32.こんなに貯めても買えるのは6人分?〜お金の数え方は元いた世界と一緒?〜
「予定してい時間よりも遅いな」
「なぜだ?」
司は空を見上げながら言った。
そして、その空はオレンジ色にどこまでも広がっていた。
「司が何度も道を間違えたからだろ」
司の後ろにいた蓮が冷静に言った。「そんなことはない」と呟いたがそのあと黙ってしまった。
6人は、夜になると危ないと話し合ってこのままみんなの元へ帰ることにした。
──────
「てかさ、」
「お前がこの国から消えたのに」
「国民は焦ってなかったな」
蓮は、歩きながら司に問いかけた。
たしかに、勇者が行方不明になっているのに街には活気で溢れていた。
「多分」
「言ってないんだろ」
司が小さな声で言った。
きっと、言ってしまったら国民はパニックに陥るからだろうか。
「お前期待されてんだな。」
楓は、今までの話を聞いて言った。
「はっ」
「どうだろうな」
いつものようにバカにしたような喋り方だったがその声はどこか苦しそうだった。
──────
コンコン
キィィ
司達は狭い道を歩いてようやく戻ることができた。司は、ドアノブに手を開けて少量の魔力を流し自分たちであるということを中に教えていた。
「おかえりなさい」
そうで迎えてくれたのは陽葵だった。
「陽葵!」
「もう大丈夫なのか?」
司は陽葵そう言った。
陽葵は、「うん」頷いた。
それを聞いた司は安心した顔をした。
『さっきまでのわがままはどこに行った?』
5人の心の声はきっとこうだったろう。
6人は部屋の中へと入り貰ったお金を見せた。
「ほお」
「意外と高かっですね」
慎さんは、交換所の時の司と同じ反応をした。
「銀色コイン?」
空が机の上に置いてあるコインを見ながら言った。
「はい」
「この国でのお金の数え方はギロニーです。」
「最小金額が、銅貨1枚」
「銅貨が100で、銀貨1枚」
「銀貨が10枚で金貨1枚です。」
ほとんど元いた世界とは違わなそうでみんなは少し安心した。
「で、でも」
「それじゃあ副人数分買えなくない?」
未来が今の説明を聞いて言い出した。
たしかに、200ギロニーだとすると1人あたりの服の価値が7ギロニーぐらいになる。
「とりあえず」
「6人分の服を買う。」
この前とは話が違くない?という言葉を飲み込んで未来は「わかった」といった。
司はその後に、スライムはいくら捕まえても金にならない。だから、少しでも動きやすい服を買うことにしたらしい。だから、6人分の服を買うということだろう。
「まぁ」
「それでも安い服しか買えないけどな」
いつになったらちゃんとした服が着れるのだろうと考えた。25人だった。
ここまで読んでくださってありがとうございます。
次回も、少しだけこの世界に付き合ってもらえたら嬉しいです。




