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11. 本当の姿

ガスマスクの男なのかは分からなかった。

でも、龍真様と言った時にその男は

確実に司の方を見ていた。


「バレるが」

「...早すぎだろ」


司は何故か落ち着いた声をしていた。

まるで、元からこうなることが

()()()()()()()()()()()


「龍真?」

「人違いじゃないです...」


夢描は、怯えながら出せるめいいっぱいの声で呟いた。


「おや?」

「...おかしいですね?」


男は首をかしげながら言った。


夢描はその行動を見て、きっと間違えただけなのだろうと少し安心していた。


だが、男は不気味に笑いながら


「いるではないですか」

「ねっ、」


男の目線は完全に司を捕らえていた。

紛れもなく司を

そこにいる4人はその瞬間息を飲んだ。


「司?」


花は、意味の分からないように言った。


司は、クソっと言った。


「お前ら..逃げろっ」


司は男の方を見ながら森へ繋がる扉の方を手でさしながら言った。


夢描は、言われた通り震える足をおさえながら走ろうとした時。


轟炎(ブレイズ・ロア)


男がそう唱えた瞬間


夢描の目の前に炎の塊のようなものが落ちてきた。あともう数歩歩いていたら骨も残らないほどの威力だろう。


「ひっ、」


夢描は、あまりにも恐怖で腰を抜かしてしまった。


「っ、、」


さっきから黙ったままの花もさすがのことで少し後ろへと体を動かしていた。


「ダメではないですか」

「逃げようだなんて」


男は夢描を見ながらまたもや不気味に笑いかけた。夢描は、目に涙を浮かべてダメだと思った。


「俺が時間を稼ぐ」

「その間に逃げろ」


司は、夢描のおびえようをみてこのままでは危険だと察したらしく花と陽葵に言った。

そして、陽葵は司に何かを言おうとしたが言うのをやめてしまったように見えた。


凍封(フローズン•シール)


司がそう呟いた瞬間に

男の周りに分厚い氷が床から伸びるようにできてきた。

その氷はさっきの炎の魔法よりも暖かく感じた。


「ふっ、」

「流石ですね龍真様」


男は、焦ることもなくただ立ち尽くしていた。


「この魔法は簡単には解けない」

「逃げるぞ」


司が、こっちを向いて逃げるように急がせた。


「次は絶対に捕まえますからね」


男は口が避けるのではないかと思うほどに口角を上げながら言っていた。


夢描の腕を花が肩で支えながら森への中へと逃げることに成功した。


「あっ、」

「やっと来た!」


森の奥で待っていたのは先に逃げていたはずのみんなだった。


4人が来るのを待っていた。


「なんかさっきすごい音したから」

「不安だったんだよな」


蓮が、良かったという顔をしながら言った。


夢描も、少しづつ落ち着いたようでひとりで歩けるようになった。


「でもさ、」

「あいつらはなんだったんだよ」

「それに、これからどこに行けばいいんだよ」


透が焦りながら言った。


司は、前に出て


「着いてこい」

「そこで話がある」


―この異世界は思っていた以上に危険な場所なのだと思い知らさせた。

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