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おやこきょうしつ1

以上が冒頭までの流れである。


リリーさんに案内された厩舎には数頭の牛がいた。僕が知ってるそのまんまの牛だ。

熊もどきの一件があるから、内心ドキドキしてたけど、良かった良かった。


「うちの子達はほとんど外で自由に過ごしてるんですよ~。ここにいるのは今日の乳搾りがまだの子達なんです。せっかくだから、体験してもらおうと思って~」


「はいはい!ぼくやりたいでしゅ!」


是非とも乳搾りをやってみたい!

手を挙げて元気良く立候補する。


「は~い、じゃあこちらにどうぞ。まずは手を洗って、ここに座って。乳首の根本からしっかり握って、人差し指から順に力をいれてぎゅーっと搾ってみて~」


「ぎゅーっ!」


ジョボーッ!


「でたー!」


ぎゅっと握ると勢い良く牛乳が出てきた。桶の中にどんどん牛乳が溜まっていく。

うおー!楽しい!


「そうそう、上手よ~ノアちゃん」


にこにこ微笑みながらリリーさんが褒めてくれる。

すかさずリンクスが俺もやるっす!と言い出した。分かりやすい奴め。

ジンさんとイワンさんも順番に搾って、桶いっぱいに牛乳が溜まった。


「さあ次はバターを作りましょう~」


そう言って、牛乳がなみなみ入った桶をリリーさんはひょいと持ち上げた。しゅごい。さすが農家の娘さん。

場所を移して、いよいよバター作りの開始です!


搾りたての牛乳を冷蔵庫に入れて少し冷やす。

そうすると2層に分かれる。

上澄みのとろりとしたものが生クリームである。

その生クリームをビンに入れ、塩を少し加えて蓋をしたら、混ぜる。混ぜる。ひたすら混ぜる。

ビンの蓋にはハンドルが付いていて、蓋の内側に付いてるヘラと連動して混ぜる作りになってる。なので作業は単純、ひたすらハンドルを回すだけ。けど地味につらい。腕もげそう。

非力代表の僕は早々にギブアップして、ジンさんにパスした。


「最新の道具は魔石がついてて自動でバターが作れるんですけど、私はこの方法で作るのが好きなんです。だってこの方が楽しいし美味しいもの~」


のほほんとした笑顔と台詞だけど、ハンドルを回すリリーさんの手は高速かつ一切ぶれない。まさに職人技…。

ジンさんは意外に楽しんでるみたい。僕が回復するのを見計らって交代してくれる。今日もパパモードが冴え渡っておりますな。

リンクスはヒイヒイ言いながらもなんとかやってる。チラチラとリリーさんに視線を送るのも忘れない。

ナイデルさんは淡々とこなしてる。

そしてイワンさんは自前で持ち込んだ塩やハーブを使って数種類のバターを作っていた。さすがイワンさん。是非とも全種類味見させてもらいたい。ジュルリ。

皆でワイワイお喋りしながらハンドルを回し続けると、生クリームが水分と黄色い固形分に分かれていく。この固形分こそバターである。


「いい感じね~。はい、これでバターの完成です」


「「やったー!」」


ひたすらペットボトルをシャカシャカする方法もあるそうですが非力代表の自分には無理ゲーです

かき氷器ゴリゴリくらいならなんとか←

まだまだ暑い中頑張る皆様の一時の楽しみになれれば嬉しく思います

今日もありがとうございます


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