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37.路地裏の追いかけっこ〜謎の救世主?〜

人間は命の危機を感じるとこんなにも走れるのかと思うほど何分も全力で路地裏を走った。


「どうしよ、、」


道が狭いこともあり上手く走れない。

隠れる場所もない。

今、地下に帰るのは場所がバレてしまうから危険だ。


「司、もうバレてんだから面外せよ」


蓮は、息を切らしながら全力で言った。


「無理だ、」

「外し方が分からない」


「はぁ!?」

「使ったことあんじゃねぇの?」


蓮は、疲労と司のポンコツが相まって怒るように言った。


「同じように使っていた人は見たことがある。」


それは、使ったことがあるとは言わないのでは?ということを考えるほど余裕はなかった。そうなると司が魔法を使えないと本当に捕まるかもしれない。

まだ始まってすらないのに?


この中で司の次に戦えるのは蛍だが、人間相手には練習をしていないから無理だろ。


「こっち!」


「えっ!?」


花が角で急に言ったことによって一番最初に走っていた陽葵だけが曲がることが出来ず陽葵と、5人は一時的に離れるような形になってしまった。


「陽葵!!」


司は、今まで冷静だったのにその時は焦っていた。


「あとでまた会おう」


引き返すことは危ないと感じた陽葵は、まっすぐ行ってしまった。


「くそっ」


「危ないよ」


司が、陽葵の方へ行こうとしたのを停めた。

とりあえず5人は、逃げることに集中することになった。


疲れて足が取れそうになりながら、喉の奥が燃えるように痛くなりながら。

体に酸素を巡らせて走った。


だが、1番起きては欲しくなかったことが起きた、


「ふふ、」

「お待ちしてました」

「龍真様」


「終わった」


5人の目の前には、後ろにいたはずの翼の騎士団が。そして、後ろからも。


もう逃げられない。


「いやぁ」

「こんなにも簡単に捕まってしまうとは」


簡単に?こんなに死にものぐるいで走ったのに。相手にとってはなんにもないこと。

やっぱりレベルが違う。


「ご、ごめんなさい」


夢描は、涙を流しながら何度も何度も謝った。


「別に謝って欲しい訳ではないのですよ。」


気色が悪いほどに翼の騎士団のリーダーのような男の顔は笑みを浮かべていた。だが、その顔から発せらせる声は背筋が凍るような冷たさだった。


「捕まえなさい」

「龍真様以外はどうなってもいいです。」


その男が隣にいた騎士に命令した瞬間、その騎士は腰に下げた剣を握った。


カチッ


鉄の音が聞こえた。


司は、ただ翼の騎士団を睨みつけていた。

そのほかの4人は、震えながら目を閉じていた。指先の感覚がない。


どんどん男は近づいてくる。


「逃げないんですか?」

「あぁ逃げられないんですかぁ」


ムカつくなどという感情が出ないほど5人は、死を感じていた。


剣が届くぐらいの距離になった。

男は誰を狙うでもなくただ近づいてきた。


ーー次の瞬間


ヒュンッ


男は剣を振り上げた。


ーー痛い


、、、、?


ーー痛くない?


体中に巡るはずの痛みがいつになっても来ることはなかった。


5人は何が起こっているのか分からなく、ゆっくりと目を開けた。


「え?」


ーーカラン

鉄と硬い何かがぶつかる音がした。


5人に向けられていたはずの剣先が今は失われていた。その剣先は何故か床へと落ちていた。


「誰だ!?」


剣を切られた騎士が辺りを見渡した。


5人も、何が起きたのかわかっていなかった。


バサッ


上の方から風と布がぶつかるような音が聞こえた。


「誰?」


花が、上を見ていた。

騎士団も上を見た。


そこに居たのは、司達のようなマントでも騎士団のマントでもない、真っ黒なマントに身を包んでいた謎の人が屋根に静かにたっていた。

ここまで読んでくださってありがとうございます。

次回も、少しだけこの世界に付き合ってもらえたら嬉しいです。

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