スイーツかくめい☆せんせいにささげるチーズケーキ1
「イワンしゃん!」
「どうしたノア?えらい剣幕だな」
鼻息荒く乗り込んだのは勿論厨房。
「イワンしゃん…しょうじきにこたえてくだしゃい」
「お、おう」
「チーじゅとはちみちゅのくみあわしぇ、どうおもいましゅか」
「チーズと蜂蜜?改めて聞かれると考えたことねぇな。いや、だがハニーマスタードがあるんだし案外アリか?」
「ごーかく!」
「おお?なんかよく分からんがありがとう?ってもしかしなくても、スイーツ関連か?」
「あい。こんどのスイーツはチーじゅケーキでしゅ!」
探求心の強いイワンさんなら、大丈夫だと信じてた。良かった良かった。
ちなみにジンさんとアルベルトさんとも同じやり取りをした。
◇◇◇
「「チーズと蜂蜜の組み合わせ?」」
「正直にと言われりゃあ、どうとも思わん。エリックと飲んだ時に試したが、見た目通りチーズと蜂蜜の味だなと思ったくらいだ。美味いとも思わなかったが、不味いとも思わなかったぞ」
「そうねぇ、アタシも同意見。それに、確かに好みとしては少数派だろうけど、人の好みにケチつける方が無粋だわ」
「だな。好みは人それぞれだ。他人がどうこう言うもんじゃねえ」
「ごーかく!」
「「合格?」」
◇◇◇
好きな物を否定されたり、悪く言われるのってすごく傷つくと思う。
エリックさんのしょんぼりとした顔を思い出す。
絶対、僕のチーズケーキでエリックさんに喜んでもらう!
そしてチーズと甘味の組み合わせ否定派をギャフンと言わせてやる!
字を教えてくれたお礼も兼ねて、最高のチーズケーキを作るぞー!
まずは土台にするべくクッキーを砕く。
まあ、生地だけを焼くレシピの方が一般的かもだけど、今回は僕の好みで作らせてもらおう。
それにしても、クッキーを砕くと言った時のジンさん達の顔といったら。
そんな事は出来ないと言うので僕がやった。容赦なく。
その時の皆の顔、今思い出しても笑える。ぷぷぷ。
砕いたクッキーに溶かしたバターを加えて混ぜて、型の底に敷き詰めてぎゅむっと圧をかけて押し固める。
お次は常温に置いてあったクリームチーズを練る。
大抵のレシピでは砂糖を使うけど、今回はエリックさんのために作るから蜂蜜を使う。
よく馴染ませたら生クリーム、卵、小麦粉を混ぜる。おっとレモン果汁を忘れずに。
これで生地は完成。
そっと型に流し入れて、あとはオーブンにおまかせ。
「いやーしかし、チーズを焼くとはなぁ~」
「チーズを焼いてもカリカリになるところしか想像出来ないけどそうじゃないのよね?」
「ノアが作るんだ。絶対にすげえスイーツになるに決まってるだろう」
「あい!」
オーブンから漂う甘い香り。
蓋を開けると一気に広がる香りを目一杯吸い込む。
「「「「すぅ~~はあ~~」」」」
「はあ~たまらん!なんなんだこのえも言えぬ香りは!」
「あぁ~ん本当、くらくらしちゃうわぁ」
「香りだけでも美味いのが分かるな」
「まだかんせいじゃないの。チーじゅケーキはちゅめたいスイーツだから」
「何っ!?そうなのか!?」
「えぇ!?じゃあすぐには食べられないってこと!?」
「味見だけでも出来ないのか?」
すぐ食べられないと分かって落ち込む3人には悪いけどこればかりは譲れない。
「がまんしてくだしゃい」
ぴしゃりとお預けを宣告する。
チーズケーキを仕舞った冷蔵庫をいじましく見つめる3人に、出来上がってもすぐには食べさせないつもりだというのをいつ言おうかしらん。
自分で作る時は、有塩バターのしょっぱいクッキーを土台にして、ギュムッとした食感のチーズケーキにするのが好きです。苺ジャムと合わせるともう最強。
皆様はどんなチーズケーキが好きですか?
拙作を読んでチーズケーキを食べたくなる方がいらっしゃると嬉しく思います
今日もありがとうございます




