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バスカード

 彼の持っているバスカードは専用のバスカードである。いつでもどこでも、バスカードの範囲内ならば、無料でバスや電車に乗れるのである。

 それは彼が勤めている職場の福利厚生の一つであった。ゆえに彼は通勤は無料なのである。

終点まで行ったとしても無料。それが彼の働いている会社の強みである。

ただし範囲内のみで。

範囲外になると使うことはできない。そこはお金がかかってしまう。けれども、交通費の節約にはなるのである。

 年間にかかる移動費が無料なのは非常に大きいこと。使わなければ勿体ない。だから彼は日常の中で使っているのである。主に通勤でだが。

 彼はそのことを声高に発することはない。必要なときにだけ話していた。

 バスカードの範囲内ならば、距離は関係ない。車には劣ってしまうが。それでもガソリン代を負担するようなことは無かった。

 おそらく彼はバスや電車に乗り続けていくのだろう。彼がその会社で働き続けている限りずっと。

 彼の職場が彼が積み重ねてきた信頼を飛ばすことはない限りずっと。

信頼を裏切ったならば、彼はいなくなってしまうのだからーー。

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