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スイーツかくめい☆あまりものパンのフレンチトースト2

誤字報告ありがとうございます!助かります!

温めたフライパンにバターを落として全体にまわす。

食パンを並べて、蓋をしたらごくごく弱火でじっくり火を通す。

うう~んいい香り!たまりませんな!くんくん。

軽く焼き目がついたら食パンをひっくり返してまた焼く。

両面綺麗に焼けたら!


「フレンチトーしゅトできあがりでしゅ!」


「「「おおー!」」」


万歳しながら完成を告げると大人3人も歓声をあげる。キャッキャッはしゃぐ僕といそいそとお皿に盛り付けるイワンさんとソワソワしてるジンさんとアルベルトさん。

うんうん、香りだけで美味しいのが分かるもんね!

それでは皆で手を合わせて


「いたらきましゅ!」

「「「いただきます」」」


ぱくりっ!


「おいちー!」

「「美味い!」」

「美味しい!」



わはははは!笑うしかないぐらい美味しい!久しぶりのスイーツ!サイコー!

ジンさんに抱っこされたまま口いっぱいに頬張って足をバタバタさせる。お行儀?何それ美味しいの?


「ふんわりと漂うバターの香り!それに噛めばじゅわりとしみだす卵の風味と甘味、バターの塩気も相まってフォークが止まらん!」


「本当に美味しいわ!いくらでも食べれちゃう!」


「確かにこれはいくらでも食える」


皆も気にいったみたい。凄い凄いと大絶賛。

んふふふふ~!苦しゅうない!僕を、いや、フレンチトーストを崇め奉るがよい!スイーツは偉大なのだ!


「はちみつをかけてもおいしいでしゅ!」


ジャムも美味しいんだけど、それはまた今度。

一度にたくさん食べる、もとい作るのは無理だからね。僕の胃袋に合わせてもらおう。

走ってはちみつを取りに行くイワンさん、ハイテンションで食べるアルベルトさん、ジンさんは黙々と食べ続けてる。

そしてあっという間にフレンチトーストは無くなった。


「はあ~美味かった」


「ああん無くなっちゃった…」


「うまかったぞ、ノア」


ふふふ、ご満足頂けたようですね。

だがしかし!まだ終わりではありませんよ!

切り落としたパンの耳といえばアレしかないでしょう!

コッペパンでも美味しいあのスイーツ!


「つぎはあげパンでしゅ!」


「「「あげぱん?」」」


用意するのは揚げ油と砂糖これだけ!

手順も簡単。低温の油でささっと揚げるだけ!

熱々のうちに砂糖へダイブ!これだけで完成!


「これまた簡単に出来るんだな」


「今度はどんな味なのかしら」


「美味いのは確実だろう」


お皿にどさっとのせてこれまた手づかみでいただきます!


ぱくりっ!


反応は割愛!デジャブとだけ言っておこう。

熱々でも美味しいけど冷ましても美味しいんだよね。

そういうと3人とも物凄く悩ましい顔で手を止めた。

分かる。我慢しなきゃ、でも食べたい。でも我慢できないという欲望ループ。

勝てないこともしばしばあるよね。今回はなんとか勝利することができた。

アルベルトさんに紅茶を入れてもらって皆でほっとひと息つく。


「スイーツって本当に素晴らしいものね!可愛くて美味しいなんて反則だわ~!」


「ああ、本当に凄いぞノア。イワンの言うとおり、これは革命だ」


えへへへへ~そうかなぁ~そんなに凄いかなぁ~。

ジンさんとアルベルトさんに手放しで誉められてでれでれになってる僕。そして2人とは対照的に目を瞑り何事か考えてる様子のイワンさん。

カッと目を開くと、とんでもないことを言い出した。


「ノア、俺を弟子にしてくれ!」


な、なんだってぇぇぇ!?


「惣菜パンにスイーツ、今まで見たことも聞いたこともない料理を学ぶこのチャンスを料理人として逃すわけにはいかん!無論タダとは言わない。どんな対価もかならず払う!頼む!俺を弟子にしてくれ!」


な、なんだってぇぇぇ!?


「あら、いいじゃない!」


な、なんだってぇぇぇ!?


「そうだな、いいんじゃないか?」


な、なんだってぇぇぇ!?

っていいよそれはもう!自分でも言い飽きたよ!


「ノア、お前一人じゃスイーツ作りは無理だろ。お前の体格じゃ調理は無理だし、そもそも材料も用意できないだろ」


「そうよ~、その点イワンと一緒なら何の問題もないじゃない。安心だわ」


確かに、一理ある。というか百理ある。むしろ理しかない。

イワンさんと組めば材料も道具も使い放題。となれば、のらない話はないか!

でも弟子ってのはちょっと気が引ける。ので、


「イワンしゃん、ぼくとどうめいをくんでくだしゃい!」


「ど、同盟?」


「あい。たのしくつくって、おいしくたべる、スイーツどうめいでしゅ!」


「あら!可愛くていいじゃない!」


「そうだな、弟子だ師匠だってのは大袈裟だ。そのくらいのほうがいいだろ」


「そ、そうか?まぁお前らがそういうなら…」


「これからよろちくおねがいしましゅ!イワンしゃん」


にっこり笑って手を差し出すと、イワンさんも楽しそうに応えてくれた。

がっしりと握手を交わす。


「おう!これからは同志だな!よろしく頼むぜノア!」


という訳で、スイーツ同盟本日結成しました!


「今教えてもらった3品、早速今夜のデザートに出すぜ!」


「今から楽しみだわ~」


「今夜は早めに来るか」


フレンチトーストにデザートコッペパンにフルーツサンド、更にあげパンとそれなりに食べたけど、皆まだまだ余裕そうだね。しゅごい。

僕の夕食は少な目でお願いします。

そして夜。

初のスイーツ作りでテンション上がってたけど、体の方は疲れてたみたい。

半分寝ながらもなんとか夕食を食べきったけど、そこでもう限界だった。ぐう。

だから食堂での騒動に関しては翌朝まで知らないままだった。


揚げパン美味しいですよね。何種類もの揚げパンを売ってるキッチンカーをたまに近所で見かけるのですが、今だに買えず…

皆さんは何味の揚げパンがお好きですか?

今日も来て下さりありがとうございます

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― 新着の感想 ―
[良い点] ノアちゃん、スイーツ無双開始!! かわいいぃ゙ぃ゙ぃ゙ぃ゙ぃ゙〰っ エプロンミノ虫で抱っこされながら料理指導しているのを想像したら身悶えますね [一言] ぱんはすべてをうけいれてくれます(…
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