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間が空いてすみません。


次回も10日程度空くかと思います。

 


 ▼


 魔力測定検査器で出た結論は以下の通りだ。


 VIT120

 MND115

 MP200


 と5歳児にしては破格の数字が出た。



 周りはシンと静まり返って次の瞬間オォ!!と興奮が押し寄せる。


 ベルホルトがチラリとルーレンス姉弟とルーレンス侯爵の方を盗み見ると、口を大きく開けて呆けていた。



 家族の方を見るとみんな驚きながらも喜んでいる。


 いや、姉のクレアだけは悔しそうだ。


 だがそれでもちゃんと拍手をしてくれている。



 ベルホルトは壇上から降りて近付いて来る貴族の人垣を掻き分けながら、家族の元へと向かう。



 途中の自分の娘に紹介したいと言って来る貴族の当主達には、愛想笑いをしながら言葉巧みに躱して行き漸く家族の元へとたどり着いた。



「ベル♪凄いじゃない♪」とそう言い母のアンネリースはベルホルトを抱き締めた。



 ベルホルトは少し照れながらも抱き締め返した。


「ありがとう」


「う〜悔しいわ」

 クレアは悔しそうに下唇を突き出している。



「クレア姉様。此処は素直に喜びましょうよ?」グレースが姉のクレアを宥める。



「グレースは悔しくは無いの?」


「いえ、別にそれほど。どちらかと言うと嬉しい気持ちの方が大きいです」


「そう、わかったわ。今回の所は私の負けを認めるわ」


 腰に手を当て人差し指をベルホルトに向けながらクレアは宣言する。



 グレースは困った姉だ。と思いながらその光景を微笑ましそうに見つめる。



 その後特に特筆すべき事はなく。魔力測定検査は全員終了した。



 この後は通常通りの会食になる。



 ベルホルト達オルトランド伯爵家の周りには沢山の貴族が集まって来て、ベルホルトやクレア、グレースを褒めそしてニーナにも自分たちの息子や娘を紹介して来る。



 アンネリースはそれを笑顔で捌いて行く。


 すると自然と人垣が割れてそこからルーレンス侯爵家一同がやって来た。



「今晩は、オルトランド伯爵夫人。」

 恰幅の良さそうな柔和な笑みを浮かべてルーレンス侯爵は挨拶して来た。


「これはこれは。ルーレンス侯爵様。本日は御招き頂きましてありがとうございます」


「いえいえ、とんでも御座いません。それにしても流石はオルトランド伯爵殿の御子息ですな。とても優秀でいらっしゃる」


 ルーレンス侯爵はベルホルトに視線を向ける。



「ありがとうございます。お初にお目にかかります。オルトランド伯爵家が嫡男ベルホルト・ヘルゲ・フォン・オルトランドです。以後宜しくお願いします」


 頭を下げる。



「これはこれは丁寧に、ありがとう。そうだ私の娘と息子も紹介しよう。パロミア。マークス。自己紹介しなさい」



「「はい。父様」」


 先ずは姉のパロミアが一歩前に出た。


「ルーレンス侯爵家の長女のパロミア・オックス・フォン・ルーレンスと申します。以後どうぞ宜しくお願い申し上げますわ」


 一礼し一歩下がる。


 続いて弟のマークスが一歩前に出る。


「ルーレンス侯爵家が嫡男マークス・パッツァ・フォン・ルーレンスと言います。此方こそ宜しくお願いします」


 2人はベルホルトを方を先程まで敵対的に見ていたが、今の2人の目には何方かと言うと尊敬の眼差しを向けて来ている。



 ルーレンス侯爵家は実力主義である為に素直に自分より実力が上のベルホルトを認めたのだ。



 その後姉のクレアとグレースも自己紹介をして和やかに談笑していると、扉が開き誰かが入って来る。



 こんな時間から誰が?(この集まりが始まってから既に3時間が経ち現在は夜の20時頃だ)と思い其方に視線を向けると。



 驚いた事に父のディルクが騎士服に身を包みそこに居た。



 ディルクは会場内を見渡してベルホルト達を見つけると笑顔で近付いて来た。



 その後ろを困った様な顔をしたディルクの部下2人が同じく騎士服に身を包み追従して来た。



「アンネ!待たせたね。何とか来れたよ」と喜色満面の笑みを浮かべて両手を広げながら歩いて来た。


 そんなディルクに母のアンネリースは「困った人ね」と口では言いながら、その顔は嬉しそうだ。



 そしてディルクはアンネリースを優しく抱き締めた。


 その後此方に振り向き「ああ、そう言えばベル。魔力測定検査はどうだった?」と声をかけて来た。


 チラリとルーレンス侯爵の方を向くと額に青筋を浮かべて顔には張り付いた様な笑みを浮かべて居た。



 普通はホストのルーレンス侯爵に先に挨拶をするのが礼儀なのにこの困った父は母アンネリースの懐妊の嬉しさのあまりにすっかり忘れて、ルーレンス侯爵は蚊帳の外だ。



「ん、ん〜コホン」と何度か不自然な程に咳払いなどをして注意を向けさせようとするが悉くディルクは無視をして、いや本当に気が付いてない様だ。


「ん?ベル。どうしたんだい?」


 答えないベルホルトに疑問を持ったのだろうディルクが再度問いかけてくる。


 ベルホルトは視線でルーレンス侯爵の方を見る様に促すと漸くルーレンス侯爵の方を向いた。



「ん?ああ、トーマス。久しぶりだな」とそれだけ言い此方に向き直った。


 ルーレンス侯爵の名はトーマス・サカロニ・フォン・ルーレンスと言う。



「おい!それだけか!?ディルク!貴様は相変わらずだな」と憤慨する様にディルクに喰ってかかる。



「何だよ?トーマス。俺は今仕事の合間に此処に来て居て、すぐに帰らなければならないんだ。だからお前に構っている暇はない」と決然としてそう告げた。



 流石に母のアンネリースも溜息を吐き疲れた顔をしている。



 チラリと後ろの部下の騎士達を見ると2人は顔を見合わせてどうすると言いながら、しきりに手に持っている懐中時計の時刻を見ている。



 後ろの部下の1人が恐る恐るディルクに「あの、中将殿。もうそろそろ戻らねば、抜け出して来た事が発覚することかと…」


 えっ!?この人は何してるの?今抜け出して来たって言った?



「む?もうそんな時間か。仕方がないか…すまないみんな、そろそろ戻らねばならない。また近いうちに来るよ、ではな」そう言って部下を引き連れて去って行った。



 まるで嵐の様な人だな。



 ルーレンス侯爵の方を見ると口をパクパクとさせて居た。



 昔からよ腐れ縁と聞いては居たが流石にこの扱いだと父を恨んでいると言うのもあながち間違いではなさそうだ。



 まあ、父のディルクには悪気が全くないので、なお性質が悪いが。



 そう思いながら父が去った扉を見つめた。



 その後御開きとなり母のアンネリースがルーレンス侯爵に謝罪をして居たが、侯爵は笑って許してくれた。



 だが小声で「貴様の家族は許してもディルク貴様は許さんぞ」と呟いて居たのが聞こえた。




 そうそう、パロミアとマークスとは仲良くなり、明日2人がこの街を案内してくれるとの事なので出掛けることにする。


 母のアンネリースは身重なので屋敷でゆっくり編み物をするそうだ。







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