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スリル

 スリルなんてものは楽しむものじゃない。炎上して有名になったとしても、一過性に過ぎない。

猛スピードの状態で撮れた写真はあるのかね。身を乗り出してまで撮る写真はリスクを生み生命と釣り合うのかね。下手したら永遠に喪うことだってあるというのに。

 スリルにしか得られない栄養というのは、まやかしでしかない。ドーパミンという脳内物質の過剰分泌のことを指すのではないのかね。一種の興奮状態である。

それによって理性が飛んでしまうのなら、そのリスクは避けたほうがいいのではないか。

少量のドーパミンは真の幸せの中にしかないのだから。

 過剰分泌の果てにあるのはなにかね。それは愚か者たちが先人として証明しているのではないだろうか。その知識は愚かな先人たちが残したものであり、スリルを留めるための知恵と成っている。

 それでもスリルを追い求めたいのかね。愚かな先人たちに倣おうとするのかね。彼らの残したものは更新されたのかね。時の流れに埋もれているだけではないかね。

 スリルによる有名というのは、一過性に過ぎないというのに。永遠ではないだろう。

やがて忘れ去られてしまうもの。どれほどの大きなスリルを味わいながらも、ハイリスクノーリターンでしかない。

そう、リターンなんて無いのだよ。生命を粗末に扱った者として、記録されることはあったとしても。

それでもなお、スリルを味わいたいのかね。忠告はしたよ。聞き入れて帰ることを勧めるがねーー。

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