俺は伝説の勇者、ここじゃない、このリアルの現実世界は俺のいるべき場所じゃない。異世界だ!だから殺された。そうだ、これでいい。さぁ始まるぞ!俺の覇道が!(※AI動画化業者しね)
――お、ん?
やぁ、
……僕は、
あれ、俺は、
……ぁ~、うん。
忘れた。
なんか色々あったみたいだけど。
忘れた。
という訳で、僕は自分が解らない。
忘れたから。
でも一つ解る事もある。
なんか――
僕、俺、
どっちでもいいか。
まぁ、死んだらしい。
おそらく……毒殺。
じゃないかと。
というのは、映像がまだ脳にある。
十年物の使い捨てられた異世界転生物必須のトラックが突っ込んでくる!
電車のホームで怪鳥のようにけたたましく笑う女子高生にケツで押されてホーム転落――特別急行通過します――で轢き殺される!
イカレタ害人が『ニホンジンコロシニキマシタ。ひゃっは!』
――とかではない。
とりあえず覚えてるのは俺が年齢で59歳になったこと。
いよいよ60歳、退職が迫ってきた。
でも妻もない娘もいない。
くっそつまんねー人生だった。
汚物のような、デブ腹禿の糞中年だ!
と、記憶がある。
嘘か本当かは知らない。
で、何かの祝賀会にいた、気がする。
胃がひっくり返るほどアルコールでも飲んで激痛のまま死んだ?
くそ、今もぽんぽん痛い。
激痛すんごい。
ゲロ吐きそう。
なんか息苦しい。
どちゃどちゃなんか喰ったからか食い合わせか?
でも意識が消えて――
うん、これだけ。
たぶん何か盛られた。
だから毒殺って言った。
つまり今、俺はあの世にいる。
たぶん今頃日本は、害人天獄になってるだろうが、ご〇姦殺人略奪されてる雑魚の国としてまだ存続してるか知らんが、死んじゃったら他人事。
あの世だし。
ん、なぜあの世に存在してるか解るのかって?
だって足元、ドライアイス焚き過ぎ状態の霧雲が膝まで隠してる。
これで今、学芸会の発表会だとかいったら笑える。
まぁ、でも、本当は日本に少し未練あり。
今日はみんなで正月だったと思う。
お参りして、なんかの祝賀会?
参加したから喰った。
友達は選べるくらい多かった。
いらんものは、切るし、使える奴は残しとく。
糞みたいな取捨選択な人生だった。
で、たくさん飲み食い?
でぶだから。
だったと思う。
昔は俺、最強格闘家。
対人、物理で殺されるほどやわじゃない。
超つよつよ。
だから毒殺だろうと。何か考えてたらむかついてきたな、
勝手に俺を殺しやがって。
マジムカつく。
何のために60年も禿デブと若い糞餓鬼どもに馬鹿にされて生きてきたのさ!
俺は悔しくて、
この足もと雲、
周囲は無限に広大な夕方空模様、
でも太陽が沈み始めてて、逢魔ヶ刻になりかけてる。
もう、誰もいない、
なら、言っちゃおう。
そう思った。
あっちの世界で大声出したら異常者だけど。
あの世で叫んでも糞餓鬼の創った法律もねー!
なら叫ぶ。
『――俺の人生、マジ、ファッキンマザーファッカー!』
反響した。
何故、広い延々空間なのに、とか疑問があるが。
失敗した。
誰もいないと確認したのに、うしろとか、天空とか。
いるんだね。
そして卑怯だね。
いきなり背後だよ?
眩しい光が輝いて――
女の声が――
初めてのファーストコンタクトの開口一番――
【――言葉遣い!】
と怒られた。
女は女だが、幼女声だ。
俺は年上おねーさん系が好きだった。
まぁこの年齢で年上じゃあ、糞婆だが。
で、メスガキがこういった。
【おまえ、ダメ、色々ダメ。
ほんとマジダメな奴だ。
女神の私が言うんだから間違いない。
だから天罰だ。
もっかい年齢若返らせて『世界』の集まりのどこかへ転移。
一個だけ世界を救ってこい!】
何を言ってるんだ、この糞餓鬼女神は――
「え、マジ異世界いけるの?
毒殺らしきへたれた理由でここいるのに?
あ、いくいく、前世は国が糞だったから、俺の人生も糞だった。
新しい人生楽しみたい。
行くぜ新世界!
チート能力はユニークスキル(俺専用固有技術)でおねしゃす!
効果は俺が思念飛ばせば敵全員死ぬ――
他に、神プレゼント特別ボーナスチートつけて。
その異世界の細菌全て操れる能力でオネシャス!
こういう長い導入物は、戦記物とか、
死体転がりまくりのHARDモノな奴でしょ?
死体遺棄、発生するのはエボラ出血熱か、黒死病、
死体埋めのどぐされ――」
【……は?
いや、そんなHARDな世界に生かせないし。
もっとスローライフできるから。
それと嫌なんですけど……その能力たち?
ユニークスキル?
……割とマジで嫌】
「……、」
【……、】
恐る恐る振り返った。
そしたら俺の背後に本当に女神はいた。
特筆すべきは、光が――超強い。
死んでなかったら目がやられてるレベルで。
え、そこまで姿見せたくないの?
光がササっと視界から消え去って背後にまわる。
しかもチート能力授与、断られた。
「……、」
【……】
「――そこまで俺が嫌か!?」
【うん。
てかさ。
私もいろいろな奴みてきたけどさ。
あの言葉使いはダメでしょ。
なんだよマザーファッカーって、
肌の色違い共に殺され案件発生しちゃうよ?
うん。
改心しないと、
てかしろ。
だからチート能力は無しで】
「――は?
いやいやいや、それはないでしょ。
改心します!
僕改心します!
すりゃいいんだろ、いいなりになって、黒ン墓にケツ出す気分で!
って、まぶっ!」
振り返ったら、直視してしまった。
太陽の熱量なしで1k先から宇宙空間で太陽を直視するくらいの眩しさ!
てか目が、目が、目がああああああああああああああ!
【うるさい黙れ】
「あ、はい。ごめんなさい……本気で改心します」
さすが女神、サングラスをつけてくれた。
眩しい。
けど、見える。
女の子の光シルエット!
【本当に改心したのかな。
まぁ、いいや。
女神に嘘ついたら、マジ永久に激痛と吐き気と頭痛と疫病だらけの体で冥界行だから。本気だと信じてあげる】
……やだ、この子、サイコパスだ。
「本当に改心します。女神様」
その返答に彼女はニンマリ笑った気がする。
たぶん気だけだ。
【よしよしそこまで改心してるなら、お前の言う細菌だの思念で殺す能力、つまりそれって、私のパパの超極絶怒涛の無敵創造神パワーだよね。
呼吸で宇宙一つ丸ごと吸引消滅、
吐き出して創造。
そんなパパの超最強チートパパゴット無敵スキルで楽々人生にさせてあげよう】
「え、マジで」
――やだ、嬉しい。
何か凄いことになってる?
それでスローライフ?
最強もてもて未来しか見えねー!
「おねしゃす、超うつくしすぎる100億那由他に一回出会えるかどうかの超美幼女ろりろり女神さまぁああああああああ」
おねだり。
いいじゃん。
おねだり。
そしたら、甘やかしてくれる系女神様だったんだね。
【うん、はい!
行くよ、付与!
ちぇいっさあああああ!】
「え!?」
光女神飛び上がり、と思ったら、
人の胸板に空中側刀三段蹴り!
【暮れない落陽脚!】
額、胸骨、ぽこちん、破壊!
でも、痛くない。
とかおもってたら、ゲートかな?
ものすっごい綺麗で細かい文字がびっしり魔法陣が空中に出現して――
【じゃ、今から異世界送る。
君の体を若返らせ、素敵スキルもちで転移させます。
前世みたけど哀れなデブだったから、攻めて異世界はスローライフできる、君の希望するハーレムになれる系にしてくれる異世界を選別。
完了。
気味には申し合わせライフしかない」
「マジで!」
「マジ。
でも、装備は前世で失って、今、ここにいるのは丸い魂だけど、肉体は若返らせたとしても全裸なんだよね」
「は?」
「全裸。
装備的にも、ね」
「装備? スローライフにいるの?」
「わかんない。でも、前世の衣服で異世界いくのって……本当に、」
ちょっと女神様がシンキングタイム。
でもすぐこっちを向いて。
こう聞かれた。
【そんな装備で大丈夫か?】
うん、わかりやすい、そして古い。
ならこう返すしかない。
「大丈夫だ、問題ない」
【――】
「――え?」
今、舌打ちが……
そう疑問を持った時だった。
「ま、いいや、どうせ同じだし。じゃ、がんばってね」
――なにを?
そんな疑問がよぎったのは、
光の美幼女女神の姿が一瞬で消えた時。
何も聞き返せない、さらに、
足元に、アナ!
穴!
まさに転落。
あの世も女神も消えて光も消えてサングラスも消えて、
闇になり――
それが俺の覚えてる天界の最後の記憶。
気づけば、冷ややかな風を受けて、
でもなんか暑苦しい感覚に襲われ、ゆっくり目を開ける。
そしたら――
「あれ、俺……。
女神様、間違えた?
今、やけに背中がねっちょりしてる変な場所。
しかも仰向けで大の字で倒れてる?」
それが、この異世界に来た第一声だった。
*****
見知らぬ天井――改め、見知らぬ天空。
少しだけ真面目に。
最初に見た物を真剣に話そう。
『なんだ……空が変だ……』
彼は怯えていた。
正直、怖くなっていた。
女神は言った、前世があれだったから、楽しい世界をね♪――染みた事を言っていた。
が、もう天空観た時点で違う。
何か違う……
これじゃない感に包まれていた。
天空は、押し潰すような迫力の漆黒に近い灰色の雲。
そして稲光。
――これ、雷雲だ。
スローライフのしょっぱなにあっちゃダメな奴でしょ。
彼は思う。
そもそもぶっちゃけ彼は臆病だった。
だけど、この震えはただの臆病者が出すのとはわけが違う気もしていた。
――見たら、これを視たら、誰でも震えるはず。
まず、雨雲、そういえば楽観的だと思う。
だけど、あれは、おかしい。
闇すぎる雲なのだ。
闇の雷雲なのだ。
何かいいようのしれない闇が群がるような、雷光を発する雷雲、だけど何故か天を全て支配しているような気がする。
世界はあまりに暗く、闇色で、
視界も悪く、匂いも臭い。
廃液のよな工業用のヤバイ鉱石でも溶かすような、化学薬品だらけの異臭。
気分が悪い。
吸ってるだけで肺に来る。
しかもなぜか、気色の悪い大気を吸ってるからか震えが止まらない。
――なぜ?
異臭、雷光、雷雲、世界が怖気が背筋を通るような感覚を周囲から与えてくる。
ひりひりするのだ、大気が。
物理的にも、心情的にも。
何かさっきに満ちてると言えば簡単だろいうか。
いずれにしろ天空の雲を見てるだけで変な認識をしそうだ。
例えるなら、まるで狼の群れが一気に獲物を喰らいつくして走り抜けて天空という大地を埋め尽くし、まだ牙と殺意と飢餓の眼光を地上に向けている、明確な殺意と恐怖を誘発するプレッシャーを感じざるを得ないんだ……
「ここは、どこだ」
そして彼は、初めて自分が危険地域の異世界にいて、そこでどうどうと大の字に倒れてる。それを動かしてた眼差しだけで理解。
ゆえに体が震えてるのではと。
さらに眼を動かし、
そして驚愕した。
「なんだ……ここ……」
――天空は黒雲に覆われて、
雷光横走り。
地上にも幾つか落ちている。
光の後に遅れて轟雷が聞こえる。
「これ、梅雨とかかなぁ」
――なに、この黒雲。
今は梅雨なの?
異世界にも梅雨があるの?
だからもう降り出しそうなの?
で、俺は仰向けで大の字になって、
更地の大地じゃない……
少し周囲を巻き込みながらクレーターの中心で陥没大地に倒れてる?
あれか、ダイブ、リダイブ?
とかでいう落下した系か。
なら、このあと従者ロリエルフ――ロリルフコロたんが現れて、甲斐甲斐しく、この見知らぬ世界で俺を一から世話してくれる?
そんなだったらいいな。
少し待ってみようかな。
詳しい事女神がおしえてくれなかったし。
本当に誰か美幼女とかが案内人に来るなら、このさい年上美少女系おねーさんじゃなくても許しちゃう。
というか俺、なんか体が浮く感じがする。
鏡がないから解らないけど、若返られせた、っていってたよね。
16くらいかな。
鏡が欲しい。
そして出だしは草原とかがよかったが、ここは譲ろう。
背中がごちごちしていたいけど、陥没大地の底だ。
ここは痛いじゃりでも譲歩で譲ろう。
――だから美幼女のママぁがきてくれよ。
迎えに来てくれよ。
本気で願う。
ロリルフたん。
可愛い略語。
「で、状況説明終わり――
たいんだけど、
なんだろな。
どこここ?
なんか首を横に向けると、大地が陥没してて地層が見えて、
瓦礫が、あれ、ガラス?
が、広がってて、しかも自分の背後、後頭部や背中やケツにそれが刺さって、いてぇ……」
しかも耳の奥が痛い。
なぜか呼吸もしずらい。
ぶっちゃけ糞ヘドロ臭い。
廃液科学有害物質的な臭い?
そしてここにいればいるだけ体がおかしい。
呼吸するたびに、廃液の臭いのせいか、肺も呼吸の気道も、鼻も喉も激痛レベルで痛くなってきた。
大気を呼吸するだけでだ。
肺も喉も口も鼻孔内部も痛い。
さらに周囲。
大地はクレーターの中心部。
円形になっている陥没地帯は、地上まで陥没の高さから目測2M。
しかも淵際には見たこともない材質が尖って、崩れて、何かが飛び散った瓦礫の世界だと教えてくれる。
――どんどんスローライフから遠ざかってる気がする。
「というか……あの尖り具合、俺が背中にひいてるのはお世辞にも研磨されたガラスではなく、天然に近いガラスの結晶。
すぐ足元、って言い方は変だけど、仰向けに倒れてる俺の足元は、
傾斜の低い斜めった坂の大地がみえる。
これをぐるっと360度だ。
で、そこを視野に飛び込ませれば歩道、いや車道……の、成れの果てが陥没したと解る。
ということは、ここ道路?
スローライフの牧歌どこ行った?
いや、もう少し先を見れば、クレーターの外も覗けるが、
なにこれ……」
すっごい瓦礫や倒壊した建造物が、車絶対通れないだろうな――ってくらいに、
しっちゃかめっちゃかビルディングらしき物だった物体が道路に折り重なるよう左右から倒れこんで倒壊。
凄惨な世界を作っている。
牧歌なスローライフ?
ちなみに起き上がって、体のガラス片はたいてそーっと、クレーターの外を覗いたら!
この陥没場所は、
片側三車線の計六車線もある、何かの主要道だろう。
国道とかだと思われた。
でも大地となる主要道は見通しも悪く大地の材質もよくわからない。
クレーターのガラスははっきりしてるが、この足場は天界じゃないが、靄がゆったり流れていく。
この主要道を隠すように。
――しかもこの靄どうなってるの?
黒いのだ。
さらに倒壊物の材質も謎だ。
見た目では、セメントでもタイルでもモルタルでもない。
ビル似の倒壊物もそうだが、
壁には物質不明の色とりどりの宝石みたいのがちりばめられて配線類完全に切断か爆破でぶっとばされてビルの根本は黒焦げで残骸。
電線、ガスパイプ、水道パイプ、光ファイバー線、それすらない。
瓦礫と基礎地盤剥き出し。
なのに倒壊ビルの外壁で明滅する材質。
まぁ、主要道か、高速道路かは知らないけれど、今は横断だけなら楽そうだ。
何も通ってないから。
ぶっちゃけ倒壊ビルの下が主要道で、
ビルは数段高い場所に立ってが為にまるで小さな横幅トンネル状態。
左右の横断も楽そうだ。
そして俺はようやく周囲の確認を追えて、
自分が絶対地球じゃない場所。
しかもこれは牧歌な15世紀くらいか19世紀のお約束RPGゲームの世界似のスローライフとか、勇者物語の世界でもない。
おそらく、
「超高度文明……崩壊の異世界にいる……だろこれ?」
それを実感。
と、独り言してたら。
頭に女神の声が――
【ごめーん、あのさ、】
「おい、ふざけんな! だましたな!」
【まだ何も言ってない!】
「言わなくてもわかるよ! なんだよここ!
世界が牧歌的世界でスローライフじゃねーだろ!
超高度文明終焉のディストピア入ってるじゃないか!」
【入ってるどころか、そこ、星がもうすぐ爆発する】
「は?」
【えっと、お前らの言葉でなんて言うんだっけ、
えっと、えっと、
あ、そだ、
――超新星爆発……?
あ、うそうそうそ、
イケてる!
ちょべりぐ!
余裕ッち!
なんかカッコいい名前!」
「かっこよくねぇよ!
しかも死語を普通に入れてんなよ糞婆!
俺たちの世代でも被ってねーぞ!」
【……】
女神は沈黙した。、が、それどころじゃない。
「ここまんまあれだろ!
フリーザンに星の核ぶっ壊されて、みんなが脱出、
悟食うさはフリーザンとドSサイヤ!
でパワーの物量大作戦状態で、
ついでにマジ脱出考えちゃうときの世界観だろこれ!
てめぇ、女神、お前だましたなあああああ!」
【ちゃうねん】
「どこがやねん!
てか、ちゃうねんとか関西弁に走るな!
もうベトやア、ラ―イカレトル教団に占拠されて消滅した地方だよ!
懐かしいなおい!」
【そんなの知らんけど、あのね、えへ♪
ちょっと言いにくいことがあるんだよね?】
「これ以上、言いにくいことがまだあると!
スローライフどこ行った!」
【ちょっと、そんな怒らなくてもいいじゃん。ぐす】
「泣くな!――で、なに!
大切な情報なら、はよ!
脱出か?
脱出なのか?
いいよ、すぐ脱出OK!
あ、でもそれならおかしい。
これ以上ヤバい言いにくい事ってなに!
面倒な問答いらないからさっさと言え!」
【女神の名によって与えたチート固有能力のユニークスキル、】
「スキルなに!」
せかすボーイ。
あまりたいしたことじゃないのだろう。
【創造神同等パワー能力】
「マジか、やっべ!
いけるって、
このヤバい世界も救えるって!
もどるひつようねぇってばよ!
俺がその力を行使して、チート無くなっても、自分の血肉にして強くなって、創造神こえっから! 超やったぜ!じゃ、異世界こんにちはするか!」
彼、ハイテンション!
だけどなぜか女神は冷静で。
ゆっくり息を吸って~。
(女神って呼吸しねーだろ!と、つっこみたい彼)
本当に女神様が、す~っと、息を吸って~ぇ。
さん、はい!
【――いれてたけど、なんか私が欲しいから、
ほら、創造神レベルだから。
だから適当なの、
昔使ってた玩具みたいな?
ゴミ捨てに出すより、リサイクルで自然に優しい系?】
「……」
【……】
彼と女神が少し沈黙。
でも彼が、当事者の彼が沈黙破壊。
「……で?」
【うん、だから適当に体が丈夫とか、骨格がガ〇ンダリュム合金とか、アダマンタイトとか、それ系? だけいれちゃった!……てへ♪】
「おま、創造神の力欲しいからって、勝手に入れたの勝手に引っこ抜いて、
お前のどうでもいいおもちゃ箱のゴミを俺の中にいれ、た? お前、俺はあM※なニュータイプでも、Xマンな、ただのエロ爺じゃねぇんだぞ?」
「……」
【……】
「……」
【……】
「……」
【……】
「……」
【うん、やめよ。もうこの沈黙止めよ。ね?】
「……は?」
【……は? ちゃうねん。
空気悪いし。
何か空気悪いし。
これじゃ女神の私がいけない事してるみたいだし】
「いや120%どぎつい条件満たして、現在進行形でとんでもない悪い事してるとおもうよ?
俺の脳みそが前世の肉体みたいに腐ってなければ?」
【おK、ほならワイも本気で言ったるさかい】
「おい、女神、狩りにも女神、その方言もどきはいけないだろ。
この苛酷な世界におとしておいて、いきなり魅惑の美幼女、まぶし!な女神が、仮にも女神様が――」
【うっせ、ぼけ、ほっとけ。
とにかく話聞け。
押し押しでいくな?
えっとな、おい、そんな目で天空みんなや?
な?
の?
態度悪いで君?】
「腹パンと、グーパン顔面スロットイン。
まさに入場案件やわ」
【え?】
「俺な、マジ優しめさかいなぁ。
どっちが好きか選ばせたるわ。
ほんま、よーやってくれはりまったなぁ。
なぁ、まじふざけんなよ?」
エセ関西弁と、エセ関西弁がぶつかり合う姿はまさに、
天に黄金の鎧着て黄金の矢をかざして、
『おまんら神とか言う宇宙人に黄金やるの、もうあきたさかい、ほな死にな?』
言語ばらばらバベッた塔破壊事件の張本人。
やることなすこと金と権力の権化のおっさん、ギルガメスのように――
彼は天をマジ顔で睨んでいた。
難しい言葉でいえば、
双眼光らせ睥睨してた、ってことですわ。
「うん、ごめんんて。堪忍な?」
――一言で済ませる女がここにいる!
「おま、ほんっと、ふざけるなよ、この世界は異世界やぞ?
異世界転移した主人公は英雄候補やろ?
なんでチート能力高ユニークスキルだか、俺だけ最強になれるスキル、
創造神パワー!
お前が欲しいからって、異世界落としてから抜いてんねん!
ヌイてんねん!
ついでにお前のお古な別の入れてるねん!
まじふざけるなよねーちゃん、
我、ほんますっげことやりくさりやがって、
ふざっけんなよ!
ふざっけんなよ!
マジふざっけんなよ!
超大切な事なので3回言った!?」
【じゃ。
ちゃっちゃというね、お望みだから。
ちゃっちゃというね。お望みだから。
あのね、創造神の力で殺すも生かすも生み出すも自由自在能力とか、
世界のパワーバランス崩壊、まっしぐら。
だから改めて君に報告。
言葉使い! の悪い君に警告!
だから君の中にいれたけど、ぬいて、
今私のお腹。
あれ、これ君の子?
やだ宿っちゃった、きゃ、受胎しちゃったかも、創造神力♪
というわけで、あんたがパパよ】
「知るかボケ! 誰が認知するかぼけ!
てか、堕ろせ!
今すぐ腹にパンチ入れるか、
コカインコーラフルシェイクで、下のお口に突っ込んで、洗浄しろ!
破壊神パワー風呂場の排水溝に捨ててこい!」
【今、きっと出産まじかの、9か月目?】
――。
……。
【でね、全部私が貰っちゃって、君には接近戦でぐーでパンしたら上手くいけば相手が死ぬ! 予感がするんだ。骨ヤバいし、皮膚再生するし。
破傷風にはならないよ。
本気で殴れば相手死ねる死ねる、君なんかつよつよ遺伝子ありそうだもん。
人間相手なら27%の確執でクリティカルヒット!
コボルトの首を切り落とした!
的な?
だから27%の確率で人間なら、いける気がする能力になっちゃった。
めんご。めんご。
私はさんごw
じゃ、がんばってね!
うひゃ、これが創造神の能力か、すっげ☆ミ】
……ぷつん……
つー、
つー、
つー、
通信終了。
「……。
……。
……、……、……、……ふぅ」
彼は、ちょっと股間が右に向いたので、大の字に寝ながら、そっと左向きに寄せた。
そして汚い大気だな、と思いつつ。
「ふぅ~。
……あ~。
お……、え?
あ……、
ふ~。
は?
え……、
うぉ、
あれ?
お、俺、今、」
……涙、流れてるんじゃね……
「目の網膜か水晶体をやられる病気がこの世界に蔓延してないなら、
この視界がぼやける現象ってなんだろうな……はは」
荒涼と化した超科学文明崩壊の年代。
つまり各種聖書の……Day Of Apocalypse
つまり、 黙示録の日。
終焉の世界。
でぃおぶえんど。
七つのラッパもおわっちまったよ?
な、世界。
しかも星も生きるの諦めて、
寿命尽きて超新星爆発確定の、
星が終わる世界。
とんでも異世界。
いらねー異世界。
で、やべー生命体しか生き残ってないだろうリアル地獄なヘル気分世界。
頼みの綱は創造神力、クリエイターパワー。
だけど人間だけ27%の確率でクリティカルヒットで殺せるチート能力。
それって、鍛えた格闘術かなら、普通に、もっと99%くらいのれべるで、
できいるのでは?
それが彼を、悩めるブルータスのような真顔にさせる。
させないわけにいかない。
だって、彼は悩む人の姿勢を起用に寝ころびながらしてるのだから。
「……最後の綱は、ロリ女神にどさくさでもっていかれた。
人生終わって、どっか別の場所で記憶の全てを消されて生きる方が楽だった。
だからもう、救世主としてどこかに出現するのも諦めた。
最後に残ったのは、
何も隠すことのないむきだしの自分自身がここにいるだけ……
だけ……
だけ……
いや、ちがう。
そうじゃない。
てか、盗んだだろ。
盗んだよね?
人間に嫉妬してユニークスキルで一番良いの盗んだよね?
あんっの、メスガキ!
で、他の神々にばれないよう証拠隠滅。
人間に与えるはずだった力、奪ったからこのスローライフなんか出来ねー世界で、勝手に死ね。
ぶちゃけ、
お前にはもう用はない。
適当に蛮族らしくグーパンでなぐって、
もっと危険そうなこの世界の住人に、そもそも人間いるかも妖しそうなヤベー匂いに満ちてるこの世界。もしもかりに人間がいて、バトルっぽくなって、そったら、たまにクリティカルでるからそれで相手を倒して喜んでろ?」
……ふぅ~。
っと、大きく息を吸って~。
「……あの、
……あの、
――あのロリ女神いいいいいいいいいいいいいいいいいい!
僕を、だました……
僕を、
女神が、
よくもだましアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」
彼は、今にも泣きだしそうな天に代わって大絶叫で涙を、うぉんうぉんうぉんうぉんうぉんうぉんうぉん、と、大号泣した。
これからいったい平和な世界から来た、何もないのと同じ自分がここでなにできるの?
なにをするの?
わかんない、僕も女神もここの住人の事も世界すらもわかんない!
……ね?
泣いてもいいだろ?
けど異質な何かを感じて――咄嗟にだ、掌をみた。
「――あれ、姿……変わってない?」
なんか、つやつやぷっくりの掌。
あれ、これ、十代みたいに艶っつやっつや。
いやまてまて冷静に考えろ。
異世界。
荒廃した世界。
文明崩壊――ディストピア?
そんで、
俺は年齢回帰してのぴちぴち(死語)な体。
16歳かな?
15かな?
異世界への転移?
「あの糞メスガキ――いや、ロリメスガミ、ロリメガ!
俺を騙してるのを露見防ぐため、
ここに落とすまで年齢等は本当に元の過去肉体に戻したのか。
いきなり老人状態でGО!にしなかったのは、これも転移のボーナスと考えよう」
ポジティブシンキングだ!
「創造神の力も奪ったから、ない、とは言っていたが。
異常回復能力とかはあるかもしれない。
この状況ではわからないが。
体の強制再生能力に加えて、
並行世界一の屈強な骨密度、
もうマルチ宇宙全部で一番強固。
最強のエンシェントドラゴンに猛毒ブレス噴かれて吸って燃やされても無傷。
豪鬼武理君の天崩なんちゃら喰らってもすっとぼけられるレベル。
刹那の一瞬で、何億発の波動拳交じりパンチ連打くらっても戦闘でもはじめるんすか? と、聞き返せる頑強肉体……」
――のこってるかもしれない――
「人が最高に煌めくパワー漲る年齢は18歳って聞いたな。
今後の伸びしろ優先と考えるか」
そこで彼は周囲を見て気づく。
大地が円形にきらっきらなのだ。
この銀板が裏に無い、まさにガラスの大地。
そこに自分の顔を向ければ――
クレーター中心部全てがガラスになった世界で自分が映る。
多少は、自分が見える。
ゆえにこの若い肉体は、
覚えてる限り前世当時では16歳くらいってところだろう。
――良い状態で終焉世界戦記異世界転移をしたってことか?
うん、そう考える。
なんか考えが前向きに置き換えたら、
……なにも全部が全部悪いわけじゃないかもしれない。
あの糞の目的は創造神の力の獲得。
天界にコンタクトとれる時とかあったら、
他の神か、
創造神に告げ口して……ぶっころしてもらおう……
……そうしよう」
とかいいながら、自分のマッパの体をみながら、おきだし、
少し歩くと、
うん、ガラスだね。
足の裏、超、刺さっていたいんですけど!
そして、思う。
僕の冒険は、このいばらの大地ならぬ、ガラスの大地。
ここから始まる!
「みんな、応援ありがとう!
俺の長い冒険はここからだ!
次回の作品にご期待ください!
序章おしまい!
次号より、新連載、第一章開始!
「とか言うわけねえだろが!
――ふざっけんなよ、このめす神いいいいいいいいいいいいいいいいいいい!
いつか天界もどったら、ぜったい、スカート捲って、
服もパンツも引き千切って、引き裂いて!
そのチっちぇー、胸の谷間に顔面だけダイブして、
深呼吸!
それはまさに42・195Kマラソンを全力疾走して感想した男以上に、
すっはすっはすっはすっはと、荒呼吸!
お前の胸の谷間、ねーけど!
フラットぶりーつだったけど!
つっこんだ顔を左右にすりすりで煙がでるほどやって、
おもっきり、
だきしめ、
すーはーふぅーは!すーはーふぅーは!
し続けてやるからな!
星の寿命が開始して超新星爆破で消え去る時間レベルでだ!
ぜったいだからなあああああああああああああああああああああ!
おぼえてろ、ロリメガ!
これが俺とお前の、
――約束だああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!」
俺は今、最悪のディストピア世界、星消滅待ったなし!の世界を、
ぽこたんインしたお!な全裸でダッシュするのだった。
ああ、棒がぺちぺち当たって、はしりずれぇえええええええええええええええええええええええええ!
「頼む、誰かせめて、同情してくれるならパンツくれ!ブリーフ派です!」
アホでごめんな。
死んでも治らないんだ。




