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僕と茶道と異世界と  作者: 茶柱 タツロウ
試練編
20/27

心の闇

20話です

森から抜けて数日、俺たちはイラマン城へと向かったのだが、どうやらイデスによって破壊されてしまったようだ。あるのは瓦礫の山だけだった。


「さて、どうしたもんかな。」


ふぅっ、と息をつく。イデスの手がかりもなければしばらく何も食べていない。食料が底を尽きていた。


「どうしよう祐介! 僕たちこのままだと死んじゃうよ!?」


「まぁ待て、お茶でも飲んで落ち着こうぜ。」


マーティとフラムが恨めしい目で俺を見る。

そんな目をされても俺は飲むことを止めないが。


「でも本当にまずいぞ、祐介。俺たちはともかく、沙月とグリンがこのままだと危険だ。早いとこどうにかしないと。」


「そうだなぁ、確かにまずい。かといって村も見あたんないしな……」


沈黙が訪れる。


「どうしたもんかね……」


ん?村……げっ! あの村を思い出しちまった。


「名案を思いついたぞ祐介! パルノン村ならすぐ近くにあるぞ!」


「あぁ、丁度思い出したよ。あまり行く気はしないが行くしかないか。」


よっこらせ、と立ち上がる。


「じゃああの洞窟を抜けるぞ。」


あの洞窟とは俺たちとグリンが初めてあった場所。

ついこの前のことなのに随分前の事のように感じられた。


「行くか」






ーーーーーーーーーーーーーーー


「涼しいね! この洞窟! でも何か出てきそうで怖いなぁ。」


あの時来た時と何も変わらない暗い洞窟だった。


「大丈夫だ。お茶っ葉を周りに飛ばしているから、魔物は近づけないよ。」


「知恵をつけたな、祐介」


雑談をしながら俺たちは洞窟の出口へと歩いていた。


ピトッ


「?悪い冗談は止めてよ祐介。いきなりどうしたの?」


「ん?俺は何もしてないぞ?」


「無論、私も何もしてないが。」


フラムの顔が青ざめる。


「うわぁぁぁぁぁぁ‼︎‼︎」


そのままフラムは洞窟の外へと走って行ってしまった。


「本当に悪い奴だな、マーティ。」


マーティは気持ちの良さそうな顔をしている。


「祐介もフラムも脅かしがいがあるな! グリンが気にいるわけだ。 はっはっは‼︎」







ーーーーーーーーーーーーーーー


「見えてきたぞ、あれがパルノン村だ。ようやく助かるな。」


せっかく村が見えてきたというのにフラムはげっそりとしていた。


「シャレにならないよ、もう!」


そう言ってふいっと顔を背けてしまった。


「置いてくぞ〜」


フラムを置いて俺とマーティは村へ向かう。

後ろから走ってくるフラムの足音が聞こえた。




「おぉ、おぉ、これは祐介殿。久しぶりじゃな。」


長老と挨拶を交わす。


「悪いけど少しの間俺たちをここに泊めてくれないか。」


「いいですよ。ゆっくりしていってください。」


「あなた達の部屋はこっち!」


リーフェは手招きをして俺とマーティ、フラムを部屋に案内する。


「沙月さんとグリンさんは別の部屋で寝かしてあるから、安心してね。」


そう言うと、リーフェは部屋から出て行った。


「ふぅ〜やっと落ち着いた場所に来れたな。なぁフラム今後のことについて……フラム?」


フラムは頬を赤くし、ぼーっとしていた。


「おい!フラム!」


ハッとしたようにフラムは振り向く。


「な、なに?なんか言った?」


ここで俺はある推測を立てた。


「なぁフラム。リーフェって可愛くないか?」


フラムは目をキョロキョロさせる。


「う、う〜ん。まぁ普通よりは可愛いんじゃないかな。」


ここでマーティが


「私はとても可愛いと思うけどな。祐介はどう思う?」


なるほど、そういうことか。


「あぁ、俺も結構可愛いと思うな、性格もいいし。」


ここで切り出す。


「なぁ俺実はリーフェのことが前から好きだったんだけどさ。二人はどう思う?」


え。とフラムの表情が固まる。


「私はお似合いだと思うけどな。フラムはどう思う?」


「駄目だよ? だってリーフェが祐介のこと好きなわけないじゃん。現実的に考えようよ。少し話した程度で好きになっちゃうのは童貞の特徴だよ? もっと考えた方がいいよ。祐介は童貞なんだから。」


フラムは表情を変えないままペラペラと喋り続ける。

俺たちはなんだか怖くなったのでほって置くことにした。


「あ、そうだ。一応、えいっ」


《リーフ・ヘーパイストス》


フラムの周りに神殿が出来る。

パルテノン神殿と同じようなものだが、まぁ気分の問題だ。


喋り続けるフラムを放って俺たちは部屋を出た。




ヘーパイストス神殿って実在するんですよ。

ギリシャの建造物です。


21話で会いましょう

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