第1話:魔法少女の変身解除シーンの場所が俺の家になってる件
「ストナーブラックホール!」
堕星少女スタッブスター。その最強必殺技であるストナーブラックホール。それはブラックホールを生み出し投げつけ、敵を圧殺して塵に返す魔法。この世界には悪の組織が存在し、その悪の組織はたまに世界中に怪人を派遣して破壊行動をする。それを抑止するのが魔法少女であり、そのことに世界は沸騰している。
「スタッブスター最高!」
「俺の推し!」
「やっぱスタッブスターしか勝たん!」
ネット動画のコメントは荒れ狂い、そうして戦いは終わる。俺もその戦闘シーンをネットで見ていて、スマホに齧りついていた。ただ俺の場合はもうちょっと事情が違う。
「ピスタキオン・サルベーション」
そうして超光速粒子ピスタキオンで結果と原因を反転。暴れまわった怪人によって出た街の被害を無かったことにする。壊れた建物は元通りに。殺された人間も元通りに。悪の組織は遠慮なく破壊行動をするけど、それを止める術は今のところ魔法少女しか持ち得ないのだ。
「じゃあね! これからも堕星少女スタッブスターをよろしくぅ!」
キャピッと微笑んで、そのまま魔法少女はワープして消え失せる。空間転移といえば魔法の様だが、真実、堕星少女スタッブスターは魔法少女なのだからしょうがない。
「ふう」
そうして戦いが終わったことで、俺はスマホのカメラを向ける。魔法陣が現れて、ワープしてきた堕星少女スタッブスターが俺の家に現れる。そのまま魔法の呪文。
「ドレスティック・インバータ」
そう唱えた瞬間、魔法少女のドレスが消え失せて、堕星少女スタッブスターは全ラになる。何も隠すモノは無いという男らしい様はある意味で女子として最強。
「ふおおおおお!」
そのドレスティック・インバータを見て、俺はスマホのカメラを激写する。女の子の全ラを写真に収められるのだ。これ以上の幸福が何処にある。
「ちょ。オワル。撮りすぎだよ」
全ラの堕星少女スタッブスター……本名を星崎キラーンという少女が胸と股を腕で隠しで恥ずかしがる。その様さえ俺の性欲の前では無意味だ。女の子の全ラを前にしてカメラを激写しない男子などいるものか。
「ちょっと。写真のデータ消して」
おっぱいもアレも丸出しで、ただ腕と手だけで隠している。その恥ずかしいさまを激写している俺に不服そうに星崎キラーンが言う。
「ふっふっふ。今日もいい全ラを拝ませてもらったぜ」
「ネットに上げないでよ?」
「さーてねー? それは星崎さんの誠意次第かなー?」
全ラを激写されたのだ。今の俺に星崎さんは逆らうことができない。
「で、何をすればいいの?」
「そうだなー。じゃあ今日は裸エプロンでご飯作って」
「うわ、またキモいこと言いだした」
「それともネットに堕星少女スタッブスターの正体をバラす?」
「それだけはご勘弁をぉぉぉぉ……」
「じゃあ裸エプロンでご飯作ってね?」
スマホに映っている星崎さんの全ラ写真を見せて、俺はにっこりと笑う。
「うぅー」
仕方ない。逆らえないとばかりに諦めの表情になって、星崎さんは裸エプロンで俺のご飯を作り始めた。今日は米と味噌汁と生姜焼き。おっぱいがエプロンを突き上げていて、そのエッチさに俺は仏でもそうするように拝んでいた。
「星崎さんのおっぱい……ありがてぇ」
「変態みたいなこと言わないの。はい。ご飯」
俺の家の、俺のリビング。そこに並べられたご飯を見て、俺の胃が鳴る。美味しそうだ。
「星崎さん。お茶」
「あーはいはい」
分かっていますよとばかりに星崎さんは俺にお茶を淹れてくれる。
「うーん。美味しい」
「こっちは屈辱だよ。女の子が裸エプロンなんて」
「ほら。でも星崎さんも悪い気はしてないでしょ?」
「悪い気はしているよ! ずっと!」
「ああ、ネットに拡散したくなってきた……」
「それだけは止めてー!」
もちろん冗談だ。そもそもこんなビッグニュース。世界に発信するのはもったいないにもほどがある。
「じゃあ俺のために頑張ってね」
「うー。何このエロゲー展開」
うん。まぁ。それは俺も思う。
「さて、じゃあお皿洗いよろしくね」
俺はご飯を食べ終えて、満足そうに爪楊枝。
「裸エプロンで?」
「裸エプロンで」
「わかったけどさー。いつか天罰が下るよ。オワル」
「星崎さんのエチエチ写真が撮れるなら、地獄にくらい下るよ」
「地獄に落ちろー」
「死んだ後でねー」
その後のことは考えていない。まぁ別に星崎さんが控訴するとも思えないし。
「にしても」
皿洗いをしている星崎さんを後ろから見る。大きなお尻がとっても素敵だ。女子の裸エプロンなんて見る日が来るとは。童貞にとっては御褒美です。
「はぁ。星崎さんは素敵だ」
「その素敵な女子を裸エプロンにするオワルってどうなの?」
「えー、だって女の子の全ラ写真を撮ったら普通脅すでしょ?」
「犯罪じゃん」
「日本国憲法ではねー」
ここは日本じゃないし。
「はい。皿洗い終わったよ」
「じゃあ服着て帰っていいよ」
「今日も辱められた……」
「星崎さんって結構胸有るよね?」
「セクハラだよ」
「今更いいじゃん。俺と星崎さんの関係だろ?」
「はー。なんで私はオワルに脅されて辱めを受けているんだろう?」
そりゃ全ラ写真を撮られたらな。ついでに俺は彼女が魔法少女であることを知っている。社会的に謎とされる魔法少女。この世界を救う存在。その正体を握っているのだ。もちろん秘密を握ったのだから存分に利用させてもらおう。
「本当に私の正体は言わないでよ?」
「もちろん!」
「言葉だけだと信用できないんだけど」
「でも俺に従うしか星崎さんには道ないよね?」
「くっころ?」
「かもしれないね」
実際に殺したりはしないわけだけど。でも女の子を自由にできるって男子としては夢の一つというか。そうして裸エプロンから着替え終わって、独富学園の制服に戻ると、彼女はジトーッと俺を見た。
「オワルの変態」
「変態という名の紳士だな」
気障に笑って見せる。
「本当になんでブローギアのワープポイントがオワルの家に設定されているのか……」
それはまぁ俺の適当な設定のせいで……。ということもできるが、あえて俺は言っていない。とにかく魔法少女の変身解除の場所が俺の家になっていることは事実だった。




