邪魔をする。



ーー邪魔するな、、よっ!!



ブチッブチッブチッ!!



足に力を入れツルを引きちぎる。



ーーああ!!まずいぞ、キングプラントがツルを振り回しだした、、あれは攻撃の予備動作だろ



ーーこんのぉぉぉ!!



僕は更に足に力を込めて力一杯踏み姿勢を低くした



グシャ、グシャ



踏み込む力が強く足下のキラープラントを数体潰したがそんなの気にしている余裕なんてない。



僕は低い体勢から弾丸の様にイメージして跳んだ。分厚い空気の層に体が後ろに引っ張られるが、凄いスピードのまま、勢いが落ちることなく黒い弾丸の様に跳んでいく。



キングプラントのツルが、、七色に展開する防御魔法を破壊する。いくつも展開されている防御魔法を何でもないようにツルが壊す、全ての防御魔法がただの一撃で壊れる。いくつも展開されているはずの防御魔法は抵抗なく破壊音は1回しか聞こえない。



パリーーン!!



ーー間に合えぇぇぇぇぇ!!



暗黒の盾を前に滑るように僕はツルとみんなの間に入った。



ドゴーン!!



「お母様ぁぁ!!」



フローラの叫び声だ、僕は暗黒の盾をぶつける事でツルを弾いていた!!



ーーくっ。



流石、化け物衝撃が凄い、完全には弾き返せず、弾かれたツルが別の場所の地面を陥没させていた



ーー逸らすだけしか出来なかったか。



「ふぅー、間一髪だね!!」



強い衝撃と痛みに耐えるよう、体に力を入れていたが、何事もない。恐る恐る目を開けたセリアは、目の前で真っ黒い鎧を纏い真っ黒い盾を構えている人物が居ることに驚いた。



「貴方は誰?」



「あ~、焦ったよ、間に合って良かったよ。」



「えっ、その声はリオンなの?」



ーふぇ、もうばれた?早すぎないか?



「「「「「「リオン様?」」」」」」



「リオンお兄様?」



「私は通りががりの黒騎士、、」



「リオン!!悪ふざけは、、やめようね」



「はい、僕はリオンです。」



僕は観念して皆に振り向いた。みんなは何処もケガをしていないようだ。、こんなことしている場合じゃなかったな。



「詳しいことは後で、お父様がもうすぐ来るから。」



「アルベルトも来てるのね」



「はい、ですがここは危険ですから、後は僕にまかせて下さい。」



「リオン、貴方も危険でしょ!キングプラントは戦闘能力500の魔物よ!!」



「戦闘能力500ですか、道理で、、、、お母様ありがとうございます、、でも、、僕は大丈夫ですから!!」



僕はそう言い残し土の魔力を素早く練る



「アースウォール!!」



キラープラントとみんなとの間に高い壁を作った、僕の名前を叫ぶ声が聞こえるが、、これで、キングプラントに集中出来る、植物に知能はあるか知らないが僕は剣と盾を構える



「こい、僕が相手だ!!」



魔装はガンガン魔力を消費している、あまり時間はかけれない、土魔法に結構魔力をもっていかれた、あんなに土壁高くしなければ、、よかっ、、んっ!!



キングプラントのツルが僕に向かって無数に伸びてくる、、無数のツルは風をきり、嫌な音をたてながら襲ってくる、が



攻撃は単調だ、見えている!!



そこだ!!「はああ!」



僕はそれを切り落としながら前進する、そんな僕を端から見ている皆は流れるような美しい剣舞に目を引かれていた、、と思いたい。が高い土壁でおそらく皆からは見えない。



邪な考えを振り払い、、キングプラントとの距離を一気に詰める。



よし、僕の間合い入った、ここで決める!!



「届けえぇぇぇ!!」



超人スキルを再び発動し跳躍した。10メートルの巨体を遥かに超す跳躍を見せたリオンは、一瞬でキングプラントの頭上に舞い上がった。



体を目一杯うしろに反り、勢いで薪割りの要領でキングプラントの頭上からお見舞いした。



「はああああぁぁ!!」



スパーン!



何の抵抗もなく綺麗に真っ二つになったが、ウネウネ動いて効いている様子がない。



「植物だからか、、これでは倒せないのかよ」



「くそー」



シュン、シュン



飛ばしてきた無数の刺を避ける、太い刺だから避けるのは容易だが数が多い。無数の刺を暗黒の盾で弾き、魔法を発動するために魔力を練り上げる。



「こうなったら燃やしてやるよ」



風と火の魔力を練る、体中から炎と風が巻き起こる



ーーこ、れ、な、ら、、、!!



僕は右手をつきだした。すると炎と風が暴れだす



「どうだぁぁぁ!!ファイアストーム!!」



僕はキングプラントを風の竜巻で囲み、その中を炎で満たしていった。炎の竜巻が暴れまわる、真っ赤だ、遠くからは竜巻状の火柱が上がっているように見える。だが気を抜けば炎すぐに消えようとしまうから何度も火の魔力を注ぐ



「ぐっ、これも、また、魔力消費が激しいじゃないかよ!こんなのばっかだ、もう少し、、魔法も練習、、、だな」



ゴォォォォォー、ゴォォォォォー



グギュール、ギュルギュル



暫くしてキングプラントが悲鳴なのか軋みなのか分からない音を上げた。



パチパチパチッと中で植物が燃えている音が聞こえる



そう言えばと、周りを見渡せば、いつの間にか周りのキラープラントは消滅していた。



ーーどう言うことだ。



僕は魔法を止めると既にキングプラントも消滅していて、水晶位の魔石が転がっていた。



ーーまあいいや、今は



「、、、魔装解除」



土壁と魔装を解除した、僕は一気に魔力を無くした脱力感から片足をついた後、横になった。暫くは動きたくない。



暫くすると後ろの方から数人の足音が聞こえる。



「リオン、無事なの」「リオン大丈夫か!!」



「は、はい、お母様、それにお父様!!もう大丈夫です、キングプラントはそこで魔石になってます」



横になった状態で魔石を指差すとお父様に頭をぐしゃぐしゃにされた。



「ちがう、私達が言ってるのはリオンがだよ」



「あ、ああ済みません、ちょっと魔力を使いすぎただけです、もう立てます、、よ。」



あまり横になっていると、皆が心配そうにこっちをみてるので無理をしてでも起き上がった。それを見た皆がホッとした表情をした。



「そ、そうかよかっ、」



「リオンお兄様ぁぁ」



遅れて走ってきたフローラが飛び付いてきた、うお、倒れそうだ。



「「「「「「あっ」」」」」」



リオンの専属メイド達の声が聞こえたが、自分の事で1杯1杯だ。倒れないようにぷるぷると振るえる足をやっとの事踏ん張るった。兄としての威厳を、、いやいや違うだろ、フローラがどうして?どうにか平常に振る舞おうとするが、、。



「フローラ!?」



僕はついフローラの行動に驚いてしまった、今まで話しかけても逃げられていたから、嫌われていると思っていたのだ。



「お母様やみんなを助けてくれてありがとうございます。」



「フローラも無事でよかった。みんなもケガがなくてよかったよ、、屋敷は少し壊れたみたいだけど、、、」



フローラがぐりぐりと顔をお腹に押し付けてくすぐったい、ただでさえ足に力が入らないのに、擽られると、余計力が入らない、、ま、まずい。



「ささ、フローラ様、リオン様はお疲れです、離れて下さい」



ーーおおっ、シルビ助かったわ、今はシルビの行動に感謝だ。そう言ったシルビはフローラの指を一本ずつ離していく



「もう、シルビ何するのよ」



引き離されて面白くないフローラは頬を膨らかしリスみたいになっていた。



「もう日が暮れそうだ、後はお風呂に入って食事しながら話をしようじゃないか。皆からの報告も聞きたいしな。」



「そうね、さあ、みんな屋敷に戻るわよ」



「リオン様は私が肩を貸しますね」



「ありがとうシルビ助かるよ」



「ちょっと待ってシルビ、専属メイドは6人いるのよ、シルビは一応隊長だから、一番下の私に任せて。」



アイカが言うと、いつもの様にみんなの言い合いが始まる。



「皆さん喧嘩はダメですの、ささリオン様疲れたでしょう、先に行きましょうよ」



「ああ、うん、ありがとう」



「いいえ、リオン様の為なら、なんでもしますよ、そう何でも」



オリビアの妄想が膨らんでいく、ニコニコと上機嫌になったオリビアはぐいぐいと近づいて来る。



「あははは、そう、、、あのオリビア、、引っ付き過ぎじゃない?歩きにくいよ」



「いえいえ、これがいいのですよ」



「そう、なの」



「うふふ、そうなのです、、」



「「「「「あーオリビア!!」」」」」



結局代わる代わるみんなが肩を貸してくれた、みんな近いし、ウルドなんて頬擦りまでされてしまった。屋敷への帰り道がこれほど遠いとは、、戻る方がキングプラント退治より疲れるなんて、、、。はぅ








ガシャーン



「くそー、何で上手くいかねぇぇんだよ!!」



コップを壁に投げつけた、ガーネフが怒鳴り散らしている、店主は奥の部屋に逃げるように引っ込んだ。



「クッ、クッ、クッ、そう荒れるなよガーネフ」



「ショウ!!、あの魔物は本当に戦闘能力500もあったのか?、、俺を騙しただろ!!」



「いや、間違いなく500あったよ、ただ、野外だと攻撃も単調、魔素不足で、ただ、ただ、魔素を求めただけだったようだね。、、強い匂いを放つ魔素袋を求めてね、、まあ、ハッキリ言って失敗だな。」



「てめー!!」



「おいおい、勘違いするなよ、ガーネフは何もしてないだろ、キングプラントの種も僕のだったしね、、、」



「だ、だがショウも、俺が上手くいかないと火の魔珠は手に入らないだろうが、、だから寄越せまだあるだろキングプラントみたいな種が!!」



「すまんが、もうない、渡した奴だけだ。言っただろ偶々見つけたって。」



「ぐぬ、、ショウ!!お前も火の魔珠が必要だろ、何でもいいから俺に力を貸せ!!」



「クッ、クッ、クッ僕なら大丈夫だよ、キングプラントが暴れている間に、、、ほら」



「なっ、テメー、火の魔珠を盗みやがったな」



「貰ったんだよ、、置いてあったからね」



「それを盗んだと言うんだよ」



「まあ、これでガーネフも用済みだね」



「何を言ってるショウ!」



「だ、か、ら、用済みだって」



ザシュ



ショウの手刀でガーネフの頭と体が離れた



「こ、の、や、、、」



「ふん!」



ショウは右手をかざしすと、頭と体の離れたガーネフを一瞬で炭に変えた。



「待っていろ、みんな、、やっと2つだ。僕は勇者だ、、みんなを助ける為なら何だってやってやる!!」



天を仰ぎ遠くを見る少年の瞳に力はなく、、くすんでいた。



 ーーーーーーーギルドプレートーーーーーーー

  ギルドランク G

 名前 リオン・ガーディン 

 年齢 14歳 男性 


   戦闘能力 147【294】UP

     〈魔装時更に+700〉

   

 《スキル・魔法》

 ・暗黒魔法:極 ・神聖魔法:中

 ・四大属性魔法:中

 ・無魔法:下 ・光魔法:下 ・闇魔法:下

 ・合成魔法

 ・並行魔法

 ・武神:中 ・二刀流 ・忍 ・超人

 ・料理 ・身体魔強化 ・毒耐性:上

 ・収納 ・鑑定:下

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