36.バレてしまう?
「あら、」
バレた?効果が効かなかった?
5人の頭の中はその言葉で埋め尽くされた。
「なんて...」
「お顔が整っているのでしょうね」
ずこぉぉぉ
どうやらお店の人には、
龍真ではないイケメンの顔に見えているらしい。
「イケメンなのかよ、」
蓮が、お店の人には聞こえないように言った。きっと、面をつけている時ぐらい自分よりも...と期待してたのだろう。
「ありがとう」
司は、照れることもなく言った。
少し蓮の方に視線を向けたのは気のせいだろうか。
「女性の採寸をしますので」
「男性の皆さんはお待ちくださいね」
そうして、4人はお店の奥へと連れてかれた。
「お前なんでイケメンなんだよ」
お店の人がいなくなった後に蓮は、嫉妬するように言った。
「元がいいからじゃないか?」
「あぁ!?」
蓮の、叫び声がこっちまで聞こえてきた。
──────
「それでは、1週間後にまたお越しください」
みんなの採寸が終わり服がつくり終わるのが1週間後になるということでみんなはお店から出ることにした。
みんなは、マントを羽織りフードを深く被ってたらドアの方へと歩いた。
「ありがとうございました。」
カランカラン
「...」
「いやぁ、」
「バレてなかったぁ」
まるでずっと息ができていなかったような苦しさから開放された。
「バレないだろう」
「なんで司は、そんなにドキドキとかしないの?」
「使ったことがあるからな」
「えっ?」
そういうのはもう少し早めに行って欲しかった。
──────
「ここ曲がったら大通りだね」
何とか、歩いてもう少しで着く所まで来た。
「あ、あれって」
右に曲がって人の通りが多くなった時に蛍は少し震えた声で言った。
蛍の指さす方を5人は見た。
見覚えのあるマント。
右胸にはキラキラと光るブローチ。
「翼の騎士団。」
「俺たちのことがあるからな。」
目の前には司を狙う翼の騎士団が居る。
きっと、私たちのことを探しているのだろう。
しかも、こっちに向かってくるように歩いていた。
もちろん、今の私たちでは勝てるはずもない。バレたら終わりだ。
「静かに」
陽葵は、息をこらしてできるだけ遠くなるように端っこを歩いた。
このままバレることは無いだろう。
そう思った時。
「司!」
花がいきなり司の名前を叫んだ。
「ちょっと」
陽葵は、慌てて花の口を塞ごうとした。
が、遅かった。
翼の騎士団は、完全に6人を捕らえていた。
そして、静かに近づいてくる。
逃げるしかない。
「こっち」
陽葵は、花の腕を引っ張った。
そして、そのまま路地裏へとみんなは走り出した。
「ごめん司が子供とぶつかりそうで」
花は、走りながら謝っていた。
そんなことを言っている間に6人の後ろに音も立てずに早いスピードで追いかけてきた。
ただ、6人の翼の騎士団の距離がどんどん近づいた。無言で走ってくる。
「むっ無理だろ」
蓮も、半泣き状態で走っていた。
夢描は、どんどん疲れてきてスピードが落ちていた。3分ほどぐるぐる回っていた。
司は、面を被っているから魔法を使えない。
ここまで?
「こっちいこ!」
ただ陽葵だけは諦めていなかった...
ここまで読んでくださってありがとうございます。
次回も、少しだけこの世界に付き合ってもらえたら嬉しいです。




