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メモ機能

 彼は打ち込む。スマホのメモ機能を用いて、文章を書いている。いや、そもそもそれは文章なのか。違う。彼が打ち込んでいるのはお題である。

 別のスマホに「書く」というアプリのお題だけをメインのスマホに打ち込んでいるのだ。ただひたすらに。お題を繋ぎ合わせるために。それを元にして文章を書いていくために。

 土台となるお題をひたすらに打ち込み連ねていく。読みやすいように空白を用いて。でなければ読み辛いから。

 扱えるお題。扱い辛いお題。それすら関係なく、ただひたすらに書き連ねていく。

 別のスマホをスクロールしながら、一つずつ書いていく。もはや一つの作業でもある。

 昼寝をする間も惜しむかのように。ノンストップで動き続ける機械のように。

疲労は覚えているだろう。それでもなお、彼は休むことなく、スマホのメモ機能にお題を書き写していく。別のスマホのスクロールが続くたびに。そして、終わる。スクロールの一番下まで来たのだから。辿り着けたのだから。長い時間をかけて。

 そして、AIに数えてもらう。今まで書き連ね、写していった数を。

やがて、長い沈黙を経てAIは解答する。お題の数を。それは約700語にも達した。そこでAIは沈黙する。自らのトークンを使い果たしたかのように。

 今度は彼が削る番である。700ものお題を書き写した。それを創作に用いて削っていく。700もあるお題の中からーー

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