表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

38/564

スイーツかくめい☆れきしをかえるスイーツ!クッキー&パウンドケーキ3


「悪かったよノア、あまりにも美味いからついなー」


「ごめんなさいノアちゃん、美味しすぎて我をわすれちゃったのよ」


「悪かったノア。美味すぎて止まらなかった」


危うくクッキーが食べ尽くされるところだったよ!全くもう!

僕がぷりぷり怒ると3人は素直に謝ってくれたけど視線はクッキーに向いたままだ。

ねえ反省してる?ほんとにしてる?

そうこうしてる間にパウンドケーキも焼き上がった。

うん、綺麗に焼けてる!型から外して


「パウンドケーキかんせー!」


「「「おおー!」」」


これも本当は冷ましたほうがいいのだけれど、温かいのも美味しいんだよね。皆の視線もアツいことですし


「イワンしゃん、おねがいしましゅ!」


「おう!」


カットはイワンさんに丸投げ。

だってね、すんごいギラギラした目で包丁を構えてるんだものイワンさん。普通に恐すぎる。暗闇で見たらトラウマ確定だよ。


「イワン早く早く!」


「均等に切れよ」


「分かってるから急かすな!」


あらあら皆さんはしゃいじゃって~お可愛らしいことオホホホホあ、もうちょっと厚めにお願いしますイワンさん!

きっちり同じ大きさにカットされたパウンドケーキをパクっと食べれば


「おいしー!」

「「美味い!!」」

「美味しい!!」


まぁ言うまでもない展開だよね。

にしても、うまー!異世界産の材料で作ったスイーツうまー!


「パンとは違う柔らかさとしっとりとした食感!クッキーと同じ材料なのに、食感も風味も全く違う!これはもはや奇跡だ!」


「こんなに素晴らしいものが世界にあったなんて!ああ、なんてことなの!」


「美味い。美味すぎる。それ以外に言葉が浮かばねえ」


異世界初のパウンドケーキを食べたイワンさんとアルベルトさんは涙を流さんばかりだ。てゆーかなんか崇める勢いだ。ジンさんも静かに感動している。

フレンチトーストもあげパンも、残り物のアレンジという一面が強かった。

けどクッキーとパウンドケーキは完全に新しい料理だからこそ、この反応なんだろうなぁ。

他の人達は食べたときにどんな反応をするんだろう。

今のところ笑い話で済んでるけど、スイーツをめぐって怪我人が出たのに、これが研究所の外に出たらいったいどんな騒動になるのか。

それを考えたら、少し恐くなってきた。

ただ自分が食べたくて、作りたくてスイーツをこの世界に持ち込んだ。

世界に存在しなかった知識が周囲に、世界にどんな影響を与えるのか。それを考えないといけなかった。

その事に今更ながら思い至った。


「ノア、どうした?」


「ジンしゃん…」


僕の様子に気づいたジンさんが顔を覗きこむ。


「ノアちゃん、どうしたの?」


「腹でも痛いのか?」


アルベルトさんもイワンさんも心配してくれてる。

スイーツ作りは楽しい。美味しいスイーツを皆で食べるのは楽しい。喜んでもらえるのも嬉しい。

なのに、スイーツ作りを恐いと思う日がくるなんて。


「大丈夫だノア。怖がらなくていい。言っただろう、俺がお前を守ると」


「ジンしゃん…」


ーーお前が、自分で自分の生き方を決められるようになるまで、俺がお前を守る。お前を傷つけたり、一人にしたりしない。約束するーー


そうだ、"自由"という名前を貰ったあの日、ジンさんは言ってくれた。


「そうよ、ノアちゃん。ジンだけじゃないわ、アタシも、イワンも、ニコラス所長もオリバー副所長も、ここにいる皆が、あなたを守るわ。だってアタシ達は家族だもの」


「そうだぞノア。お前を恐がらせるモンなんて俺が刻んで炒めて煮込んでやる!」


「アルねえしゃま…イワンしゃん…」


「だからノア、お前は笑ってろ」


そう言って笑うジンさんが、頼もしすぎて、かっこよすぎて、視界が滲む。

でも、ジンさんが笑えって言うから、僕は笑う。

きっと今はびっくりするくらいブサイクな顔なんだろう。

でも、僕を見るジンさんが、アルベルトさんが、イワンさんが笑ってるから、いいや。

分厚い焼き菓子は正義です。

ガブッと食べて牛乳をゴクッといくのが幸せです

皆様本日も読んでくださりありがとうございます

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ