天才
天才というのは常に孤独である。そして、その孤独とは良い孤独である。
誰よりも先に行き、深い思考を持って物事に取り組んでいく。
誰かにそれは理解されないとしても、それを認めたうえで、孤独の道を行く。
理解者を求めようとはしない。否、求めても理解されないのだ。集団の中の異物であるがゆえに。悪い孤独というのは精神を蝕むものである。そして、それに耐えるかどうかで決まってくる。
群れを成して異物を排除してくるが、それは個では勝ることのできないことの表れではないだろうか。
構造が破綻してしまえば、一気に没落していく。何故そうなったかを理解しているかどうか、それは分からない。没落して始めて気づくものかも知れない。
しかし、それでは遅いのだ。立て直すことはできない。
戦略的に行動し、ストイックに物事に打ち込み続けていく。ただそれだけのことでしかない。
深く物事を理解していく。自身の体調を気に留めることなく。ただただひたすらに、好奇心のままに知識を喰み続けていく。自らの糧にするかのように。
それは孤独の中でしかできないこと。それにより、結果を叩き出していく。
深き理解とは共有者がいない。相手が追いついていないのだ。ハードビスケットを咀嚼し難いように。
固いままで食べられるのが天才ならば、ふやかして食べるのが凡才なのだろう。だが世の中というのは凡才が多い。それもまた事実である。
世の中を進めてきたのは天才たちである。彼らの理解が道を開いてきた。開拓者のように。
そのことは認め難いのだろう。集団によって異物を排除しようとしてきた者たちにとっては。
見下すことによって、自分たちが正しいと酔いしれてきた者たちにとっては。
しかし残念かな。鏡に自らを例えることによって、自分たちの誤りを気づかされる。
手を出してはならない異物であることに。
天才とは既存を破壊するものでもあるのかも知れない。発明によって。発見によって。
世の中の当たり前から再定義する。そこからヒントを得ていく。糧とした知識を使って。
そして、既存のものをアップデートしていく。他者が追いつかないレベルで。
追いつかないがゆえに、闇に葬られるとしても、気にはしないのだろう。天才とは常に先に行き、孤独を楽しんでいく者であるがためにーー。




