第118話:エピローグ
表向きは特に世界が変わったわけでもなかった。
バーゴストライクがユニバーゴと同性婚。そうして無雲帝国とバーゴストライクとメターマンが一カ所に集まって、独富島は軍事的な特異点となっている。またいつ暴君ユニバーゴが世界征服とか言い出すか。世界中の人が戦々恐々としているわけだが。そもそも俺がやりたかったのは世界征服ではなくゼロ・レクイエムの方だったのだが。それも台無しにされた今、とりあえずはユニバーゴとしての活動は控え、遠藤オワルとして独富島の島民生活をしている。まぁエンドレース株式会社の社長業もやってはいるのだが。
「よっしゃー!」
そうして今日も俺はトレーディングカードゲーム、バーゴストライカーズのブースターパックを開けていた。そうして現れたのはウルトラレアのカード。シークレットレアに比べれば格は落ちるが、それでも高位レアではある。
カードには『堕星少女スタッブスター(花嫁バージョン)』と書かれていた。
ブースターパック『ブライダルドリーム』はユニバーゴとバーゴストライクの結婚式を元ネタにカードが発行されている。一番レアのカードは誓いの言葉を言っているシーンの様だ。版権は全部こっちが握っているので、手に入れようと思えば簡単なのだが、それでは面白くないと、俺はバーゴストライカーズのカードを常識の範囲内で買っていた。
金はあまりあるほど持っていたが、俺がユニバーゴだとバレるわけにもいかないので、そこはまぁ学生らしい金の使い方。もちろん独富島はネットも電気代も低額なので、他の国に比べたら学生の持っている金も多いのかもしれないが。
「よっしゃー。ガンガン開けるぞー」
そういうわけでどこからも入れない社長室。そこにWARPドライバで入ってこれるのは俺とスリークイーン。あとはバーゴストライクとスクール水着仮面二号くらいものだ。
そのスリークイーンの一人。キレイさんことハーレクイーンはメターマンが暴走しているところをドローンカメラで臨場感たっぷりに撮っていた。そうしてスマホの画面……バーゴストライクチャンネルに映っているのは堕星少女スタッブスター。対するはウツボカズラ型メターマン。人型をしているのだが、酸を吐いて、触手の様なツルを操る。そのツルが堕星少女スタッブスターを捕まえてエッチな感じに締め付ける。
『キター!』
『触手プレイ!』
『もっとだ!』
『もっと寄こせ!』
『是非とも胸や股を!』
世界の終わりみたいなことを呟くバーゴストライクチャンネルの視聴者たち。
お前らはそれでいいのかと思うが、きっといいのだろう。俺としては嫁が汚されているようで微妙な感じだが。とはいえ籍を入れているのはユニバーゴとバーゴストライクなのだが。今のところ遠藤オワルは誰とも籍を入れていない。とはいえ、あの夜のこと。三分の二ラのウェディングドレスを着た七人と結婚することを誓ったのも事実ではあり。
それはそれとして、俺はバーゴストライカーズの開封も同時並行していた。うーん、やっぱりコモンカードが一番出るな。一応まだスリークイーンは実装されていない。彼女らは隠密部隊なので表に顔を出すわけにはいかないという理由もある。いや、あのエッチな五分の四ラの衣装で世界中の男子を活ホッキさせてみたくはあるが、それは別の機会に。
「ちょ! お前! いい加減にしろ! グラビティギロチン!」
上から下に降るギロチン。それが植物のツルを切り裂く。解放された堕星少女スタッブスターだが、残念そうなコメントがバーゴストライクチャンネルに溢れていた。マジで魔法少女の触手プレイが見たかったらしい。俺の嫁を捕まえて何やらせるつもりだと抗議したいが、それも立場上難しい。
「シングルモルト様。お茶を淹れましたっす」
で、今日は出張していないシークイーンが俺に茶を淹れてくれる。
「ありがと」
感謝していただき、そうして肩アーマーと、そこから伸びる長いマントに、やっぱり悪趣味だよなー、と思ってしまう俺だった。まぁその俺が着ろと言って、逆らえる香鳴母娘ではないのだが。
「星崎先輩……頑張ってるっすね」
「ああ、やはり魔法少女は至高」
別に俺が裸を見たくて設定したわけじゃないが、ソレはソレとして魔法少女の変身解除シーンの場所を俺の家に設定したのはラッキーながら過去の俺グッジョブ。色々と変なことになった自覚はあるが、それはそれとして。
「グラビティレールガン!」
重力で加速させて撃ちだす弾丸。弾丸となる瓦礫はソコココに落ちている。それらをフワリと浮かせ、横方向に落下させて弾丸とする。もちろん弾速は超音速を軽く超え、高熱の赤が光として発生する。バシュゥゥゥゥッッッ! と空気抵抗を経て高温になった弾丸がウツボカズラ型メターマンに突き刺さる。
「頑張ってるなー」
「星崎先輩はエッチっすからね」
「エッチか?」
「ドスケベと言っても過言ではありませんっす」
そ、そうか……?
「じゃなきゃあんなカモシカみたいな脚をしていないっす」
「まぁたしかにバランスいいよな。キラの脚」
おっぱいフェチは究極少女アルテミストや太陽少女オーバーサンに行くが、おみ足のペロペロさ加減ではやはりキラ……つまり堕星少女スタッブスターに軍配が上がる。スラリと綺麗なシルエットの女体で、おっぱいもCカップと健康的。健全なエロという矛盾した言語が成立するとても希少な例。
そうこうしている間にウツボカズラ型メターマンが追い詰められ、巨大化し、そのまま堕星少女スタッブスターを追い詰める。
「グラビティギロチン!」
さらなる重力のギロチン。ソレは巨大化したメターマンの一部を切り裂くが、あっさりと再生される。
「ふー……。仕方ない……」
『よっしゃ!』
『くるぞ!』
『これこそスタスタの!』
『必殺奥義!』
『これで終わりだ!』
「ファイナリティマジック……」
魔法少女のステッキ……ブローギアのセーフティが外れる。ガキンガコンと音がして、ファイナリティマジック用に変形する。そうして決着魔法。
『『『『『いけぇぇぇぇぇぇぇっぇぇぇぇぇぇぇx!』』』』』
「ストナァァァァァ! ブラァァァァァック! ホォォォォォォォル!」
ステッキの先に生まれたブラックホール。それを小石でもそうするかのように。堕星少女スタッブスターは投げつけた。放たれるブラックホール。それは超重力で周りを吸い込みながらウツボカズラ型メターマンに向かっていく。
「よっしゃ! 勝ったっす! じゃあお茶淹れますっすね!」
そう言って俺の方を見て、俺がいないことに気付くシークイーンは……まぁいいとして。決着がついたメターマンとの戦い。そして堕星少女スタッブスターが帰ってくるのは、とある場所でしかありえず。
「ドレスティック・インバータ」
「いいですねー。ナイスですねー」
そうして堕星少女スタッブスターのバトルドレスが解除され、量子変換されるまでの数分。全ラになった彼女に俺はカメラを向けている。Cカップの胸。薄毛の股。カモシカの様な脚。安産型のお尻。全部カメラに収める。
「もう♡ オワルのエッチ♡」
エッチにもなるさ。こんな可愛い全ラの魔法少女がいれば。
「あー。恥ずかしい写真撮られちゃったなー。これはエッチな命令をされると言うことを聞かなくちゃいけないなー?」
俺の恥ずかしい写真を握られてエッチなことを強要される。それが星崎キラーンの性癖だ。もちろん俺が命令するのは鬼畜の所行。全ラで庭先で――――しながらダブルピースして俺の被写体になれとか。そういう話。
「もう……オワルは鬼畜だぞ♡」
「今更だろ。それともこの恥ずかしい写真をネットにばら撒かれるか?」
「ああ♡ 逆らえない♡ オワルの言うことは全部聞かないといけない♡」
そうして――――しながらダブルピースをするキラ。もちろん俺は容赦なく被写体として撮ることにはなるが。
「最高だよキラ。さすが俺の嫁。あ。さっき花嫁の堕星少女スタッブスターのカードを引いたからさ……」
魔法少女の変身解除シーンの場所が俺の家になってる件。変身解除の全ラ写真を撮ったので君達は俺に逆らえません。
――――Fin




