勇者、辞めます――ではなく、勇者、イキます。一つの終わり、一つの始まりへの暖気アップ。
世界の歴史に名を遺した、
お手軽世界1位。
お笑い国家。
犯罪犯罪犯罪集団害人天国、
日本人が連中に逆らえば警察に日本人が射殺される。
暴動起こせば、
あれだけ水平撃ちはしない!という自衛隊が、
ヒスを起こした婆の一声で、
日本版天安門開始――皆殺し。
天皇一家はクロンボと中東ゴブリンに捧げられて雑種皇族。
テレビで映る度に旦那のクロンボが暴れて跳ねて、音楽で踊って、
女を回してセックス中継、
中東ゴブリンになれば糞の自国へ向かって土下座三昧。
天皇一族も末席に入れられ土下座三昧。
楽しい日本!
愉快な日本!
うつくしい国日本!
世界の遊び場無法地帯日本!
そのまま上から見てた上級国民が笑ってる間に、忍び寄った害人に襲われ喰われて奪われ殺され日本は、まず国として――消えた。
ただの島になった。
むろん米軍なんぞとっくに撤退だ。
自国の一州宣言してから。
日本は三度目の原爆と言われた大量破壊兵器が最後の実験場として、
井之頭公園でウィルス蚊を飛ばして死滅する過程を録画データ。
隣にある全然関係ない施設から飛んで来た。
フランスの最近化学兵器実験施設だ。
だがこの件にフランスは関与してないというので報道関係も関係ないとして、死体が転がっても心筋梗塞として葬られた。
生命がいるうちにデータが取れるので、
衛星軌道エレベータ倒壊での日本半分破壊で北方四島も破壊。
Pーチンコが大激怒したが、本人はとっくに逃げてるのでクローンが喚いていた。
世界からデリートさせるんじゃ!
の、どっかの戦争馬鹿の一言で、
ちゅぼん!
全生命、つまりジャップと犯罪しに来てた外人全て。
全起伏の飛んだ大地も自然も、
一切合切真っ平ら!
になるまで消滅した。
特異点爆弾の副作用で周囲に広がった衝撃波だけで脳汁を耳と鼻から垂れ流した中華と韓国北などはまるでばかぼんのはなみずびょうしゃのように、馬鹿丸出しで死んだ。
さらに特異点が作動。
吸い込まれて、消滅。
結局米国は最初から日本なんぞイエローモンキーの国。
こいつらがいたら猿の惑星の原作者の考えと同じになっちゃう。
日本の惑星――猿の惑星。
だから雌が特別扱いされてご機嫌気分にのぼせあがり、おだてられて、ペニスの上に載せられて、蛮族土人に喜んで股をひらいて雑種作成――もういらねーだろ、ここの国のリトルチンコボーイなんぞ!
ついでにこんな島。
女だけ、使えればいいんだよ、耕してやるよ、農耕民族さん、雌共だけな。男は見つけ次第、ヤマから出てきた熊と故障されて、
婆の一言。
頭数制限は必要ですよね。民意です。
で、射殺された。
最初はワシントン条約にのっとり保護、自衛隊で運んで山の奥へ、だったが、G菌墓みたいな黒と、中東乗っ取りゴブリン大移動の移行で、射殺に決定。
銃を警察署に配備して横流して中東ゴブリン市区町村長の裏ゴネで横流し、ロシアマフィア取引して日本の高性能ライフルは、簡単なマシンガンやロケットランチャーに変換。
痔ハードが闊歩で、ゴブリンの我が世の春。
やりたい放題世界日本!
世界から笑われ、
なんだよ侍とか忍者って、よわよわ民族の伝承で、実際いねーじゃん。
じゃ消滅な。
これが、無影の知る前世の国の最後。
流刑地みたいに残された四国のみ特異点浸食停止がかけられ、
半分のこった島国。
日本人の最後の残り滓がいた地。
そして、
――俺が殺された――地。
四国。
あらため仕国、または痴国。
――だから、
――僕は、
――俺は、
「――っオオオおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお、
これが!
俺の!
この世で最後のおおおおおおおおおおおおおお!
悶え苦しんだ後の、
消滅殺しされた滓民族でごめんなさい! させられた!
全てのジャパニーズに万感を込めて、
前世をとっくに超越した、
俺の、
俺だけの、
結局神様チートに頼ってごめんなさい!
な、
世界事吹き飛ばせる、
超~~~~~ごっつい絶対破壊超絶怒涛――」
――瞬間、
金髪に染めた、
似合わないよ短足日本人なのに奇妙な目の三白眼さんw
の、
間合い飛び越え、
叫んでた無影が、
Gキになった元日本人の懐に出現――
「よねむらああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!」
「んあ?」
自分の懐で叫ぶ存在に、
遅れて気づいて、
間抜けに反応、
刹那――
「真――」
――!
炸裂する、G菌墓の、みぞおちに左拳が突き抜ける程の食い込みで炸裂、
みぞおち破壊から背骨破壊、飛び越え背面から拳の形が突出した状態、の一撃で衝撃波が背中から抜け――
「おげ、」
そんな叫び顔の昆虫面。
双眼かっぴらかれた刹那の中で――
「昇――」
強制的に下がった顎へ右拳で――
「竜、けええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええん!!!!」
――パシュ――
頭部頂点貫通、
飛び上がる蒼紅の無影さん。
なにか一瞬思い出し、「げろ、」これで消えた。
――だって、ここんとこ、何かしゃべると、それが、
……記憶、どんどん消えてるし。
だからこの異世界イケメンさんの顔面破壊だけは丁寧に。
「ぎゃごおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」
と叫ぶ名前が米村なので、とりあえず適当に、
「痛いか、ムハンマッド米村?」
天空まで引きずられてすっ飛ぶ米村、
でももう名前なんぞどうでもいい。
奴は悪だった。
ちょっとこれから死んで異世界転生しても、別のところで集団であつまり、ただのご〇姦略奪殺人魔でおわるだろう。
もしかしたら、こっちに生まれ変わって記憶を初期化して来るかもしれない。なら、その時用にさらに練習だ!
「きいいいええええええええええええええええええええええええ!」
蒼紅さん絶叫!
光を超える拳の速さがGキの顔面炸裂、
どころか衝撃波を前方に飛ばして、肉体真っ二つ!
まさに糞民族こっちくんな!
来たら、これだ!
蒼紅の無影がしっかり相手に刻んでやる!
な、ノリをアゲアゲテンション。
宙にすっ飛んでいく米村滓忠――
その米村の顔面が縦に分かれ――胴体も両断され――
「ぎょぺ?」
「だあああああああああああああああああありいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいんんんんんんん!」
相方の異世界転生ヴィッチ初子が叫んで――
――俺、
一つの国の、
異世界転生者、破壊――
つまり、この国もうチョロ。
――と、判断した、
――瞬間だった――
上空対空中に、
異世界転移者ぶっ殺した瞬間に、
「きゃああ!」
絹を裂いたかのような絶叫を、
確かに地上から聞いてしまう。
ただの悲鳴なら、蒼紅は無視する。
だが――
遥か眼下で展開されてる、両軍大激突が始まった総力戦の戦いの中――
凄まじいターンをかまして、俺の嫁の一人――諜報部独立部隊部隊長のレナが敵軍を左側面に残して、右側面の仲間たちの隙間を縫って爆走する姿が見える、俺嫁専用のカラーのマシン。
間違える訳はない。
だが、彼女は、
上空から蒼紅がみた、
惨状の場へ、
問題の場所へ向かう――
「ティナちゃああん!」
叫びが聞こえる、
もう一人の嫁レナの叫び。
だが、その先、前線で、第一線で指揮を執る、
前世では指導者の全てが絶対にやらない、
「僕が死んじゃったら、本部に報告できないから、自爆なんて神風特攻なんか俺はしないよ、お前らは行け、いかなきゃ鉄拳制裁だぞ♪」
で、おなじみの、
上官がトップで戦う!――そんな上官がいるわけないわけで、逃げたがる世界が通常で――絶対逃げる。
それを知らずに当時の第二次大戦では無駄な若者無駄死に特攻。
つまり上官は闘わない。
逃げるの見。
でもここの上官はメスガキ。
つよつよ。
ティナも例外ではなく頼れる司令官。
よく映画で糞の黒人がやってる役を押し潰すかのようにティナちゃんが踏ん張って。
前線指揮で相手を瞬く間に殺す。
それに配備された仲間は心に炎を灯され、
自身の力を鼓舞して戦う。
それをティナはやってくれていた。
上級国民指揮官は絶対にしない、できない世界。
何の才能もなく上官ゆえに、例えるなら前世の三国志の――英雄――未満、
つまり全員董卓か阿斗だ。
その董卓共は皆戦いを他の下級上官か、
戦力になる武将へ全権預けて安全な遠方、
鼻くそ穿りながら桃と女でも食って寝る。
前線で戦う輩には賞賛を送り、心では前線で戦う?
頭大丈夫か?
全線で敵武将と一騎打ち?
脳みそやられてないか?
それが思考。
他人に任せて自分が戦ったことのない、まったく常識が違う世界だ。
それを、彼女はやっていた。
戦い続けていた――
ティナ。
背後に忍び寄る敵影を切り裂いたのだろうその刹那、
スナイパーからの超遠方距離からの銃撃。
つまり、一撃必中の――射殺だ。
無影は――
それをみてしまい、急加速で落下。
ティナが、
「――ティナッ!」
胴体を背中から撃たれてエアーバイクから放り出される瞬間をみた、
だからつい先までの過去の事象を、
無影は救世主ゆえか、
観得てしまった。
宙を、血飛沫あげて吹っ飛ぶティナ。
――くそ、加速しろよ、俺の体!
空中落下が遅すぎる。
重力が前世より軽いがゆえに飛び跳ねられるが、
重力の弱さにもどかしい動きが落下時に生じる。
メリットデメリットの関係。
だから、ティナが銃弾に撃たれ宙を舞い、
レナがそれに気づいて駆けつけようとしても、
救世主たる蒼紅の無影には――どうすることもできなくて、
それを悟って――
『……縮地……と、』
「――!」
『そう言ってごらん――』
「この、声は……」
時間が、止まったように感じる。
聞こえた声は、忘れるわけがない、あの幼女の声。
声が、言う……
『君は前世の記憶を持っている。
最低な裏切り者たちの上級国民の稚拙な指揮が、まさに今のこの時代の滅びる世界のように馬鹿ばかりだった。
だから君はいつも前世の記憶を引っ張られて例えに、引き合いに出す。
腐り具合を計りにするために。
あの世界程腐った雑魚はないからね。
今度、生まれ変わることがあるなら、
そんな糞みたいな記憶、全部消してあげる。
望むなら別の異世界を用意してあげる。
だけど、今はその、侵略された無様国の雌豚っぷり負けっぷりが必須。
あの時代の世界の記憶は必要……、
いつも、もう腐って滅んだ国という前世にしがみつかれて、毒突くのは、悪態つく君の本心は救済、この世界とを照らし合わせての……
君を生かす……
この狂った世界での……
人々をあんなゴミのような世界にさせない……
そう願いが込められた羅針盤の材料なのだから……』
「お前は――」
「さぁ、前世の記憶で幾度も苦しむ勇者。
君を苛む、異世界にまで影響する最低下劣の過去を、
泥にして吐きだし、
ゆえに君の身体は記憶すらも吐いて浄化される。
君は現れるたびに、聖人になる。
君は人の死を、
大切な人の死を知り、
過去と決別して、
この世界に馴染む。
異世界転移者の欠点、
――使える前世の知識という毒物――
うっとうしく絡む穢れた魂をもつ、
上級国民の采配した世界のまさにどぶのような記憶。
それを吐きだし続けて、
君は体が馴染む。
こちらの世界に。
ああはさせないと、力強く黒いのも茶色いのも黄色く目つきがとがってたり、頬骨出てて辛い腐りもの食って火病起こしたり――
あんな連中のいない世界。
似たような存在を滅ぼす君。
君は浄化され、
英雄となる真の勇者になれるはず――」
「め……がみ……か?」
『ひどい糞みたいな誰も何もできないで頭のイカレタ連中の政策を、
指をくわえてみてるだけ。
立ち上がる者はなく、いいなり、自分らの違う異分子の犯罪能思考者を国に取り込み、難民移民を救ったと思い込む国の連なりの中で発言権を持った金髪の豚女の命令に全世界の加盟国が従い悪質生物を入れる。
そして自分は救った人間――聖女だわ、と、喜ぶ姿に、他の先進国が意見しても通らない。なれば無辜の民は迫害、強制性交、略奪殺害お手の物。
貴方の国のように対外の人種を罰する法はモテず、武器もなく、
襲われるまま基地外トップが檀上で笑う。
……そんな世界を観て、
それでも強くなろうと、
正しい心で生きてきた。
君のあの年代になってまでも戦いの場にいた意味は、
いま、この世界で成就する。
ねぇ。
私が君の年齢を戻したのは、
過去出来なかった、獲れなかった、
戦いの分野の一つでほしがってたプロのライセンス。
君が戦うたびに試合のたびに、今の君はようやく克服できたけど。
相手を怒らせたら――
それが君の弱さ。
でも、今はそのプロライセンスで世界を取るよりも激しい戦いの中にいる。
あの世界にもすぐ訪れる滅び。
前世の終焉にも似たこの世界で、
何かを感じ、
何かを助け、
何もできずに泣く時もあるだろうけど、
でも、君は動く。
何が正しいかを前世の下劣な記憶を何度もよびもどして、
吐き捨て、
それすら経験に変えて、
新たなるこの世界への改変するだろう知識に変えて、
進化する。
それは皆を救うための力。
皆を守って、そして救って、
その為にまず、
動け――』
「――え?」
『まずは――縮地――それと、そこから君の再生は繰り返されていく。
それは君という者に与えられる力。
【人間に許された、進化と希望を手繰り寄せる力――】
世界を救って希望を与える事になるのだから』
「進化と、希望?」
反芻する蒼紅に女神は高らかに宣言した。
『――さぁ、常識を、
前世の記憶の何もかもを吐きだして、
全て忘れ、
この世界の一部となって――
叫べ、
まずは、
――縮地と――
迫る未来を、
急ぎ変えろ!』
女神の叫び。
いつものふざけた感のない、真面目な叫び。
そして現実を思い出させるしゃがれたG菌墓の絶叫!
「どこに、つらむけて、たたかってるんだよぉ!」
一人のGキが空中から突っ込んでくる。
レーザーの連射、
いや、ガトリングガンのようなレーザーの射出。
もしくは散弾銃のような豪雨のようなレーザー照射――
それは、あまりに早く、
あまりに無影には、遅く。
だけど落下中とはいえ滞空状態の無影にとって――
本来なら躱せるものではない――のだが。
『――しゅく……ち……――』
瞬間、
去り際に放った、
空撃ちの、手首の返しだけのジャブ。
それを残して無影は、
地上で、
頭から激突する胴体に穴をあけられたティナより先に現地に、落下地点に出現、叫んで散弾させた相手の頭部は、ぶっぱ!
破裂。
それを視ずに無影出現。
「うそ……」
レナの呟きすら聞こえる、
まだ遠方なのに、
通信機は戦闘に邪魔だから切っている。
動いていないのに。
遠方の声まで、誰の彼の声全てが蒼紅の無影には聞こえる。
その中で、無影はティナを抱きとめ……
彼女の目が、涙を流し、
口と鼻から血を流し、
震える唇は……もう……言葉を作れない……
だけど、思念は聞こえる。
【……ごめんなさいっす……失敗しちゃ……っ】
受け止めた思念。
それは魂を超えた彼女そのもの。
その亡骸となってしまった彼女の、この地から飛び出そうとする思念に向けて――
「いいんだよ、ありがとう……
全て……俺の無能采配のせいだ。
もしも、時間さえ戻せるなら、
俺は君を、
こんな目に、
二度とあわせない……から。
そういう選択をするから。
したいから。
心からそう思う。
出会ってから、いつも俺の傍にいてくれて、本当にありがとう。
そして……ごめん。
せっかく俺の子を宿してくれてたのに……
守れなくて……
守れなかった。
今はもう……、ゆっくり……眠って。
たぶん、すぐにまた逢えるから……倭代や、レナや、あのメスガキリリ助らも」
「ティナちゃん!」
レナが光の防護壁を展開しながら、
被弾しないように配慮してくれる中で。
「また、みんなであえるはずだから……
光すらも、超えられる。
俺たちだから……」
そのままティナを抱きしめ、
蒼紅はただ一筋、泣いた。
それが、先まで頑張ってくれていた。
少しの日々であり、
長い日々をともにいたと確信できる彼女の最後、
もう何も語らない亡骸……
「魂は……天にいかない……
この世界にとどまり、宇宙とか言うのを巡るそうです。
そして自分の選ぶ星というのに辿り着いて生まれ変わるとか」
「……」
「でもここの住人は少し違うのです。
みなの行く末と、この世界の決着を見るまで、
この世界を……空の上から思念となって漂って、
先に亡くなった皆と共に見守る……
ここをみつめている……
古来から、研究者たちも行き着いた結論。
だから……勇者様……もう泣かないで……まだ、」
「戦闘中だから……な」
「そうです」
無影は彼女の、ティナの見開いたままの瞼を下ろし。
レナに告げた。
そして立ち上がる。
「彼女の亡骸を救護班部隊につれて、ばっちゃらのエルムの国まで輸送を」
「勇者様、ううん、旦那様はどうするのですか?」
「――女神は、言われた。
皆を救えと……
闘えと……
なら、この神託に沿う――
あとは頼んだぞ、
――縮地――」
蒼紅は、消えた。
それに驚くレナ、だがレナは泣きながらティナを抱き上げ、
連中に蹂躙されないよう死体を守るべく、
エアーバイクに載せて、後方へバリア展開のまま救護班が逗留する場所までエアーバイクを飛ばし――
それより早い速度で――
「第二ラウンドだ初子!
喜べお前も殺してやる――俺はその為だけにこの星に来た!」
無影は、敵陣ど真ん中。
米村のまっぷたつの死骸と、それを抱き締める初子の目の前に現れていた。
「私のダーリン殺して、このままですむと思って――」
叫ぶ声の最中、
無影の周囲に螺旋状の水柱、
高濃度放射能雨と、
超強酸性雨が造った水たまり――というには広すぎる、排水されてない水たまりが鉄条網の鞭のように、細い、細すぎる水柱の周囲に茨を無数に宿して、
それが水たまりから幾つも幾つも噴きあがる。
その一つ一つが横に長い円形を形造って、
空中で一斉に動けばもはや凶器!
無影の周囲をチェーンソーのように周囲で高速回転。
さらに水たまりから養分吸収とばかりに巻き上がり、それが一気に頭上へ飛翔! 先端が鋭利な矛の如きチェンソーが無数に、猛毒以上の危険な水滴を内包しながら造られた凶器が頭上から幾つも幾つも落下――
「ひぃぃぃいいいいいいいいぃやっはああああああああああああ!
喰らいなDT!
これが私のチート能力、周囲の全てをあらゆる武器に変えて、
存在抹消の原子核内部破壊の素粒子ブレイク凶器――!
オマケに――」
轟雷一閃――
全ての兵士たちが吹き飛ばすほどの天空の雷雲からの雷がチェーンソーと化した鉄条網の汚水に落雷、雷撃込みの猛毒の刃が、無影の頭頂部から内部を、外部を、砕き捨てるかのように雷撃チェーンソー落下開始――
「死ね、エルム側の神使の捨て駒!
私の能力――ラストユニバースが最強だああああああああああ!」
衝撃と轟音!
全ての生きとし生けるモノが、行動を止める程の巨大な落雷と回転鉄条網の乱舞落下の中、
まさに上空から迫る最大級の雷撃回転槍――カシナート急の数々が――蒼紅に襲い掛かる。
「この星を滅ぼすにはご機嫌だろ!
死に踊れよ糞野郎!
これがラストユニバース――宇宙の終わりだ!
いっそ米のいない世界、お前をぶつ切りにした後地上へ浸食、星のタマタマが内包されてる内部核をミジンコ、そのまま世界を終わらせてやんよ!」
無数の武器というにはヤバすぎる凶器が、
躱す蒼紅の為に、大地へ次々深く刺さっていく。
光は電離層から雷雲を通って蓄積されて、それらすべてが無影に頭上から突き刺す凶器。ゆえに通常なら脳天から肉体まで全て爆散。
――だが――
拳を天空へ掲げたまま、
逃げることなくそれを全身で浴びる無影。
それらで周囲はつきささり、まさに壁が創られる一瞬の世界。
大地を切り刻んで埋没する凶器。
だが一瞬で切るのは蒼紅の無影を極限の幅で囲んだ状態。
籠の中の無影に残りは直撃せず、籠の中を二重にするように大地に刺さって、無影は直撃は避けたが、
体の幾つかは防護衣ごと切り裂かれ、それでも傷だらで、
だが、立っていた。
が――
「もういいか? お前のネタは?」
眼差しを閉ざし、声なき思念で初子に叩きつけると――
「――縮地――一閃!――」
――!
次に放った声は、初子!
「馬鹿な! 私のラストユニ――」
その言葉は、大地に転がった頭部の言葉。
廃液状態のチェンソー。
その全てを手刀で両断!
水は所詮は水。
去れど水流カッターの長楕円形を保つ凶器!
それを無影は、
瞬きの間もない――刹那の刻の中で水流チェーンソー謎止まった世界では尖った水!だから切った、切ったまま縮地のダッシュで光より早く通過。
去ったティナに言った通り光を超えて――初子を通過。
その首がごろりと切り落とされた時、今の言葉が放たれた。
「最初から目覚めていれば――」
無影が後方へ、左足を持ち上げて力強く、落とす。
――ドン!――ぱしゅ!
周囲の水たまりも降り注ぐ雨も、
もはや関係ない地獄の業火の如き廃液雨の中で――
バリア―なんて知らねーよ!な、大地に大きくかぶりを得て降り飛ばしての足の着地はもはや爆撃級。
そこから衝撃で水も大地も一気に吹っ飛ぶ!
蒼紅を中心に大地が陥没、水は周囲360度へ土砂の津波!
四股立ち――無影もしらない徒手空拳、古流の立ち方だ。
だが、上げて落とした足の先にあるのは初子の首。
場種!っと小気味良い音をだして、彼女は、
「これで、二人目……」
死んだ。
肉体も、無影の速度の影響か。
原子が崩壊し、素粒子レベルで塵芥に記す。
廃液に消える。
「やった、勇者様が、エルの魔人二人を殺してくださったぞ!」
叫ぶ兵士たちの声。
だが、
「これでいいのか?」
――選択肢、俺は正しい選択をしたのか?
小さな違和感。
それが拭えない。
自身の存在理由。
嫁を殺されて目覚めた力。
圧倒的な強者たる力。
既にユニークスキルとかそういうのではなくなった、
それに意味があるのか――
疑問が、疑問を呼ぶ――
一度、ティナの亡骸を連れて走り去ったレナのエアバイクが造った、既に戻りかけてる汚水の水たまり、もはやクレーターはいくつかあれど、ここは海に向かわず溜まった、小さな水深の湖。
その戻ってしまった道を見つめ。
そして――
「勇者様、あぶない!」
聞こえる仲間たちの声。
ありとあらゆる地表から、
360度全ての大地から、いっせいに、
「対空砲火の迫撃砲だと!」
その数、
埋め尽くされていて解らない!
自分の足場を中心に、レールガンだかレーザー砲だか知らないが、
設置された数は無制限。
数えるのも面倒な程射殺用兵器が準備されていたのだけは認識。
『――キルゾーン――だね、どうするの?』
女神の声。
「……これは、死ぬだろ……」
異世界転移で対した力もなく、
このまま突っ込み、ここに至るまでまさに利用できる条件下で、
実力でやってきた。
最後に使えた術は、僥倖だが。
戦闘の前に教えてほしかった。
だが、ティナが殺され、
ここから、エル軍勢を倒すのは、既に自分がいなくても容易なのでは。
既に勝敗は決している。
周囲に設置された砲台は蒼紅のみに対して向けられている地中から現れたモグラ式砲台とでも名付けるか。
それもほどなくエルムの軍勢に、破壊されるだろう。
まさにすべてが一瞬で決まる世界だった。
また、まだ見ぬユダの軍勢は、そこにもやはり異世界、つまり日本から来た輩でもいるのだろうか。
どう戦えばいいのか解らない上に、
このエルの大地をエルムが掌握できれば……
「あとは、みんなの力でなんとかなる?
なら、俺がここで――」
レーザー、
爆撃核弾頭、
銃弾、
知らない世界の知らない武器が一斉に、
死んでなくなって木っ端みじんになれや!
とばかりに放射された。
それは見事に全て無影に着弾――
まさにエルムに救世主が現れ、
それを殺す為だけに設置されたかのような、
異世界転生者がいたからこそどう対応すればいいのか解っていたかのような。
設置と威力具合で。
ただ、無影は空を仰ぎ、先に死んだティナの事ばかりを考える――
――あの子を守ってやれなかった。
唯一、日本飛び越え異世界で、
まともに愛してくれた女の子、
前世で妻無しだったけど結婚の初心い感覚教えて貰えた。
なのに彼女を、大切な彼女を守れないとかいう、
なさけなくもダサすぎる自分に少し嫌気もさしていて。
全然チートの無い自分にも。
女神にも辟易とした気分で。
気づけば弾幕の威力に、ふっとばされて、天空が迫る、
雷雲が眼前に迫る。
つまり、
頭上まで引き釣り上げられるほどヤバい爆撃量。
終らない銃撃、
レーザー兵器、
何かの各種ヤバイ爆弾で爆発物で上昇させられ、
おそらく生首が!
だって体が軽いもん、痛いもん、
身体がまだあるとは思えない。
それとも無限生成で再生で、体も無傷?
さすがにそれはないっしょw
……ああ、地上よ。
離れていく地上で叫びが聞こえる。
爆撃にふっとぶ無様勇者を皆が見上げて――
対して無影は――
――ああ、天空は、
雲に近いと、
びりびりする。
え?
これが電離層??
そう思った、
瞬間だった。
――まさに、その瞬間、刹那だった――
『君ね、ある意味、凄い瞬間でのタイミングだったよ――』
どこかで、聞いた、声。
どこかで、覚えた、声。
慈愛が篭った――
先に聞いた声――
――ああ、またお嬢様っすか。
今回珍しく、なんだかんだで救いの声をくれてるじゃん。
受けるw
それが耳元で聞こえる。
――ったく、お前はしょうがねーなw――的なころころとした幼女の声。
優しい声が――
まるで世界中からの爆撃攻撃。
――自分の最強に硬い骨でも再生力でも、
これだけ喰らったらさすがに臓物も焼かれて死ぬよね?
というかその能力すら剥奪されてね?
ただ世界が軽い、強いジャンプとチビっと強い肉体?
ゴミスキル未満の世界で闘って――
――あれ、もう何だったか忘れたよ?
記憶がどんどん消える、
糞ったれの前世が全て消える。
――!
あぁ、そうだ。
俺が貰ったのは、相手殴ったら死ぬ系の拳。
――でも、死んでねーよ。
相手いつもぴんぴんしてるよ!
誰でもぴんぴんしてたよ、一般人まで。
実力でボコにして殺したようなもんだよ。
え、もしかしてあれで神様チート全開とかいわないよね?
ドンだけ神様――って、ああ、ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ、
そういう事か!
『おい、ロリメガてめぇ!』
『チョ、女神様に何ちゅーこというのかな君は!』
『じゃねーよ、ようやくわかった!
お前、最弱神だろ!』
『――!』
『――! じゃねーよ!マジか!お前他の連中の後ろ盾の神々の中で、四天王の中でも最弱! 状態だったのか!』
『……君は知りすぎたよ……』
『うっせぇよ、こんぼけロリメガ!
だからか、人間如きにあげたスキルを持の欲しそうに見てたの。
これ、お前が俺にくれたんじゃなく、全部何かのルールにのっとり、誰か別の上位の神が上げてたのか!だから創造神クラス!望んだら、マジに俺にくれて、この糞ったれの廃液惑星――超新星爆発一歩手前で、こいつにもったいね、もらっちゃえ。って手を出したのか! 小学生か!』
『――!』
訳解らねー。
だって、いままで俺の実力でぶっころしてるだけだったよね!
理解完了。
わかりみ。
もういいや、とりあえず現実直視から開始。
直撃、
直撃、
直撃、
直撃、
ったら直撃で――
自分の体が崩れていくのが判って――
――彼女が、
優しい声の雌が、
慈愛女神という雌の声が――
とんでもない事言いやがった!
俺の能力付与を妬んで創造神クラスの力を奪った、子供!
ド畜生のメスガキ女神!
絶対天界言ったら、張り飛ばしてやるか、一本背負いでアスファルトに脊髄から叩きつけてやろう。
そうしよう――の、相手が、言っている。
――聞こえている――
はっきりと!
『えっとね……』
もじもじ、してるのが解る。
だから、この言葉に、無影は鼻の周りに皺を寄せて、
アリスプロジェクトの細菌公害映画2のラスボス元フレンドみたいなデカい体で歯茎出してる。あの歯茎状態の顔で、メスガキ達の神のメスガキ女神を睨んで。睥睨して。
【えっと、えっと、えええっとぉ。
うん♪
――TO BE CONTINUED――
――君はここで死ぬ定めではないよ―― 】
『……は?』
――と。
……え、は?
なに、いまなんつった!
と、考えた瞬間。
何か目の前で異変。
爆撃されて爆散していく自分の死体を隣で見つめていた。
まさに体はアバター。
創られたもので、魂は出ちゃってる系?
どこのホラー映画、淫しでぃあちゅだよ!
【――TO BE CONTINUED―― 】
『YES』
『NO 』
こんな文字も生えちゃった。
どこの国の言葉だろう。
もう、思い出せ……
ここでまた、声が聞こえた。
『君はここで死ぬ定めではない――つってんだろ、早く押せ!』
「え、あ、はい」
【【【YES】】】
――と。
選んでしまった。
何かヤバい方を――
刹那――
ぎゅるるるるるるうんんんんんんんんんんん――
ぎゅるるるるるるうんんんんんんんんんんん――
世界が――
ぎゅるるるるるるうんんんんんんんんんんん――
今までの出来事が――
ぎゅるるるるるるうんんんんんんんんんんん――
全て――
ぎゅるるるるるるうんんんんんんんんんんん――
全て――
ぎゅるるるるるるうんんんんんんんんんんん――
全て――
ぎゅるるるるるるうんんんんんんんんんんん――
【戻っていく――】
ぎゅるるるるるるうんんんんんんんんんんん――
戻っていく――
ぎゅるるるるるるうんんんんんんんんんんん――
戻って――
「あ、」
ちゃーらーらーらー――らあああああああああああああああああああ~~
そんな阿保な、
それでも軽快な音が聞こえ、
記憶もまた消えて、
何か大切なこと全部消えて……でも……今回は覚えていて……
――は、
っと、蒼紅の無影は、
いや、まだナナシは気がつく。
あれ?
ここ、
『――ねぇ、【そんな装備で、大丈夫】か?――】
そこで、
凄まじく可愛いとわかるフォルムの光が「まぶし!」な、美幼女がいた。
女神だ。
きっと、異世界転移、もしくは異世界転生させてくれる女神だ!
顔も何を着ているのかもわからない超まばゆい光の美幼女だ。
あれ、懐かしい――?
懐かしい?
あれ、いま、殺意、なかったっけ?
あれ、思い出せない。
というか唇が勝手に、言っちゃいけない言葉を言ってるような気がする。
もうやだ、あの世で天国でもいいし、
どっかの輪廻巡りでもいいし。
ティナちゃんの魂とお出かけも悪くな――っ、
……ティナ?
『――一番いいのを頼む!――』
言っちまったよ。
口が、
ヤバい言葉を、
言っちまった。
理解。
今度は下手なプライドや、
知識頼みではない――
必要なことを告げている。
誰かが何かささやいている。
と、何か思い込まされてる気がする。
自分の魂か思念に、
何か上書きが入ったような――
大切な彼女がいたような、
その彼女の魂が俺に告げていた。
気がする。
何かを。
――忘れちゃったw
なら、いっか!
よーし、がんばるぞー。
何を考えてるのかもうナナシには解らなかった。
けど、これが一番最高の答えだと信じて――
信じ込まされて――
誘導されて――
『一番いいのを頼む!
一番いいのを頼む!
一番いいのを頼む!
いやまじ頼みます!
ほんっと、おねしゃす!
そんでマジ、最強超絶怒涛の防具!
あと肉体生命……あ、生命力や蘇生とか骨とかは最強にしてもらって……、』
そこでナナシは、塊り。
【なに?
やっぱりまだ何か必要。
上げるよ?
君の頼みは断らないよ。
君は絶対勝ってくれる、
あの世界を救ってくれる。
なんてったって、
私が君に期待してるんだからね』
そこで、目の前の懐かしいような、
初めて見るような、
美幼女まぶし!――姿が、きょとんとした、
優しい笑顔だろう。
美幼女は8~10歳児ほどで――
みようによっては4歳児。
――で、なんか、
ぷっつん!
『てんんめええええええ、ロリメガああああああああああああああああああああああああああ! 騙しやがったなああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!』
ナナシは正気に戻った!
いや、ある意味正気が破綻した。
思わず美幼女女神にダッシュだ。
――ぶん殴ってやる!
「お前、俺に付与した力、
だまし取りやがって!
あの世界でどんだけ地獄みたとおもってんだ!
創造神の力返しやがれええええええええええええ!
喉チンコも!!!!!!!!!!!」
と、殴りに行ったら――ピタ!――体、硬直!!!!!
「ぐ、汚ねぇ……、神の……力か……」
「ふふ、そうだよ。
そして君はもっとこれから、
屈辱的なのを味わうの。
ロリメガとかいいやがったな――
いいやがったから!
女神に逆らおうとしたから!
罪状二つで極刑決定!
喰らえ――お決まりの!
――【言葉使い!】――」
びくん!
と、体が跳ねて、
「やめ、やめれ、やめろおおおおおおおおおおおおおおおお!」
体が勝手に動き出し、
優しく彼女の懐にダイブ。
そして、
ペタンこ――静謐な納骨堂並みの静寂を誇る――カルデラ湖、の水面!――つまり波が無い!――みたいな胸の中――に顔面を埋めた。
埋めさせられた。
――名誉のために云うが、俺は年上娘さん派だ。
レベルマックス突破で巨乳好きのフェチズムさんだ!
こんなロリっ子に――
「おーよしよし、怖かったでちゅねぇ~」
「ウン、ボク、カナシクテ、コワカッタノオオ――」
体が勝手に動く。
ロリっ子に抱き着き何かほざく、
操られてるよね、これ!
わんわん泣いた。
泣いた。
え、なぜ?
と思う間もなく、泣いた!
わんわんとかそんな擬音はなく、
ぎゃくに地獄から轟くバンシーの泣き叫びのように、
マジ泣きして抱きしめ、抱き締められた。
――してない!
――俺の生前の名誉と誇りと、潔白の証明として発言するが!
俺、こんな事してないし望んでない!
ついでに心の闇の奥底よりちょっぴり仄暗い闇の中から泣き虫精霊バンシーの声なんかのぞんでもいないしだしてない!
喉チンコないんだから!
「ウワーン、コワカッタヨ――じゃねぇ、ふざっけんな、チート泥棒! 気軽に人にチート持たせてほしくなったからって女神権限でとりあげてんじゃねーよ、鏡面胸体(きょうめんきょうだい!)娘!」
【――言葉使い!――】
ビクン!
……その日、無影は、ただ恐怖した。
こいつにこれ言わせたら、異世界でひどい目にあったからだ。
と、思う。
今、自分の思念が焼かれている。
煉獄の炎!――別名記憶の初期化と、邪悪な心の焼き払いの天の炎!
それが、今、無影をいきなり焼き払って火柱を上げた。
「やめろおおおおおおおおおお、女っカー、ぶっとばすぞおおおおお!」
【言葉使い、プラス2!!!!】
ビビクン!
無影は、硬直した。
そしてぶるぶる震えた。
「ふ~この、ばかちんがぁ。
解ってるよね?」
「解りたくねえよ、北海道米、秋田米、山形米、くろんぼちゅうとうごぶりんしたいいきどじょうおせんまい、新潟米どころ田園地帯胸!
唯一の凹凸用水路!
それほどぺったん娘に言われたかねええええええええええええええええ
えええええええええー!!!!!!」
びりびりびり――こういう表現は、ちょっと古すぎるだろうか。
いずれにしろナナシ君の魂に、
これ以上はないという電流が、
連打、停止、連打、停止、連打――えとせとら――
「どぅ~む……」
そう呟いたとき、その電流は止めてもらえた。
脳内神経ぶちきれたかもしれない。
「女神様にこれ言わせたら、君の何かがすっごい不利になる。
魔法の言葉
解るよね?
もう異世界で理解しているよね?
なんでそういう悪口言うかな。
もう一回煉獄電流流さなきゃダメかな」
「もう……二度と汚い口言いません……ごめんなさい」
ナナシは、少し泣きながら、懇願した。
「これでも嘘つき女神様、と、仲間内からも言われてる私だから、
まぁ、ある程度君ら人間に怨まれる事もあるけど。
いいすぎ。
北海道から新潟の米どころ胸はいいすぎ。
凹凸用水路じゃ、私のB地区が陥没してるみたいじゃないか。いいすぎ」
「はい、すいません。猛省します」
「よろしい。
丁度いいから今の電流で、今君の小汚い廃液塗れの肉体と魂と思念浄化、本来なら記憶も、いまでは前世となった終焉世界の記憶を消して、もっかい輪廻巡りさせるところなんだけど。
どんな酷い状態で送りつけよう、目も鼻も口も耳も手足も心臓とか臓腑もない肉人形にして川に叩き込んで、どっかの絡繰り師の翁が拾うように細工して怒ももとかいうロリヒロインと旅する殺人鬼の話にしてやろうか――と思ってるんだけど」
「やめ、やめろ、やめてくれ――ちょ、まじやめてくださいよおおおおおおおお!」
「は~い、よしよし、おねえちゃんがいないと、チッサ君はダメコちゃんですねぇ。――ね!」
「は、はい!
って、おい!
チッサじゃねえよ!
俺のは晒し首で引き釣る大権現様モードで地面にたれるくらい、ぽこたんがあるんだよ!、肥え太りすぎてあそこちっせーわ!
けど肉体はデブででかいわ!
――の、デブ側サイドで、でかいんだよ。
家康とかいう小チン野郎と一緒にすんな!
デブの体形が俺のかわいいあん畜生だ!
俺のかわいい案畜生だから!
大切なので二度言った!」
「そういう設定で私が創ってあげた。
本来の君は――」
「うっわあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ聞きたくねええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!」
「じゃあ、女神に逆らうな。
屈服しろ。
おねーさん好きではなく、ただの美幼女好きの、
小児性愛者です!
これ、三遍言って忠誠を誓え!
私の忠実な駒になれ!」
ふざけてる。
ナナシはめっちゃそうおもった。
けど、こいつに逆らって、地上に叩き込まれたらどうなった?
いきなり全裸で紛争地帯最前線に送られ、廃液のダブルスコールで体もやられりゃ、喉チンコは腐っておちて、肺もやられて、下手をすれば、可愛いあん畜生もぽろりんぽっちゃん。
もう二度とはえません!
に、なるとこだった!
全ては言葉使い!
そしてここに戻され、ダブル言葉使い発動で、女神、キレッキレ、
――冗談じゃない!
大人しくしよう。
服従して楽になろう。
だって相手は神、こっちはただの造作物人間なんだ。
弱っちい人間なんだ。
「僕は心から思う!
僕は、おねーさん好きではなく、
ただの美幼女好きの、
小児性愛者です!
僕は心から思う!
僕は、おねーさん好きではなく、
ただの美幼女好きの、
小児性愛者です!
僕は心から思う!
僕は、おねーさん好きではなく、
ただの美幼女好きの、
小児性愛者です!
僕、は――
じゃねぇよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ふざっけんな!
俺を、魂を、全部解放しろ!
きたねぇぞ、人間に付与した力に嫉妬して剥奪とか、どこの幼児の思考だよ!」
「私幼女女神だからおk?
「おk!って――んっな、訳がねーだろ!
このチート泥棒女神!
しかも俺になにもくれないで、何が敵一撃パンチができるだ!
ぜんぜんきかねーから、実力で何かに目覚めてぶちこんできちまっただろうが!」
「え、そんなことない。
交換しただけだよ?」
「してねーだろ!
拳一撃相手が死亡とかいって、しなねーし!
どいつもこいつもぴんぴんしてっから、
何度も言うが、
俺が実力で黙らせてきたんじゃないか!」
「え、そうだった?ごっめ~ん」
――こ、い、つ!
俺は罰当たりな事を想う。
敢えて想う。
想うのは当然の権利だ!
――殺したい――
「このきゃぴりん女神の、……調子いい、……まじもんのメスガキロリメガめ!」
「おいおい、学習しようよ魂君。
てか誰がまじもんのメスガキロリメガやねん。
て、人の胸に顔埋めたまま叫んでも格好つかないからね。
これ、全異世界全ての神々に放映されてるんだからね。
って、ちょ、おま、軽々しく女神に泣きつくなよ!
――おまーえ、さりげに胸に顔埋めてんじゃない?
乳房が潰れちゃうだろうがペドフェリア勇者めwwwwww】
「ねーだろ、関東平野並みに、超真っ平らじゃねーか!
フラットチェスト!
AI生成で、創ってやろうかドペッたんに!」
ロリメガ様【――あ?――】
――ゾク――
っとした。
女神様が、
まるで冬の日の、
暖かな早朝のような、
青白くも優しい陽光差す世界。
それを体現する優しい慈しみ溢れる女神様が――
――夕刻、逢魔ヶ刻の夕日が地平に没して闇が迫る――
そんな気配を圧力として飛ばしてきて――
「あ、はい――ごめんなさい。
僕、なんか記憶と心がが時々次々、超不安定で、不安定で……
だって、奥さんになってくれた子が殺されちゃって!
正義の力に覚醒!
したところで、超爆撃のキルゾーン突っ込んで、
ただの生身のなにも力のない男の最大限はだしたよ?
でも、無理でしょあれ!
だから反省する。
悪い意味で逆らわない。
猛省する。
言葉も気を付けるから……もうこれ以上女神特権使って虐めるの止めて。
傷つきやすいデリケートな年代なんですよぉ』
と、主人公にあるまじき情けない発言を、
自分よりはるかに年下の美幼女型女神に言い放ち。
そしたら女神様は、
にこ。
「――だっよね~。たかが人間の魂君が、め・が・み・さ・ま・に、不遜な態度や言動するわけないよね?」
にこ。
「あ、はい。え、あ、はい」
何かの猛毒効果付与されてる、危険な笑みらしい。
マジに可愛い。
そしてマジに強制反省させられている。
やばい、やばい、やばい、
性癖まで変えられちゃう、ヤバいもんが開いちゃう!
ナナシはただそう思った。
だって、懐かしかった。
これは最初にここに来た時にロリメガ様に感じた率直な感情。
何かいうこと聞いて助けてあげたい――
そんな脳内プログラミングで書き替えられて、
彼女の言葉に乗ってホイホイ糞味噌チャーハンな世界に叩き落とされた。
そもそも、最初にここに来たのだって不明だ。
前世で何があったか知らないが、
僕は死んだ。
殺された。
そしてこの導きの女神っぽい、ロリっ子女神に異世界を救う旅を薦められ、
乗り込んでいったら、
喉ちんこ胃液の世界にぼっちゃんこんにちは胃袋消化。
肺もやられちゃう。
思念で話す方法は覚えてるけど、
よくよく考えれば、思念で話す方法は、
ここ。
ロリメガ様のこの場所で、
いまみたいに魂だけになって会話で使っていたのだから。
あれ、なんかおぼえてない?
記憶。
案外人間は魂に近ければ近いほど、この思念で話す方法は使えるのかもしれない。
今度、どっかに転生行ったら、いきなりこれで話始めよっと。
そう結論づけるナナシなのだが。
【前世の有名技ぱくったやろ!】
いきなり導きの女神様がドライに、重低音で、それ犯罪だよ!
と言わんばかりの声音で語ってきた。
「は、何の話?」
「さっき、戦って殺した異世界転生一番目の殺害」
「殺害いうなし」
「黙れ」
「え、はい」
「真・しょー、りゅー、」
「ぱくってません!」
【――息を吐くように嘘をつく奴と、売国奴は地獄行きな――】
『はい。僕やっちゃいました。ごめんなさい』
いきなり女神に怒られた。
ああ、そういえば出発前、
確かに市販されてる何とかパクったらお仕置きな。
そう聞かされていたのを思い出し――
【玉蹴りな】
「ほわっつ?」
――ズドン!
「おむん!」
衝撃!
いや、爆撃の記憶と痛みの衝撃はもちろんあるが、
これじゃない。
女神さまに、
股間を、
ノーモーションから、
動きの所作無しでいきなり小さな光りのあんよが、股間に叩きつけられていた。
魂の丸っこい江戸時代妖怪物にでそうな、火の玉なのに、
この瞬間だけ人間あんよ生えて、
股間がぶーらぶら、で。
――あ、上半身も光ってるけど人間モードだ。
とかおもったら、これだよ。
大事な、
俺の大事な可愛い、そして気難しさもあるが、信頼してる俺のあん畜生。
ぽこたん。
それをロリメガが、いつの間にか背後から、
スティックガード不可の状態――【裏側から】――おいおい、こんなの下段防御不可の中段攻撃――金蹴り飛ばしじゃないか!――無理無理防御不可だってw
とか、そんな生易しい感情はなく。
ただ技名パクっただけで、
お叱りが、
玉蹴り????????
「おっほおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおあああああああああああああああああああああああああああああああああいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいっぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああ、ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!」
――慟哭――
夢衛はその日。
肉体の無い魂に、
初めて生の衝撃を、
女神さまから与えられたのだ。
【いいかぁ、蒼紅の無影~。
おまえさん、
向こうではセックスしたろ!】
「……」
【こんの、女神の使い、つまり天使に等しい存在で、人間もどきのデコイとぱこつきやがって、この堕天使が!」
「ひどい!」
「酷くないわボケ!」
「あ、でも怒ってくれるって事は、女神様、俺に――」
「ねぇわッ!!!」
「秒で瞬殺!」
「いいか馬鹿ちんが!
なのに、手前は守れなかったよな!
殺しちゃったよな!」
凄まじく気にしてる事を、突き刺さる言葉を、
女神様は、情け容赦なく【永遠に俺のターン・ドロー状態】で、ナナシさんを虐めまくる。
ちょっと涙目になるナナシさん。蒼紅さん。
マジに守れずティナを殺してしまったのは――現実で。
あれからどうなったのか。
かなり気になるナナシだが。
「原因は、君がチートキャラ相手に、さらなるチートに目覚めるのは遅かったから。チート覚醒して、世界に槍の雨でもふらして、【あれ、またぼくなんかしちゃいましたかぁザマァ!】とでも言っておけば、話はすんだんじゃないかなぁっと、思うのは私が君を過信してしまったから?」
んん?っと、小首を傾げる女神様。
それにナナシさんもひっしだ。
「――いやだって、創造神クラスのチートくれてれば、速攻全世界爆破して、エルムだけ残して、劇終で――」
「終劇な、チャイナマン共の映画のラストな。昭和の。でも、あれあったって、君はあの時で世界を救うかもだけど、危険でしょ?ずっと人間にもたすの。
例えるなら人間の軍隊でも教会の祈りでも倒せない魔王を、ぽっとでの派遣社員みたいな勇者に滅ぼされて、民意も民衆心理も掌握するのは勇者様で、なんでぇ結局国もカルト教会も糞の役にも立たねぇご〇姦レ※Pする時のお題目にしかならねーじゃん!――って民意が怖いから、裏で勇者と仲間たちを殺せ!殉教者にして祭っておけばいいんだよ!未来で何があっても、勇者がきっと助けてくれる風~みたいな?
それと同じ、人間、いや、あの改造されて生み出されてあの地獄の大気の中をマスク城塞外はマスクしてれば生きていけると思い込んでる改造生命体デコイは、結局平和になって、君がみんな全員、一つの国を助けてしまえば、今度は国の脅威となって、どこに逃げても家族ができても皆殺しになる。
なら、少し弱いくらいの、
【微調整】ってのは、必要なの。
だから君から力を奪って適当なの入れた。
でも発動すらしなかった。
まぁ、覚醒できたんだから、いいんじゃない」
――おま、ほんとふざけんなよ。
とは思うが、言えない。
怒らすと怖いから。
「……」
「ふぅ、実力での覚醒――ではなく、努力根性勝利も嫌がる、結局チートでホイホイ楽々異世界、これが俺の望む輪廻だよ!――阿保か!」
「……」
「さっきから黙ってるけど、君もチート貰わないと何もできないへっぽこ日本人止まり、か」
「なんだとぉ~」
ナナシさん、ムカ!
「そもそも、
嫁を守れないって、
男として終わってる。
勇者以前に」
突然淡々と、馬鹿にしてた言葉を一蹴、
正論ぶちかましてきた。
その情け容赦ない、【正論】に、ナナシはさらに言葉に詰まる。
「あんな子が嫁ならいいな。
そう思って、無事に結婚もできて、子供も宿してたのに。
おまはんの、覚醒遅れで……ちゃんと、こっちから誘導してあげたのに、
覚醒遅いから!
で、この始末。
天界リターン。
私はどこのアナル様だよ。
まったく。
正直、過信があった。
ありすぎた。そこは私も反省しないと」
「……」
――なにも、言い返せない。
いいかえせないんだが、このメスガミは!
「超、ヘタレ。
超、へたれ。
超、へたれ。
超、へたれ。
超、へたれ。
超、へたれ。
超、へたれ。
超、へたれ――
女の子一人守れない超へたれ。
勇者以前に男として、どうなの?】
「あの、すいません。もう十分反省しましたから、もうやめてくださいませんか……」
正直に頭を下げた。
なんかこの女神様を怒らせると、
怖い。
ねちっこい。
全て自分が正論と誘導する。
それが理解できたのだ。
「おし、このへたれちんカス野郎」
『おい、いまなんつった』
「はん! ずっとみてたんだよ。
いいな、あんな子が嫁にならないかな。
だと、軽くみてて、イラっときたよ?
あの改造生物に惚れるのか天使勇者様が!ってね」
「イラっと着て申し訳ありませんね……って、」
そこで、女神が先から言ってる言葉にようやく気付く。
「改造生物?
デコイ種が?
え、ちょとまって、それ聞いてない、
ちょっと詳しく?」
「は?」
そこで女神が、きょとん。
でも……
「ああ、言って無かったね。
でも誰か教えてくれなかった?
伝承とかで。
あれらは人間じゃないよ。
元あの星にいた生物、人種が、ファイナル全世界大戦に至ってほとんどの国が死滅して更地化した時代に、あの世界の人間は、自分たちは宇宙でコールドスリープにでもはいろう。
でも人種の存在は、
外の魔物の種族が現れた中で、
よわすぎる!
なら、核だ!
でも知っての通り、放射能汚染。
それを危惧して、浄化のナノマシンや、兵器破壊ナノマシンが天空にいる。
そして人体にヤバい雨がふってきて。
彼らは地球からでるのすら、諦めた。
そりゃ数人位は宇宙にいってたかもだけど、
コールドスリープができる文明の前だと思うから、ほぼいないと思う。
そこらへんは当時の管轄、私じゃないから知らない」
――おいおいおい、
なんか大変な事言いだしてきたぞこの女神様。
「なら、エルムや他の世界のみんなは――」
「あれは、あのヤバい雨、そして大気の全てに混じった危険廃棄汚染粒子を吸い込んだら死んでしまう。だから人間をモンスター化、キメラ化、あの大気に耐えうるまったく新しい生命派にわかれ。
生き残ったのが――」
「デコイと言われる大気に耐えうる種族」
「そういうこと。彼らはデコイ種という、一つの個体と自分らを信じているが、あれらは当時の科学者が造った人口生命体繁殖型。
それが稼働した時には幾度もの失敗があり、
また成功例ができて、
人は言った。
『我々と同じ姿の者を創り出そう――そして、出来た、とね』
でもその時には、最後の人類は死んでしまっていた。
勝手に創られたデコイ種は、あまり強い生命体ではないけど、あの世界の毒素を、城塞外であれば呼吸器グッズで。
本当は結界の施されてる城下町にも微量に入り込んでいる。
気づいてないだけで。
微量だからね、彼らの探知機には引っかからないよ。
むろん君の体にも人間と同じく、ある程度の弱い微粒子なら耐えられるようにした。まぁ、街の外で呼吸したら喉ちんこだの肺はやられるけどね」
「そういう、理由かい……わかりみすごいわ。やっと謎が解けた」
「それはよかった。でも君が嫁を守れず殺したのは事実」
「蒸し返すなよ!」
――忘れてたのに!
一つの謎が解き明かされたのに!
その理不尽さゆえにナナシも女神へ咆哮。
だが。
「だって、いちゃこらはじまったじゃん!
こちとら女神だ。
えれー存在なの。
君という私の手駒が、他の女といちゃついてるの見て、げろ吐きそうでした!
薄いラブコメなんかみたかねーんだよ!
ぺッ!
こんへたれ!
てかおまえのへたれ具合。
それ、前世からだろ?】
じーっと、女神が心の中を覗き込むように、
脳みそつるつるになる喰らい覗き込んで、
捏ねてくるような感触がいきなり!
「チョ、女神、今なにかしたろ!」
ぞわぞわぞわ、っと脳内が、危機警報を鳴らして――
「理解した」
「なにが!」
「あのな、君、前世でさ。
秘密あるでしょ。
今、ここで思い出させてやろうかにゃ、って?】
「おっしゃってる意味がわかりません」
「そんじゃいう」
「やめて、割とマジで」
【お前前世で若い時、」
人の話を聞かないよ、この女神さん!
ナナシさんがそう真剣に思った時――
この女神さんは絶対に他人に云われたくないことを、
感情無しで滔々と語り始めた。
一回、完。
22日以降、再開予定。
予定。
予定。
手か、誰にも相手にされてなさそうだし、血っとまじに全部最後まで直してからですわ。では、ばははい!




