策謀、謀略、知略、無策。
「ひゅ~、俺、今、皆に認められた救世主蒼紅の無影!
伝承の救世主、お前、ただのメスガキ将軍、
救世主天秤に左、ただのメスガキ将軍お前、天秤に右。
さぁ、世間はどっちを重要視?」
「くっ、てめ……まさか、こうなるのを待って」
「んっ? んっ?
な~んのことかなぁ。
解るよね?
どっちが重要かわかるよね?
今の俺の発言は国家丸ごと動かすよ?
俺が今ここで宣言して、お前をいらないけど嫁にする!
ひっぴー、彼氏の前で子作りするからみさせとけ!
言うたらどうなるのかなぁ~? かな~? かな~?」
「お、おま、お前、お、ま、えええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!」
「ざまぁ! はい! ざまぁ!」
「餓鬼かお前は!」
「し~りませ~ん。
俺は救世主、蒼紅の無影、世間で勝てないメスガキ将軍様に、圧倒的立場で叩き潰した! これが人の世に残された第二の、ざまぁ! だ!
喜べ、お前には1ミクロンも興味ねぇ。
そこの清らか巫女おねー様たちを嫁に貰う!
お前イラン!
こっちみんな!
おっと失礼、前世の雑魚国家紀元前で脳みそ思考止まった略奪ご〇姦殺害爆破死か脳みそに無い一部の事、ふ、っと思い出しちゃった。
それくらい、お前はイラン。
いらないと、どっかのご※姦してもこっそり無罪の――あれ?
の――
の――
の――おっと失礼――ほげええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ」
「ほれ皆の衆、ぼけっとするな、リリキャルが救世主から栄養ドリンクを排出させた、拾え拾え、
蒼紅様のリバースネイチャーミラクルを回収じゃ!」
「はは!」
蒼紅とリリキャルの問答の中でのリバースに、ばっちゃが命令、手下どもがゲロを大切そうに吸引機に入れていく。
「という訳だ。俺、存在貴重。お前、ヒッピーに股でもひらいて、
そのまま雌豚にでもなってろ、生オナホ――はッ!」
最後に中指突き立て、蒼紅の無影は、メスガキ――攻略!
したのだった。
蒼紅さんが勇者の意味。
救世主の意味を
まさに真実に目覚めてしまった瞬間だった!
やりようによっては、ハーレムいけるな!
リリ助の眼差しが猛禽類のような眼光で。
ビクンビクン!
と怒りのオーラがでるが、皆がいる。
勇者様と崇めている。
――ザ・敗北!
それを知って、遂に膝から崩れた。
「大丈夫だ、お前たちの幸せは俺が保証するよマムたんよ。
俺は勇者、優しく慈母の心を持つ救世主。
ごめんなさい、一言いえば、ゆるしちゃう。
言えないと、マジさっきの事をゴブリン500匹使って、ヒッピー彼氏の前でマジ再現。
さ、どする3秒で決めろ」
「く……」
「3――0!」
「わかった、ごめんなさい!
言い過ぎました!
これでいいだろ!」
10歳児を涙目にする快感。
その余韻に酔いながら。
「おK、許しちゃう」
ぐぬぬ顔に、
まさかの三連続ざまぁ!
そして、場が落ち着いたかな?
と思った婆が――
「さて。いろいろ禍根を残すような事もなく事も収まったようなので、
話再開じゃ。
先に危惧せねばならぬのは、救世主様の体のことじゃ!
喉の壊死と、
念のため肺の中を呼吸器浄化をしたとはいえ、再度精密検査をしたい。
リリキャル。
泣きべそかいとらんでマフツ箱を】
そう言った婆に頷くリリキャルが奥の天幕に入り、やがてすぐ。
横長のちょっと彼女には大きすぎる長い箱をもってきた。
畳を縦にまっぷたつ。
つまり一般サイズの縦2間・横1間を、半分にする大きさ。
一間90CM計算だ。
縦二間横0・5間といった箱の大きさが創造できるだろう。
黒の朱塗りのような、金細工を箱の角から角へ精緻な紋様と共に作成されたものだ。
そして婆は、置かれた箱のダイヤル弄って(凄くアナログです)
開けて、
「ささ、こちらへ勇者殿」
と、よばれるので蒼紅が近づいたら、
いきなり首に腕を伸ばしてきたので、咄嗟に危機回避で避けようとした、瞬間、
「いた!」
婆の【握ってた物】が素通り――
つまり背後から、頸椎目がけて、針?
を、軟骨に、神経の束に、突き刺された。
そしてバタンと倒れた蒼紅の口に、
老婆は箱から出した浄化用呼吸器のノズルがズコズコとはめこまれる。
まさに胃袋の内視鏡検査。
必死に抵抗しようとしたが体は指先さえ動かなくて。
なんか凄く長くて細い黒いチューブを口に流し込まれ――
――つまり胃カメラじゃん!
叫びたいけど喉チンコないので思念だけを周囲に飛ばし。
無視。
口腔へ流し込まれた黒チューブ。
何かされたと気づいた時には――
――意識を失った。
*****
「――ゆえに、
幾つもの国があっちこっちの国の横暴にイライラ収まらず、
グツグツ煮えたぎった大地にしてやろうと、
今彼奴らが使っておる銃だの光線ライフルの類など子供の水鉄砲レベル。
それ以上の、一か国ごと丸ごと焦土。
巨大なクレーターが互いで互いに発射した急速超高温加速ロケットを無数に飛ばし、いつの頃からか、
それらはボケナスとよばれた。
体すべては原子核と分子核の結合体。
生命の体全ても、
鉱物すらも、
それらの結合体でできておるならば、
超高温加速ロケットを叩きつけて大地も生命も、むろんデコイとよばれし我々デコイ種は――ああ、、おぬしの言う人種じゃの、人間か?――も等しくグツグツに溶けて消滅じゃ。
残った敵の科学者らは俺たちは正義の国だ!
なにしても構わないんだ!
と、脳みそ腐りきってアホになって生涯を掛けてロケットを作り続けた。 これがやばかった。
この新型ロケットは広範囲で地下に潜った者共や、
天空に逃げた者ども、大艦隊、
デコイにならなった人類。全部。
にも容赦ない追尾型ロケット。
呼吸、
瞬き、
心臓の鼓動、
ペ・ニス燐の勃起。
栗ボッキ。
陥没B地区もこんばんは。
これらだけでも余裕で反応。
追尾ロケットで、
ドーン!
終わったと言われておる。
だからこの惑星は、もう新種生命体デコイと亜人とエルの化け物と、
ユダの軍隊蟻みたいに統率されたデコイ亜種しかおらん」
「……」
「さらに宇宙からも新たなる生命が馳せ参じ、
テラフォーミングすっからと攻撃。
異世界からも軍隊がやってきて、
超つよつよ兵器もってるもんね!
と、いいながら、
うちらの世界の大昔の武器、
……そうじゃの。
レーザーソードの時代やっとるのに、
草刈り鎌を両手に持って突っ込んでくる蛮族レベルでの、
連中は勝手に異世界軍ごと消滅。
捕虜いらないで、
一人残らず皆殺し。
殺しても殺しても、
喰っても喰っても、
連中は仲間増えて、
増えたら引っこ抜かれて、
またついていって食べられる。
諸行無常の行いが起こり続け。
色んな他国が入り乱れて、
同盟や連合、裏切り――つまり同盟なんぞ寝首を掻く道具にしかならず、
裏切られる前に他国の領土ごと吹き飛ばせ――
それが当たり前。
全て疑って当たり前。
その国の王女が嫁になるから同盟を、
と、
いっても王女は敵国の王に嫁いだ途端に、ファックの道具。
24時間で、
王子、
執事、
将軍、
各将校、
そして兵士、
法王、
枢機卿、
大司祭、
大教皇、
司祭、
神父に回されご〇姦され、
最後は両腕両足を肘と膝から■裂させられ、
生きたままゆえ大絶叫し、そのまま壊死が脳に届くまで四つ這いで歩かされて、
やがて家畜小屋にいれられ、
村々の男がムラムラするから――
お、儂、今美味い事いった?」
あっはっはっは、
と、周囲から朗らかな声がこだまする。
――正直、もう会話という概念すら捨ててくれませんか。
聞きたくねぇんだよ。
蒼紅はこの小話をする清潔な部屋。
おそらく医療施設と彼は判断。
さっきの気絶の間、先に進まずこの部屋でまっていてくれたらしい。
皆がいる。
心絶対許せない仲間の――国にて。
それでも、少し理解したこともある。
宇宙人、
未来人、
超能力者、
異世界人、
地底人に、
海底人の人魚ちゃん。
色んな種族が現れ淘汰されて、
どういうわけか残ったのが、
人間という名では呼ばれない――デコイ――というのが、
彼ららしい。
恐らく自分の体のベースは人間と同じでもデコイ種ではないか。
蒼紅はここにいる自分の転移の体に疑問ももっていた。
――自分もデコイか。
まぁみんな同じ顔だしね。
鱗が生えてる訳でも、
鷲っ鼻でもないし。
よかった、主人公らしい種族で♪
でも、あれだ。
デコイの救世主――オデコの救世主――みたいだな。
ぜってぇ前髪は死守しよう。
彼は奇怪なデコフェチにならないよう心に誓った。
そして、今日は色々あったせいか寝れた。
先までの会話全てを婆の地獄の子守唄。
彼はそう呼ぶことに……
――てぃらりらりっりっり~~~~ん――
「おーい、寝坊助いつまで寝てるの。
おはよ、おきてるんでしょ。
今日は貴方が16歳になった成人の日。
王様にあって冒険の金と棍棒とヒノキの棒二本、銅の剣一本を貰ってくるのよ。貰えるものは薬草だろうが、馬の糞だろうがもらうのよ」
そう快活に起こしに来てくれたのは、
BGMの、
【風はいつも春一B】
を想像させそうな明るさの――ツンデレ・リリキャル嬢だ。
「おはよ、リリキャさん。
まるで甲斐甲斐しく毎朝通ってくれるツンデレ幼馴染か土木絵3のママンみたいで元気でたよ! 腐って淀んだ世界に明るい妄想抱かせてくれてありがとうございます」
「キモ」
「うるせ。明日は左横ロングのポニで、髪色は赤でお願いします。
でも胸がなぁ。
大きさ負けしてるし。
まぁいいや」
「死ね」
「僕の中で貴女のラブポイントが+10上がりました」
「あげんな! キモ、死ね! 氏ねじゃなく、マジで死ね!」
「だから罵倒されると興奮するので、やめて。
俺もマジで好感度あげたくないんだよ、お前とは!」
「おま、これが物語ならメインヒロイン否定の空気にしようとしてるってわかってるのか!」
「ぜひ否定するわ!
ところで婆何言ってたの?」
「あん?
ばっちゃの優しい子守唄のような物語りだよ」
「ああ、あれか。
おまえ、内視鏡検査でたおれちまったから、みんな次の場に行きたいのに、待っててくれてんだよ。
だから物語開始。
男と女の悲哀を現わす楽しいお話だっただろ?」
「うん、みんな頭がどうかしてるね。
さすが異世界はパリピってて、ぱねぇや」
「さりげにうちらの世界馬鹿にすんな。
ほれ、まだばっちゃの話は続くぞ」
「え、ポーズ掛かってたのかよ!
自動速度アップ会話システムは?」
「ねぇよ。一度聞くまでゆっくりしていってねだよ」
そんな感想いってたら、嘘だよね?
話がまだ続いていた
だから止めさせようと思ったのだが――
「村人たちは使い古しの中古姫が流れてきたので大喜び、
そこから
Fァック!
Fァッカー!
Fァッケスト!
泣きながらごめんなざいいいい、
あなだよりこいつのペ・ニス燐がでかくてながくて、
あんたじゃとどかない聖域までブレイクン!
ぎんもじいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!」
「わぁ、やったぁ。堕ちたロイヤルどもめ!
さまぁみろ!
雌豚のできあがりだぁ!
ははは、お姫様気分の糞は身分を噛みしめ、洗脳教祖の色でもやってりゃいいんだよw」
「ちげぇねぇや、きゃっきゃ」
そんな子供たちの声を聴きつつ……
「朝だな。子供たちのテンションが高い、そして狂ってる」
あっはっはっはっは――
きゃっきゃっきゃっきゃっきゃ、
うふふふうふふふふふふふふふふ。
ぎゅえええええ、ぎぇっぎぇっぎぇっぎぇっぎぇ。
あっはっはっはっは――
朗らかな、
長閑な崩れ落ちた王城内で。
きっとこれ、実話だったんだろうな~と、思いながら蒼紅さんも。
子供老人兵士が集まる中で温かな団欒をみてるような、笑顔と幸せの笑い声を聞きつつ、
――おいおい一匹やべーのがいるぞ。
スパイが混じってるだろ。
あ、衛兵に捕まった。
やっぱな。
あのでかいのどうみても、リザードマン系。
必死に子供アピールしてるが。
たっぱ2m50超え。
無理だろ、あれで子供なら親はエンシェントドラゴンだと思う。
異世界怖い。
天幕の外へ連行される。
暴れている。
巨大円月刀、シャムシール系か、シミターと言ったところか。
どうもあれは遺伝子操作で出来たキメラか。
この世界に多用にいるとか言う亜人かもしれない。
いやそうなんだろう。だって見た目がグロテスク。
まるでFF――坂霧ビット男爵んとこの血とワーナの地下迷宮、迷宮探検競技にでも出そうなモンスターの一種だ。
天幕の外、やや明るい光でシルエットだけ見える化け物が、
「あ、」
――まじかよ……
一刀両断で首を刎ねられたようだ。
何か頭部が飛んで、ここから視る限りは黒い液体がぶしゃーっと。
やめておこう。
朝っぱらから最悪な気分になってきた。
「まぁ、敵国の王族貴族上級国民なんぞは殺していいんじゃよ。
革命で必ず殺して女で楽しんで、Fァックしてからの性欲満たし、
他の連中はご◎姦レ※Pされたんだからもう安心ではある、
と、思わせてからの突き飛ばし。
生存剥奪、
断頭台よ!
ひゅー、安堵からの絶望の顔が溜まらんわい!」
あっはっはっは。
と、婆が笑う。
そこでみんなも朗らかに笑う。
蒼紅も女神の件から張りつめていた何かが解けるようで、婆の声を聞きつつ壁を背にし、隣にいるチビっこリリキャルを見ながら安堵の笑顔を向けていた。
――ああ、いいな。こんな時間。
内容は果てしない旅路気分で糞だが、
周囲で皆が明るい笑顔で笑っている。
幸せの時間が俺のおかげで近づいて聞こえている。
そんな気がする。
彼は背を壁に預け、双眸を閉ざす。 これで黄金の鎧一式に青マントでもつければ、立派な聖闘――
――あの婆、かなりの語り上手じゃないか。
少し聞いていよう。
「なんか、いいね。こんな時間」
リリキャルメインヒロイン様が、俺は御免だが、話しかけてきた。
まぁ会話くらいで変な病気は伝染らないだろう。
ヒロイン相手にこんな心配する世界はここだけだ。
「ああ、女神がどうだの破滅願望指導者がどうだの。そんなのどうでもいい。
こうやって婆の話聞いてるだけが、本当のしあわせなのかもしれない」
だが、だいぶ世界を理解した。
――俺被爆してるんだな。
脳の中まで。
みんな言わないけど。
たぶんもう人生終わりかもしれない。
とりあえず例の軍服だけが雨をしのげるらしい。
そしてこの世界が、銃だのレーザーだので戦う世界で、自分だけがそれを使えない状態でここに来た。
でも、その方が好都合な面もありそうだ。
いくら銃でも、残弾というしばりがあるのだから。
レーザーはしんないけど。
そこで何故かクラっときた。
みればリリキャルになんか注射された。腕に。
「貴様、何を打った……く、眩暈が……」
「んなわけねーだろ。これ予防接種だ。
放射能除去装置コズモクリーンなぁぁぁ。
の発する放射能中和のにゅーざまぁキャンセルとかいう物質と同じだ。
ちょっと今は立ったままうつらうつらして寝ちゃうかもだけど、そのまま休んどけ――」
というところで、意識を失った。
のに、
何故か女神パワーか、声が脳にだけは届いていた。
【還暦前、還暦前、聞こえますか?
ワタシは女神
あなたをこの地に遣わした美と愛と光の女神――】
【嘘つけ! この詐欺師女神!
お前、ここ救って終わらせたら覚悟しとけよ?
速攻天界つっこんで喧嘩だ。
喧嘩パーティだ。
朝昼晩関係なくどつきまわしにいくからな、覚悟しとけよ!
このペタ胸、メスガキ女神!】
ぷつん。
そこで通信は途絶えた。
――知らん。
そんな事よりもだ。
「『――ばっちゃ、こいつちゃんと洗脳プログラミング・通称・、マトリ◎ス効いてる?」
「ああ、ばっちしじゃ。
ここに入った途端この地の住人なら呼吸できる酸素で、なんでも信じられる脳みそになってるはず。
喋って記憶に現状説明記憶させるよりも書き込んでやったわ。
人類の最も進化したと言われた異世界の聖霊記1999年あたりから、2026年までのをインプット。
おかげで少し理由もわかった。
向こうで何でか知らんが死んだ、殺されたらしい」
「え、勇者なのに、殺されてきたの?」
「前世は勇者ではなかったみたいじゃ。
平社員家畜国の奴隷という存在で、にほぉぉんじーんの雌と結婚したら、いくら稼いでも国に奪われる所得制限法で生きてた、まぁ、共産圏の家畜じゃな。
それが死んで女神様に認められて神の使い、救世主になった。
ということらしい。
つまり端的に整理するとじゃ。
本人は毒殺か轢き殺しと思っとるらしい。
どうもトラックという旧文明時代の化石燃料液搬送機でバコン!
と刎ねられ女神様の世界へ。
そして異能の力をほとんど詐欺られ奪われ、
こっちの世界で存在意義不明モードで茫然。
想定通りの無垢な救世主。
としてのインプット洗脳も完了じゃ。
無条件で信じるじゃろう」
「あぶなかったね、ばっちゃ。
信じてもいない女神の神託が来たっていうから、
現地へうちを派遣したばっちゃの皺くちゃ肌の比例してる脳みそが、
もうやばいんじゃね?とか疑ってた!
この采配は見事だよ。
それに他の勢力のメスガキや、ここにいるメスガキ隊長らに奪われなかったし。
こいつが昨日からねーちゃんたちの奴隷ダンサー服ガンミしてるところから巨乳好きだと発見。
あと性格発見器で、【臆病。さらに性癖は二十歳で劣化の始まる年増好み】とでた。
それでもまぁ、鍛えればいい。
とりあえす一切合切全生命破滅指導主義連盟当主・破滅主義者の監視網にかかるより早くこっちの陣営に組み込めたわけだ」
「うむ。我らが異世界の救世主を味方につけた。
儂らが正義。
帝の玉璽みたいな扱い、じゃな。
敵国はこれで混乱騒ぎと殺戮イベント発生。
対してうちらは国の活性化。
空間放送映像にこ奴の、きゃわわな寝顔を128K画質で録画した奴を電波ジャックで放映してやれ。
救世主はエルムにあり!
ほれ、これが放送シグナルの数値波じゃ」
「おK、放送部、これ世界中に流して」
「ふっふっふ、これで女神様の為にある我らは、
枯渇した資源をさらに求めて繁殖する王国軍の勝利じゃ。
敵兵は死を覚悟し、
自分らの軍が神に見放された存在となって離反者続出じゃろう。
これぞ離反の計よ。
こ奴が昏睡した瞬間からデータ吸出しは終わった。
後はこの異世界の情報と、
こ奴の女神様がなにもくれんかったみたいじゃが。
でも、この地へ堕としたのじゃから何かあるじゃろ。
これが使えんでも、
次に来るじゃろうつよつよ雄にデータを入れられる。
十分再利用できるわ。
こいつはもう実践投入でいいだろう。
なにかしらの戦闘をこなすかもしれん。
儂も後世歴史家に笑われたくはないからの。
この星事救って貰わなくては。
さらになによりこやつは味方、
敵らの名前の説明。
儂とリリキャルの事。
その他の惑星レベルの説明。
救世主伝説。
脳内書き換えシステムに混入されて完成じゃのう。
これでお主と共に歩ませれば、
お前さんに離れるように行動する。
つまり、
いつまでも馬鹿みたいに前線で戦ってくれるじゃろう。
帰るのやだ、性病が伝染する!とな」
「案外、楽に洗脳できたってわけだね。
女神様がただで無能を寄こすわけないから、馬鹿が性病と信じてくれてれば私も教われないで済むし、こんなマッチョ未満お断りだし。
今後が新しいヒロインみつけさせないようにあたしが、ついて離れてを繰り返してうまく誘導だ。
楽しみだ!」
これは幻聴。
頭がそう告げている。
いや書き替えられた?
――幻覚も見えた。
瞼の向こう、
通信コードと録画チップを配下の将軍に渡した、リリキャルがわる~い、メスガキスマイルを覗かせた。
「あとはこ奴が目覚めた時、
儂らの民こそが正義で他の国々みんな敵。
そう思わせられたらうちらの勝ちじゃ。
女神様がそういった。
女神様のいう事に間違いは無し。
こ奴らの国はどうやら脳みその情報から、
神がそういえば絶対なの!
理論とでもなづけるか。
そんな空想生物が理念の根底に蠢くようになっとるから女神様話は都合がいいんじゃ」
「でも、女神の神託で、自分はここに来た。
それがこいつの最後のアイデンティティだから、敵に回ってたら、うちら全滅だったね?」
「そじゃな。これには儂ら長老の一族が作れるヤヴァイ薬のんでもらいつづけ、洗脳を強固に。そじゃリリキャル、貴様、こやつに嫌われ取るから、あえてこいつのメインヒロインをやるつづけろ」
「え?」
「自国に縛り付けるには愛する人がおるからじゃ!
――と、いうのは石器時代からのお約束じゃろ。
幸い己は見た目は美幼女メスガキ。
こいつがいかに新妻、若妻、未亡人の年上突き――おっと、好き、じゃったとしても身近に身を寄せるかわいいきゃわわ娘がおれば、
勇者様がまもってくれるもん!
と思ってるな?俺、もててる~
と勘違い男に変身よ」
「でも性病とうちの彼氏は?」
「別れろ。
そしてあとで性病も嘘といえ。
結婚までだまし続ければ、初夜に性病、濃厚臭り芳香剤つきで、逃げ出しても、電流で捕縛して、逆レ※Pで、もう遅い人生の終着点をおぬしの股の中でみたして、藻掻き苦しんで死ぬのじゃからの」
「え~、でも浮気相手にうちの彼氏はキープ約束してね。
そったらいいよ。
こいつ、うちが反抗的隣人キャラから、
いつかラブになるよう弄るから。
くしし」
「よか、よか。
キープの話はしておいてやろう。
使える!
お主のメスガキ言語態度テクなら、
M男の一人くらいイチコロよ。
守る物があるから俺は強くなれる!
途中で死んだふりして、
当分楽屋で休んでてええぞ。
雨の中大絶叫の涙流してお前を亡骸として抱き締め、
こいつは世紀末救世主として完成じゃ。
――そういう脳構造しておるらしいぞ。
こ奴らの世界の若者雄というのは、全部」
「ちょろ。
おk、ウチ縛りで行動させるんだな。
楽しい旅になりそうだ。
こっちの陣地に世界の救世主存在味方当たり前。
が強固になる。
ついでに隙あれば、
こいつにそこらの雌を宛がって、救世主の子孫、使い古しの女でも適当にあつめて、そいつらにこいつのホワイトスライムを腹に満たさせればもう
『あんたがパパよ。ワタシがママよ、これあんたの子よ。責任とってよね?』
という伝説の魔法の言葉も使えるってわけだ。
そん中に疑われないよう、あたいも入るけど、孕む子供は現彼氏のなw
ウチ、こいつにそこまで興味ないから」
『わかっちょる、
わかっちょる。
任せておけ。
――おっと、起きそうじゃ。
もうインプットは終わった。
後は戦闘訓練じゃな。
実力も見たいしの。
使えるもんは使う。
でなければ死ぬ。
この蒼紅の無影システム――成功させねばならんのじゃから――』
そこで蒼紅の無影は、むにゃむにゃ。
もうガトーショコラは食べられないよ~。
とか言いながら起きる事にした。
この敵も味方も信用ならないイカレ糞婆糞餓鬼共をどうしようか。
心で隠してお目覚めだ。
*****
「おおお、勇者様のおめざめじゃ~」
「おお、ついさっき起きたの呼吸音の違いでわかってたた。
戦闘訓練のところから聞いてたな。
説明はぶけいて、やってみるかバッチャ」
――そうじゃのう。
というお婆の声を聞いて。
蒼紅が喋り出した。
「ねぇ、リリキャルさんや。
今、そのぺたんこ胸でヒロインやります宣言してなかった?」
「してないよ?
なにウチに興味があるの?
児童ポルノ法で警察よぶよ?」
「うん。すいません夢だったらしいです。
とりあえずこのヤバイ世界で、
そのなんとかの破滅者をどうにかすればいいわけね。
お前らの糞見てーな計画ガン無視で。
終ったら、お前と婆殺すかんね
女神と俺の、清廉な魂に――人を救済したいという願いを逆手に利用しようとした屑民族として。
女神様もお赦しになるんじゃないかな。
俺が選んだ女以外、死滅してもいいやって。リリキャルはいらね。
婆も計画推進者だ。
戦犯だ。
来れ終わったら死ね」
「ち、頭の回る子は嫌いだよ!」
「俺もトップが婆は嫌いだね。
男尊女卑こそ、紛争戦争には相応しい。
二度と女性権利なんぞやるもんか!」
――ぐぬぬぬぬぬぬううう
蒼紅と婆の目力で火花が散る。
――救世主は騙せない――
全ての目論見が看破されたと連中が判断した瞬間だった。
「じゃ、次は戦闘テストだろ?
話勧めろや、なげーんだよ」
「けっ、糞が!」
メスガキも婆と同じ反応。
悔しかったらしい。
「おい、みんな戦闘訓練ドームに移動だ!
こいつの雑魚差加減露呈させて、いらねーレベルと判断したら、
速攻最前線にこいつ投棄すんぞ!」
そしてガキンチョと傭兵数人と長老ことバッチャと巫女どももみんなで仲良く、蒼紅は移動する。
蒼紅もいくつか理解した。
死体から漁ってきた軍服。
デカイ巨人族用だが、これは銃やレーザー、
果てはヤバイ二つの雨からフード頭ごと装備してれば平気の貴重品らしいこと。
防弾繊維と光で敵を焼き払う無尽蔵にやばいレーザーを中和する闇の国の大魔王が量産してた私服扱いのマントだとか。
召喚の儀式で全人類破滅願望さんが魔界から奪い取って軍服に加工した逸品でレア物らしいとか、巫女の黒髪ロング前髪ぱっつん美少女おねーさまが教えてくれた。
イイ子だ。
そう思わせる罠かもしれんが。
そこで蒼紅も中二病がぐつぐつしてきた。
さらに蒼紅が寝込んでる間に、
ダンサー服の巫女ねーさんたちが加工。
マント長すぎてたが、
余った生地で救世主専用服を作ってくれていた。
裁縫もできる、清楚可憐。
料理や掃除育児好きなら、パーフェクト。
こういう子が俺の嫁でいいんだよ!
この世界作ってる奴はアホか?あ?
今の自分がお姫様よ、と、信じ込んでるゆとり馬鹿世代娘ミニスカ害人からコールガールみてーだ、日本行ったら黒に染めようぜ!の言葉は事実だったのだろうが。もうどうでもいい、勝手に滅びろ日本。
俺は異世界で全速全身だ。
かってにきゅうと―婆の洗脳目を見ながら国籍無い国、雑種になる国、日本人は奴隷になって搾取される国、害人天国第二エルサレム独立国家に乾杯だ。
ぽりえ聞も、非呂優希も、虫下マフィアに守られてる八氏ーも、
みんな日本人脳衰ジジババでも洗脳してろ。
俺の世界はここから始まるんだ!
さらば雑魚国さらば哀れ民族!
あーばよwwww
俺はここで英雄だ、ざまぁ!
こうして彼は何の使い道もなかった前世にざまぁ、という偉業の言葉を残して異世界こそ我が故郷。
第一歩を刻むのだった。
*****
黒の空手胴着似な上半身。
しかも袖はない。
肩からぶった切られてる。
なんでも肩だしなのは、
マントとこすれて動きを損なわせないためだとか。
そしてズボンは同じ素材でやはり黒。
もうここまで来ると伊賀忍者だとか甲賀忍群だとか、
大江戸御庭番衆的な存在が着る、くるぶしで裾を縛る系戦闘服だ。
きっちりと帯紐で絞める下半身の布は、
足元に行くほど広がる袴タイプ。
だが、靴下付近でキュっと締められている。
軽く踵落としをしてみるが、
体の動きを阻害させないのは戦争時代真っ最中の戦闘経験豊富な方たちのアドバイスのおかげだろうパーフェクト。
そして胴着の中。
上半身下半身にピッチリと白銀のタイツ。
薄く軽い鎖帷子を装着感のピッシリ系。
金の刺繍入り。
どっかで見たことあるような――
「あ、それね。
魔法の金属の鎧!
布だけど鎧!
あと、拳にこれつけて」
うん、これミスリル。
炉度林でみた!
で、拳ように渡されたのは、
「グローブ?
柔らかい布の手袋に見えるけど、拳の先端は鉱石?」
「ああ、拳の四点にとあるカターイ鉱石を数十枚重ねてる。
あんた銃より肉弾戦らしいから。
伝承では、
一応武器渡すけどいらんらしい。
でも速攻くたばるのおもしろねーから、
念のためな、秒でしぬなよ、うちらを楽しませろ、シーモンキー」
「……」
なんでそれしってる?
人が飼う最弱生物だろがっけ◎!
「拳一つ相手に叩きいれれば、頭蓋骨すら花粉の束みたいに爆散すると思う。
ちなみに神様の世界の金属とも言われてる希少もんだ」
「おお、ありがとう――ところでさ――いま、思い出したんだけど、俺、普通にしゃべってる?」
そこで無影は喉を弄るが、なんというか、ふつうの――首。
あるものが、ない!
でも普通に会話してる。
その謎をばっちゃが解いてくれた。
「えっとの伝承者。
喉はやはりダメじゃった。
だから今普通に話してるつもりでも思念で話ちょるよう。
脳改造して、マトリク――ゲフ――まぁ完璧なテレパスにした。
ゆえにみんながそれをキャッチしちょる」
「なるほどね」
「あと、寝てる間にベッドのスキャニングを作動させて確認させてもらったが」
「え、あのどう見てもここと同じ清潔感の塊白の部屋でスキャニング!?」
そうなのである。
無機質な部屋で機材なくスキャニングなど無縁のようだったのだが。
「やはり壊れてる部位が一個ある。致命的かもしれんが」
――人類最先端技術の最後の日。
エンドオブデイが迫る世界だけあって、普通じゃない。
それを自覚する。
いずれにしろ蒼紅は、婆の言葉に現実へと引き戻され耳を傾けた。
「壊れてた?
どこ?」
「肺じゃ」
「肺!?
やっぱ、
あの毒の臭気吸いすぎて!?」
「そうじゃ。
じゃがリリキャルの浄化ボンベの呼吸器を無理やり吸わせまくったおかげで、壊死にまではいかんかったようじゃ。
しかも全部浄化液の噴霧で治療効果が発生、
ほれ、今は痛くもないじゃろ。
完全に壊死もなく正常!
なおっちょるわ」
「た、たしかに、ありがとう人の事ハメようとした糞婆!
感謝してるよ!
だがお前の思い通りにはいかねーぞ!
嫁さんは可愛いおねーさんで行く!
本当は面倒くさいと有名な処女でなく、
誰かの使い古しを購入する中古品買い取り専門マンになろうかと思ったけど、
性病余裕のこの世界じゃ、絶対処女!
耕しも、使ってやるよも俺のよりどりみどりふかみどりだ、こん、ぼけぇぇぇぇぇぇえぇ!」
婆の眉がひきつった。
でも思った。
――ざまぁ!
ただ、これでこの婆からの支援は期待できなくなった。
自分で、生き抜く方法見つけて、いつかいつも先回りできる男になろう。
蒼紅の無影さんの心は砕けない!
後にいずれ思うのだろう。
ここが、
ここだ、
ここである意味――蒼紅さんは――じぶんは覚醒したのかもしれないのだと。
呼吸をしてみれば、あの息苦しく、そして最後は吸う度に肺の形が判るほどの痛み伴う違和感も消えていた。
「普段、皆は戦場に赴く時専用の仮面呼吸器か、
簡易呼吸器のみ……。
あ、仮面はお勧めできん。
長期戦になると今度は眼球の水分が自身の発熱量と周囲のやはり有毒の廃液状態の散霧において眼球融解を起こしかねんて――」
「何それ怖いんですけど!」
「仕方ねーだろ、こういう世界での産物なんだから」
とはリリキャルさん。
――諦めがいい。
というかこの世界の人はみなこうなんだろう。
こぇ。
蒼紅は小さくそう思う事にした。
「おほん、話を戻すぞ。
じゃから治癒も一応終わった。
元気に跳ね回ってもある程度はじょぶじょぶ大丈夫だ~いじょ~ぶの助。
傷んだ肺とはいえ壊死した部分は除去。
自然治癒液のおかげで接合、
本来の肺の大きさはないが、それに近い。
もう全然使える。」
「やだなにそれ煙草吸いすぎで肺気腫の肺癌になった患者の部位切除からの復帰と同じじゃん!もう残りの人生大事にしてね!
おれ、もう全力でこの異世界の破壊とか星の消滅で、……おおおお俺は、消えたくはない、俺の人生始まったばかりで消したくない……
ここは、世界の終焉だ。
俺も、終焉だ……くそ、俺は!」
「ええから、そういうカッコいい系主人公じゃないから。
安心せい、伝承が正しければ、そんなハンデめでもないから、
絶対つよつよ勝てるから、だから調べるか」
「え、何を?」
「ふ、敵に『軽いな、終末の7秒前とか、だがまだ間に合う、お前次第だ無影たん』とか言われて掌で遊ばれる人生じゃないから、
がんば!」
「婆にガンバとかいわれたくねぇ!」
「じゃから、安心しろ、喉は無理でも肺は一応ある、
どんな戦いか知らんが伝説の徒手空拳の使い手、
肺なんていらないいらない。
そもそもそれは、毎日走ったり激しい運動をして、
日々の鍛錬にいかし、
【持久力】
鍛えておく必要でもあるのかな?
拳で簡単に倒せて……プロにでもなる?
とても簡単。
そんな思いで前世を激しく生きてきたわけではあるまい?
――と、この噴霧器作成研究者は、おぬしが錯乱するから、
そういえと言われたんじゃが、
意味わかる?」
――は?
蒼紅さん、ただ沈黙。
なんで徒手空拳に持久力という言葉が出てくる?
この世界に肉体格闘概念は存在しないらしい。
それはどつきあうより射殺する。
レーザー兵器の世界だからだ。
射殺の世界。
肉体で戦う必要はない――
持久力も、柔軟体操の予備運動も必要ない。
格闘時代で、俺もプロを目指した過去がある。
――でも、必要ない。
――それでも勝てるから。
「そうだ……それでいい。
もう、それ以外は全身皮膚も完治。
ほれ、大丈夫か?
しっかりせい。
遥か太古から終末終焉の世を救う救世主伝承勇者様の力を遺憾なく発揮して皆を救ってほしい。
それはもう可能なはずじゃから。
儂らのささやかな策謀も看破された。
さすがじゃ。
今度は何でも従いますから、どうぞこの国を、民を救ってくだされ。
というか、前世では身体を鍛えとったんじゃろ?
でも肺とか持久力を上げなければやばいの!
みたいな未来予想警告みたいん、あったんかい?」
「いや、まったく」
そこで無影は即答。
いや、おそらく刹那で――
「……」
「確か覚えてる限りじゃ、身体全部で語り合う格闘技の練習をしてて、」
「目的は?」
「目的があったじゃろ、それをするために。
他の人間とは違う何かになるために」
「ああ、プロか。ああ、いろいろあって――」
「『ふふ、かっこいいだろ?俺?』等と間違っても思って気楽にやってたわけじゃあるまい?
一般女性年上派!
なので、他の男と違うよ?
とか周囲に思わせたくて――とか!
拳壊したり体壊したりで、お薬体に決められちゃって手術で超固い硬い鉱石いれちゃったり――とか?」
「……え、いや、僕……」
何かを見透かされた。
さすが人々を導いてる婆。
皺の数より年の功……か。
と、見透かされた蒼紅に
婆が、
リリキャルが、
何か納得同時に顔を見合わせうなづいて。
「とんだ下衆の極みの屑野郎じゃな」
「マジひくわぁ~」
二人が数歩下がって、気持ち悪い汚物を見るような目つき。
「まて、まって、まぁってぇ。
ちょっと、やめてくださいよ二人同時に、もう。
僕がそうなこと思うような子に見えますか?
例え、例え100歩譲って、1000歩譲ってそうだとしても、
らくらく柔軟も持久力強化もするのが、面倒で練習だけで、
プロになって食っていける、周囲に自慢ができる。
女子にもてる!
と、考えたとしても、
あくまで仮定、仮定ですが。
いいじゃないですか少しくらいモテたい願望あったって。
プロのライセンスという、
金が動く試合に出て勝つたびにファイトマネーが貰える。
世界順位が上がって世界戦でチャンピオンに、
柔軟なし~の、
持久力強化し~の、
ゴングが鳴ってもただただ戦いに行く知り合いもいましたが。
僕は異世界転移する位の女神によばれて、ここに降臨するレベルの、つよつよだって解ってたし。
ぼこぼこにしてベルトを取るため、
その為にもまずはプロライセンスが欲しかったくらいで、
あとは健康の維持とか。
大学時代からやってたから余裕。
でも当時は――異世界の全てを救う!
なんて危ない事考える人じゃなかったのは間違いないです」
そこで婆とリリ助が――
はぁ~~。
なんか悲嘆の溜息みたいの吐き出した。
「まぁ、それはそっちの世界に適した考えからきたのかもな。確かに自分は将来異世界を救う!――と思い込んで、
平和な国みたいな所でこんな危険しかない終焉の7秒前に来て英雄になるとか思う輩がいたら、
まぁ、その手の平和世界じゃ、ある意味病院を紹介するしかないかもじゃしのう」
「でしょ」
「勇者が、情けない解釈に納得すんのやめろよ」
――リリ助超冷たい。
なので先を進む彼女を眺めてみる。
フードをいつもかぶってるので髪形すらわからなかったが、
今はフードや上級国民生産毒の大気専用マスクを外してる姿は愛らしい。
――さすが男を垂らしこんで性病を所持する無敵の数の子天丼娘よ。
超失礼なことを思う蒼紅。
紫髪の少しシルバーに光るツインテロングロリ娘。
ぺったんこでバトルスーツとちっちゃ真っ平。が、可哀想な哀れ乳と思われたのだろう。
ダブつく感(硬質軽金属とは思えない未来アーマー((布?))装備。
下半身は喰い込み型アーマーレオタードみたいな下地に黒のピッチリスーツ。
それ防御力あるの?
ビキニアーマーと対極で全身ぴっちりあるけど、
ビリって破れるレオタだよね?
役に立つの?
何の役に立つの?
オマケに簡単に体を覆う小さな白いマント。
橋ってここに来るときはもっと長かった。
伸縮自在系素材かな?
これで性格がSに破綻してるメスガキよ!――の装備だ。
どうでもいい話だった。
くるりとした愛くるしい猫のような眼差しは、
どういう訳かクリムゾン・アイ。
――だから、おっかねぇんだよ。
マムと呼べ!に逆らえなかった理由だ。
「長老様、戦闘シュミレーター部屋、準備完了です」
突然だ、
実力を調べる――そんな話も過去にあった。
気がした。
そして部屋は変化した。
白い部屋のように区切られていた壁は全て上下に分かれて収納、
ただの白い通路と小さな光が隙間に幾何学模様に走り抜ける、
御立派な、簡素な、清潔感しかない通路に戻された。
――あいかわらず不思議な世界だ。
いずれにしろ、
上空のどこかに設置されてるらしいスピーカーから放送があり、
どうやら戦わせるようだ。
――どないしょ。
何ができるの?
よく考えろ。
女神になに貰った?
創造神パワー一瞬だけもらって、奪われた。
んで、
健康な肉体?
創造神の力、あ、あれは女神が欲しくて詐欺られてもっていかれた。
あの糞女神!
いまは全然健康じゃない体だと信じている。
だって、喉チンコ消滅、いぶくろにぽちゃん。
肺までやられてしにかけた。
これで永遠に健康な肉体?
ちげー。
なら骨格全てがつよつよ善意世界最強鉱石の件も――
あてにはならない。
拳の力であたれば敵を死滅する。
嘘くさい。
そう思って理解完了。
――俺はここの戦闘方法も知らないから、みんなより弱い。
ここの子供にも殺されるかもしれない。
それが、いま、戦闘試験?
――誰がするのよ、それ!
「わかった、今連れていく蒼紅様を」
――どこの蒼紅様?
そして婆が期待を込めた、策謀巡らせてたの、もう忘れてね。
の、笑顔で振り向いた。
――ぶちのめしてぇ。利用する気だったくせに、バレてもこの笑顔。
――ぶっとばしてぇ。
帰還してたら、あした!




