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僕と茶道と異世界と  作者: 茶柱 タツロウ
破壊の神 イデス編
27/27

プロバーブ

27話です

「リーフェが攫われた⁉︎ 本当なのか!」


フラムはコクリと頷いた。


「外で散歩をしてたらリーフェの叫び声が聞こえて…、見に行ったら丁度魔物達に連れていかれるところを見たんだ」


「そうか、そのことは長老は?」


「まだ知らないよ、この事を言ったのは祐くん達だけ」


「早く助けに行った方がいいんじゃないの?」


沙月は今にも飛び出しそうな勢いでそう言う


「そうだな。 よし、マーティはここでグリンを見ていてくれ。俺たち三人で魔物を追ってくる」


幸いグリンは寝ている。この事を聞いたら俺を連れてけとうるさいだろう。何よりそれで大騒ぎになる事は避けたい。


「あぁ、任された」


俺たちはリーフェが攫われたという場所に向かった。










「なんだ? この文字」


リーフェが攫われた場所には地面に見たことのない文字が書かれていた。


「なんて書いてあるのか全然わかんない! 早く誰でもいいから解読しなさいよ!」


沙月は足を地面に踏みつけ明らかにイライラした様子を見せる。


「うん? ……僕これ読める⁉︎」


「本当か!」


「うん、ちょっと待ってて」


フラムは地面に書かれた文字をふむふむと言いながら解読していく。流石フラムだ。元々この世界の住人ではない俺たち二人とは違うのだろう。


「わかったよ! 今から読み上げるね……


小娘は預かりましたよ、助けて欲しくばここから南の野原へと来なさい。殺しあう特別な場所を用意しておきます。もちろん来なくてもいいですよ。小娘の命はありませんがね。


破壊の神 イデス」


心臓がどくんと跳ねる。イデスがこの近くにいる。


「祐介! これって‼︎」


沙月は俺を見る。俺は頷いた。


「行くぞ、南の野原へ‼︎」






「な、なんだこれ……‼︎」


そこには巨大な闘技場、俗に言うコロシアムといったところか。とてつもなく嫌な力がそこから漏れ出していた。


「な、なんか凄そうなところだね……」


「こんなとこにいてもしょうがないでしょ! さっさと入るわよ‼︎」


沙月はズカズカと門をくぐる。流石沙月だ、恐れというものを知らないらしい。


俺たちもそれにつられて中に入った。


中にはイデス、そしてその隣に見たことのない魔物が一匹。身長はかなり高く恐らく2メートルはある人型の魔物だ。


「おやおや、お仲間が増えたんですねぇ。ま、何人いようが意味ないですが。私の前ではチリみたいなもんですからねぇ。」


隣の魔物は何も喋らない。


「あぁ、紹介が遅れました。 私のしもべ、プロバーブ君です。彼は恥ずかしがり屋なのであまり喋りませんが、まぁ問題ないでしょう。」


そう言うとイデスはふわりと浮きコロシアムの観客席へと座る


「まず、そのプロバーブ君を倒せないと話になりませんよ?」


イデスは二マっと笑う


「腹が立つやつね! さっさとこいつを倒すわよ‼︎」


沙月はプロバーブに飛びかかる。続いて俺たちもプロバーブに斬りかかった。


「言うは易く行うは難し」


プロバーブの体が光ったかと思うと、辺りに爆風が巻き起こる。


「ッ⁉︎ なんだこれ‼︎」


三人とも見事に吹き飛ばされる。ただプロバーブは平然と立っているだけだった。


「くそ! なめんじゃねぇ! くらえ‼︎」


抹茶の槍をプロバーブめがけて投げつける。


「猿も木から落ちる」


俺の抹茶の槍はプロバーブの頭の上をかする。


「馬鹿な⁉︎ 確かにあいつの心臓を狙ったはずなのに‼︎」


「馬鹿ね‼︎ こういうのは直接叩くのが一番なの‼︎」


さっきやられたばかりだろう、と言おうとしたがすでに沙月はプロバーブの頭を叩き割ろうとしていた。


「これで、終わりよ‼︎」


「触らぬ神に祟りなし」


プロバーブは沙月のフライパンを受け止めると沙月の腹を殴る。


「かはっ……‼︎」


沙月はその場にうずくまる。しかしプロバーブは攻撃の手を緩めない。


「鬼に金棒」


プロバーブの右手が鋭い剣になる。


「仏の顔も三度まで」


勢いよく右手を振り下ろす。


「や、やめろ!」













しかし、プロバーブの剣は沙月には届かない。そこには俺のよく知る人物が立っていた。










「ふぃー、危ない危ない。後の祭りになるところだったよ。まぁ間に合ったみたいだしいいよね? 」



俺と沙月、そしてイデスは揃って言う














「「「クロノス⁉︎」」」
















「あれ、 僕人気者?」







28話で会いましょう

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