アルトの神化とギデゴガの開眼
ついにアルトの真の力が覚醒する。
身長153cm
体重45kg
黒髪ショートカット
目立った化粧はせずどちらかといえば少年の様な印象を受ける出立ち。
あと、少年の様な……胸。。。
これが俺の知っているアルトだ。
女神ルナティックの悠久の空間での1年間……と言っても実質一日だが……の、修行を終え髪の毛と身長が若干伸びたが、あとの身体的なベースラインは対して変わっていない。
あ、余談だが胸もお変わりない。
その勇者アルトの姿が今目の前で大きな変貌を遂げた。
黒曜石の様だった髪と瞳は純白に染まり、放たれる神力によって逆巻き波打っている。
身長に変化は見られないが、全体的に……なんと言うか女性らしくなっている。
具体的に言うと……胸が有るのだ。
いわゆるボンキュッボンになっている。
体型に合わせてかどうかわからないが陽華の鎧の形状も変化してビキニアーマーからビキニドレスアーマーみたいに変わっている。
聖○士星○のアテナの聖○衣の露出を物凄く増やした様な物を想像していただけると解りやすいだろう。
そして背中からは天使の羽のような形の純白のオーラが燃え盛る炎の様に放出され続けている。
「な、なんだ……?なんだソレは!?」
突然目の前で起きた変化にさしもの大魔王もビックリして1歩後ずさる。
「神化……自分の肉体に流れる気と魔力に圧縮して貯めておいた神力を一気に加えて、肉体を一つ上の存在……つまり神の力を振るえる状態にする、まあ言ってしまえば神様に変身する技ですね。」
「馬鹿な!神力を使えるのはこの地下世界ミッドナイトでは女神ルナティックだけでは無いのか!?」
「ああ、僕はルナティック様の弟子でもあるんですよ。ちなみに、純粋な戦闘能力だけならすでにルナティック様より上だとお墨付きを頂いてます♪」
マジか!?だいぶ強くなってるとは思っていたけどまさかそこまで伸びているとは……。
「じゃあ行きますよ、大魔王ギデゴガ。」
構えをとるアルト。
それを見て一呼吸して答える大魔王。
「なるほど。確かにビックリはしたが……人間だろうが神だろうが関係無いな。ナンバーワンは大魔王である余だ。今からソレを教えてやる。」
ギデゴガも構えをとる。
大気が震えているのが力を吸われている今の俺にも伝わってくる。
ついでに2人の胸も震えている。
集中出来ないだろうが!このボンキュッボンのたゆんたゆんどもめ!!
「人間だって努力して修行を続ければ大魔王を超えるかもしれません……よっ!!」
アルトが超加速して一気にギデゴガへの距離を詰める。
ガギガガギギギイイイーーン!!
剣と剣が再び激しくぶつかり合う。
今度はアルトが弾かれ飛ばされる事は無く二つの力は拮抗している。
「ほう、なかなかやるな。」
そう言うとギデゴガは空いている左手に魔力を込め解き放った。
「クロヒョウケツマ!!」
放たれた絶対零度の魔力をアルトは真月の盾で受けて打ち消す。
「チッ!フルキャンセルシールドか!厄介な!」
舌打ちながらも続けざまにサマーソルトキックで牽制するギデゴガ。
「くっ!」
交わしきれずに喰らってしまうアルト。
しかし
「その位の生半可な攻撃じゃあ、この陽華ちゃんには通用しないわよ!!」
リビングアーマーの陽華の鎧の守備力の前ではダメージらしいダメージにはなっていない様だ。
2人の一進一退の攻防は暫く続いた。
ときには剣で、ときには拳で、お互い力を試すかのように。
あー羨ましい。
バトルマニアにはたまらないぜ。
数分後、局面は動き出す。
「ゲキヒマデス・アームド!!」
アルトのマジカルハートソードに炎が灯る。
「アンドっ!ゲキヒマデス・ブーストッ!!!」
アルトから発生した油と混じり合い炎の剣の大きさが数倍に膨れ上がった。
「いっけーーーっ!!」
大きく振り下ろされた炎剣をミラクルブラックブレイドでガードするギデゴガ。
しかし余りの威力と質量に耐えきれずに数10メートル吹き飛ばされた。
「なん……だとっ!?」
信じられないといった表情を見せる大魔王を尻目に、アルトが追撃に向かう。
「舐めるなっ!」
しかし今度はギデゴガが爆発系極大魔法、ダイバクハツマを連発する。
ドガドガドガガーーンっ!!
「うわあっ!?」
アルトが堪らず後方に飛び退き退避する。
「くっ!近づけない!」
「調子にのりおって!とどめを刺してくれるわ!」
そう言うと、なんと今まで閉じていた大魔王ギデゴガの額の目が開眼する。
ああ、確かに300年前の戦いの時、コイツ三つ目だった。
娘の姿になっていて忘れていたけど、確かに額に目が合ったわ。
流石に第三の目が開かれた大魔王の見た目は人間離れして不気味に……なってない!なってないよギデゴガ!!
たゆんたゆんのボディーの方に目が行って全然怖くない。
「余の真なる力……味わうが良い!」
そう言うと両腕を前に突き出し信じられない位に魔力を高め始めた。
ギデゴガの体の周りに真っ黒いイナズマが放電する。
「神魔両断波!!」
ズギャギャギャギャギャーーーッン!!!
ギデゴガの前方に解き放たれた超超巨大な魔力波はアルトの脇をかすめ、地表を削り、山を砕き、海を割り、空の彼方にに消えた。
つづく。
ラストバトルはいよいよ佳境に!




