しゅわしゅわ
彼は炭酸水を飲む。しゅわしゅわとした喉越しが良いから。脳疲労を取り除くために。
脳疲労を取り除く方法はいくつかあるが、彼にとって簡単だったのが炭酸水を飲むことである。
ドラッグストアで安く売られているのも、大きな要因でもあるだろう。
安い商品で脳疲労が取れるなら、飲まない理由にはならないのだから。
安物買いの銭失いという諺がある。だが、安物の粗悪品にしか当てはまらないだけである。
安物であっても、良いものはある。長持ちするのもある。要はどのように使っていくかである。
長持ちできるように扱うなら、安物であっても長持ちするし、高い物でも長持ちできるよう扱わないなら、早々と壊れてしまうのである。
元を取りたいから、長持ちできるよう扱うという心理でもあるけども。
ラジカセとて、リモコンとて、オーディオとて、長持ちできるよう扱っているなら長持ちするだろう。
メンテナンスをしっかりするからこそ、何年経っても長持ちするのである。
粗悪品であろうとも、使い道はあるかもしれない。例えば買いたい物の試しで使ってみたりとか。100均で売っている物があるなら、それができるだろう。あるいは口コミで知ったりもできる。
何であれ、その商品が自分に合うかどうかが鍵となってくる。高い買い物をして、自分に合わなかったらどうなるか。
それの元を取ろうとメンテナンスをしなければならない。高かったのだから、せめて元は取りたい。その心理が働くのだろう。脳のリソースにその部分を割かなければならない。それは脳疲労の元になるのではないか。
いくら脳疲労を取るために炭酸水を飲んだとしても、取り切れることはない。こびりついてしまうのだから。
それは残念なことである。
計画を立てること。それが大事になってくるのである。しっかりと調べ、自分に合うかどうかを、見極めていく。費用も計算しながら。試せるものがあれば試せばいい。経験をしたうえで判断を下せば良いのだから。
衝動に身を任せるべきではない。理性を働かせるべきなのだ。衝動に任せて後悔するより、理性的に判断するならば、避けることができるだろう。
安物買いの銭失いは、衝動買いも含まれるかもしれない。安いからという名目で飛びついた結果、扱いきれなくて、後悔する可能性があるのだから。そんなことはしたくないだろう。
だからこそ、理性を働かせて、計画を立て、試作品を試して経験する。費用以外にも計算できるものは計算していく。日数や回数など。様々な計算の要素があるのだから。
彼はどのように計算するのか。どんな要素があるのか。それを知っているのかいないのか。それは分からない。
けれども彼は、あらゆる事を計算していくのだろう。人によっては何かに取りつかれたように思えるのかもしれないが。
炭酸のしゅわしゅわとした喉越しによって、脳への疲労を取り除いていく。無駄に高い買い物をしないよう、気を付けながら。
安いものであっても、人にはそれぞれ自分に合う物は異なっているもの。それを認めることが大切になってくる。状況は人それぞれ違うものであり、それが面白いのだからーー。




