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第28話 それでいいの?
「リリア、本当にそれでいいの?」
ミレーヌ様が、リリア様に詰め寄った。
「……仕方がないわ、ミリー。
あまり、お母様を困らせたくないの」
眉を寄せながら、それでも微笑んでみせる。
「それに……お母様も、今までよく待ってくださったと思うの」
リリア様は、小さな声で続けた。
「アルベール様から……お便りも来ないし」
「……私、忘れられてしまったのかもしれないわね」
「そんなことはない……と言いたいけどさ」
ルシアン様が、苦笑いする。
「僕にさえ、何の連絡もないんだ」
――その言葉が、現実を突きつけた。
「……みんな、本当にありがとう」
「私、誕生日を期限にするわ」
「誕生日を過ぎたら……」
少し迷うように、視線を逸らす。
そして――
「……アルベール様のことは、大切な思い出として、胸にしまっておこうと思うの」
顔を上げ、決意したように言った。
――その場にいた誰もが、言葉を失った。
本当に、何とかできないのだろうか。
何度も考えた。
けれど、どれだけ考えても、
何一つ答えは見つからなかった――




