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お前が上か下か

「ふざけるなよ!わしの処女はわしのもんじゃい!!勝手に言ってんじゃねぇ!!てめぇなんかに渡すもんか!!」

負けてたまるかと、花子は声を張り上げる。


次郎は花子の襟首をつかんで引き寄せる。

微笑む次郎と花子は間近で、静かににらみ合う。


「じゃぁ、俺と結婚でもするか?」


「くそ野郎が!お前の処女だったらもらってやってもいいけどな」

花子は吐き捨てる。


「好きにしろよ。その代わりお前の処女ももらうけどな」


レストランの従業員と客は皆何か言いたげに見ている。薫は一人パスタを食べていた。


「次郎君があんなひっどい下種人間だと思わなった!」

頭に来た花子はすぐさま次郎と別れ、レストランを出て道を歩く花子はぷんすか怒る。


「はは。大丈夫?花子さん、梅田さん多分すごくたちわるい男だけど、レイプされないように気を付けないと」

そう立ち悪い男が言ったのだった。


「はは。俺も立ち悪そうって顔しているね、花子さん」


「まぁ、ね」


「俺が立ち悪いなら、一緒に寝ている女に寝ぼけて抱き着かれた時に、問答無用でやることやっていると思うな」


「なるほど」


「でしょ」


「昨日私薫君が寝ている間に、薫君の尻触ったんだけど、私もたち悪い女になるのかな?」


「それはたち悪いのではなくて、馬鹿正直に言う、馬鹿じゃないかな?」


「何気なく薫君ってひどいこというよね?」

「ごめんね」


花子はため息をついて、薫の手を握った。


「どうしたの?」


「いやなんだかさみしくなって」


「そっか」


そうして沈黙したまま花子と薫はゆっくり道を歩いた。


「私さ、次郎君とは女とか男とかくだらないことを超えて、心の友だと思ってたんだ」


「そう」


「それなのに、ストーカーとかレイプとかひどいよ。次郎君の馬鹿あほぽんたす。かってにますでもかいてりゃいいのに、くそが!!」


「……」


「しっかも靴喰わせたいとかどういう気持ちなんだかさっぱり分からない。どういう気持ちなんだと思う?」


「んー?俺も男だからセックスの時に残酷だったり凶暴になる気持ちになるときはあるよ。人を刺したいみたいな感じ?」


「ホラーかよ!」


「スプラッタは興味ないけど。興奮すると危ない気持ちにはなったりするかな」


「怖いな」


「うん。まぁね。本当にはやらないけど、抱きしめて癒される気持ちと相反する気持ちは起きるかな。処女だと危ないんじゃないかな?花子さんって処女だよね?抱こうか?」


「処女なくしたら次郎君の選択肢って、結婚しかなくならない?」


「どうだろう?」


「うむ考えておく。セックスってやっぱり痛いの?」


「さぁ?女になったことないから本当のことはわからないな」


「じゃぁ、私薫君の処女もらってもいい?試してみたいの」


「ああ、俺の処女って、アナルの性交のこと?」


「うん!」

きらきら花子は目を輝かせている。


「考えておくね」


「うん!ぜひ!!一度やってみたいんだぁ」


「なんで?」


「男の喘ぎ顔みたいの」


「なるほど」


そんなことを話しながら歩いていると、花子は重要なことを思い出す。「そうだ」と、花子は立ち止まって薫の顔を見つめる。


「どうする?どうせ結婚やめるんだよね?薫君。私と結婚していても厄介なことになるもんね」


「んー、一応雇い主は梅田さんのご両親だからね。次郎さんが結婚するまでは、花子さんと結婚してようかな」


「あっそう。ふんだ!私のこと打算抜きで好きになってくれる人いないのかなー」


「いないだろうね」


「ああ、そう?」


「打算はありありだけど、一応俺は花子さんのこと好きだよ」


「全然嬉しくない」

苦笑いした薫君は、一応花子の頬に口をつけてくれたのでした。


その晩やはり花子は裸で寝ていたので、なんとなく薫は手を伸ばして触っておいた。起きた花子は薫に下心満載で、触り返しておいた。


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