スイーツかくめい☆ザクザクおいしいグラノーラバー1
「しょれではグりゃノーラバーをつくりましゅ!」
「「「おー!」」」
はい。今回もいつものメンバーでお送りします。
問題の携帯食はざっくりいうと、砕いたオートミールと少量の水と塩だけで作られてるらしい。
そりゃー固いし不味いわ。
あれをデザート感覚で食べるテディさんって…いやいや、追及するのは止めておこう。
グラノーラバーは基本混ぜて焼くだけの簡単スイーツであーる。
単純な話、オートミールだけよりもナッツやドライフルーツ、蜂蜜なんかをたっぷり入れる分、栄養価の高い物が作れる。
焼き固めるから日持ちするしね。そして腹持ちがいい。何より美味しい!ここ大事!
今日用意した材料はオートミールにナッツ類、ドライフルーツとバターと蜂蜜、それと新メンバーのメープルシロップちゃん。
蜂蜜だとザクザク食感、メープルシロップだとサクサク食感に仕上がる。もちろん両方作りますよ!
まずはボウルにオートミール、ナッツ、ドライフルーツを入れる。
そこにバターと蜂蜜もしくはメープルシロップ、それとちょっぴり塩を加えて全体をよく混ぜる。
バターじゃなくてピーナッツバターがあればより高カロリーな仕上がりになったんだけどね。まぁ今回はバターで。
ピーナッツバターはまたそのうち作ろう。その時はジャムも一緒に作ろう。
ジャムはそれ自体がスイーツと言っても過言ではないからね!
フルーツの数だけジャムの数もあるし、パンに塗るだけじゃなくてジャムクッキーやロシアンティーも出来る。夢は無限大ですな!おっと今はグラノーラバー作りの最中なんだった。いけないいけない。
全体が馴染んだらバットに敷き詰めギュギュギュっと押し固める。崩れやすい端っこは特に丁寧に。
今回も3人それぞれに好みの物を作っている。
ジンさんはナッツオンリー、蜂蜜バージョン。かなり食べ応えありそう。僕の可愛い小さな歯ではちょっと大変そう。
アルベルトさんはドライフルーツ色々、メープルシロップバージョン。見た目はカラフルで可愛い。さすがアルベルトさん。
そして真打イワンさん!ミックスに始まりナッツオンリー、ドライフルーツオンリー、それぞれ違うデザインで仕上げてある。具材毎に統一感を出したり、グラデーションにしたりかなりの拘りっぷりで、老舗店の最高級品って感じ。ただのグラノーラバーのはずなんだけど、イワンさんにかかればあっという間にスゴい物が出来上がる。
「キャー!何これカワイイー!さすがイワン!」
「おお!すげえな!」
「お前らのも美味そうだな!」
キャッキャッはしゃぎながら形を整えて、あとはオーブンにおまかせ。
低温から徐々に温度を上げていく。
焦がさないように注意しつつじっくりと焼きあがるのを待つ。
こうやってオーブンの前でじっと待つのって僕は苦にならない。むしろ楽しい。
ジンさん達も同じみたい。大人が目をキラキラさせながらオーブンを覗きこんでいる姿は僕から見ても可愛い。
そうこうしてるうちに焼きあがった。
熱いうちは触らず、冷めてからカットする。
でないとボロボロと崩れてしまうからだ。
チーズケーキ同様、すぐに食べられないとなれば、さぞかしがっかりするだろうと思ったら、イワンさんはニヤリと笑った。
「フフフ、ノア、俺が同じ過ちを繰り返すと思ったか?」
「う?」
どういう意味?
「これを見ろ!」
ジャジャーン!と言わんばかりに示されたのは箱型の機械。
オーブンレンジみたいにも見えるけど、なんぞこれ?
「こいつは急速冷凍魔工品だ!これさえあれば熱いスイーツもすぐに冷やすことが出来るぞ!」
なんと!そんな便利な物いつの間に!
「スゴいじゃない!こんなのいつ用意したのよ?」
「副所長の伝手でな、職人を紹介してもらったんだ」
「やるじゃねえかイワン!」
「おう!スイーツのためなら何だってするぜ!」
さすがイワンさん!材料だけじゃなくて新しい機械まで用意してくれるなんて、スイーツに対する本気度が窺える。
オリバーさんにもお礼を言わないとね。
あとでグラノーラバーを持っていこう。
ではではこの魔工品の力を見せていただこうではないか!
焼かないレシピやマシュマロを使うレシピ等もあります。興味深いですよ。
今日も読んでくださる皆様に感謝します




