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プロローグ
黄昏に染まった世界。夕焼けよりも朱く、夕暮れよりも暗い、夕日の世界。
どこもかしこも赤くて、何もかもが血と炎に包まれて形が溶けて行く。鼻を突く灰と鉄の臭いに神がほくそ笑む。
誰もが拒んだ終末は、彼女の望んだ結末だった。
神はゆっくりと膝を曲げ倒れていく。自らも滅び行く世界の一部となるように。
「なぁ、私はお前のなんだったんだ。」
神はそっと呟く。
そんな簡単に切り捨てられるほど、なんてことない存在だったのか。
私はお前の義兄弟で、友で、仲間で、参謀で。
なのに、お前は私の全てを奪っていった。
少しは私を信じてくれてもよかったじゃないか。認めてくれてもよかったじゃないか。大切だと、思ってくれてもよかったろうが。そしたら──
薄れていく視界の中、一人取り残された神は思った。
もしそうだったのなら、私もここまではしなかったのに、と。
初めまして、トリッキーと申します。これから気長に連載して行こうと思います。
ロキが女性ってところで疑問を持った方もいらっしゃると思いますが、私が思う北欧神話のロキは中性に近い神なので、女性キャラでもいいかなぁと思い女神になってしまいました。
プロローグは短めで。すぐ1話をアップします。
これからよろしくお願いします!




