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周りにはクズな人間しかいない

死に物狂いで花子と桜が揉みあっていると、男のため息が聞こえてきて、花子と桜は動きを止める。


「桜さん、だめだよ。何をしているの?」


そこには黒い服を着た薫君が立っていた。


「か、薫様、申し訳ありません!!」

桜は薫に向かって土下座している。


「次はないって言ったのに。残念だ」


「もうやりません!もうやりませんから!!」


桜は必死に懇願する。もう一度薫はため息をつく。


「花子さんは梅田次郎君と結婚するの?」

薫の静かな透き通った瞳が、花子を見る。


花子は怖くなって、漏らしそうになる。何でか知らないが、ナイフを持っていた桜よりも怖い。(ナイフを持っていた桜は怖いよりも、死ね鼻くそといった感じだったが)

もちろん花子は好きだと自覚した次郎と結婚したいが、下手なことを言ったら危ない気がする。


「次郎君には私のしょ、処女は貰ってもらおうかなー」


「そう。処女ならいいけど。今現在も一応俺の雇い主は健在だから、花子さんが梅田次郎君と結婚するというのなら、消えてもらうしかないかな」


「消えるって?」


「池の底。海がいい?」


「で、でも私が池にダイヴしたら、次郎君を敵に回して生きにくくなるんじゃないかな?」


「それもそうだね。じゃぁ、こうしようかな。花子さんには俺の子供を産んでもらう。それでも梅田次郎が花子さんと結婚したいっていうのなら、あきらめようかな」


顔色を一つも変えずにいう薫に、花子は目を見開く。そして笑う。


「じゃぁ、私は薫君の下半身をもぎ取ろうかな」


「できるなら、ね」


無言で薫と花子は見つめ合う。


「二人して見つめ合うのやめて!薫様は桜のものなの!!」

とかなんとか桜が叫んだので、本気で殺してやろうかと思った花子なのでした。


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