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狩りをはじめようか

「許せない……! そんなひどいことがあったんですか……!」


 店で待っていたマデリンに、町の門前で起こった事件について説明すると、彼女は嫌悪感を露わにした。


「アロー・ジュニアは、世界平和推進結社の後援を受けて魔道具の研究を行っているのですが、彼の主義主張は、組織の理念に反しているようにしか思えません」


 ブラッドは黙ったまま話を聞いていたが、正直なところ眉を顰めたいぐらいだった。


(また世界平和推進結社絡みか。行く先々で奴らの影に出会うな)


 結社の存在が、国民の生活に与えている影響を改めて思い知らされる。

 しかもこの町で唯一と言っても過言ではないぐらいまともなマデリンですら、世界平和推進結社を尊敬している様子なのだ。

 組織の実態を知っているブラッドとしては、どうしたって不快な気持ちを抱かざるを得ない。

 もちろんその感情を顔に出すなんて馬鹿な行動はとらなかったが……。

 ブラッドの心境に気づかないマデリンは、溜息交じりに続けた。


「特定の種族を町から追い出そうとするなんて、そんな差別主義が平和を招くわけがないですよ。同じ町の人間として、本当に情けないです……。ケット・シーの皆さん、ごめんなさい……」


 マデリンの謝罪にたいして、ケット・シーたちは慌てて首を振った。


「ね! ね! どうしてあのおっきいワルモノ、ネコさんたちがきらいなの?」


 右手を上げたヴァルブルガが、ぴょんぴょんとジャンプしながら尋ねる。

 マデリンは思い当たる節があったらしく、頬に手を当てると、ふうっと息を吐いた。


「実は、アロー・ジュニアと私は幼馴染なんです。それからもう一人、私の家の二軒隣にケット・シーの女の子がいました。彼女は運動神経が抜群で、頭が良くて。それなのに驕ったところなんて一切なくて。私は彼女が大好きでした。でもアロー・ジュニアはいつだって、彼女に突っかかっていました。多分なんでもできる彼女に嫉妬していたのでしょう。何かにつけて彼女と張り合おうとしていました。もちろん何をしても彼女には敵わなかったのですけれど。ある日、彼女を出し抜こうとしたアロー・ジュニアが無茶をして、大怪我を負う事故が起きました。ありえないことにアロー・ジュニアは、それを彼女のせいにしたのです。私は彼女を庇いましたが、何の役にも立てず……。アロー・ジュニアは父親に頼んで、彼女の一家を追い出してしまいました。それ以来、アロー・ジュニアはケット・シーを含むネコ科の生き物を毛嫌いしているようです。でも私がアロー・ジュニアを憎む気持ちには到底敵いません。アロー・ジュニアは私から大切な親友を奪ったのですから」


 おっとりとした印象を与えるマデリンだが、顔を見れば本気でアロー・ジュニアを嫌っているのが伝わってきた。

 アロー・ジュニアがケット・シーの少女にした仕打ちが未だに許せないのだろう。

 思い出話を聞いたケット・シーたちとヴァルブルガは、かける言葉を探してオロオロしている。

 その中で唯一、リーダーであるケット・シーだけが、気まずそうにもぞもぞと動き、帽子を深くかぶり直していた。


(偶然か? いや、そんなわけないな。となると……)


 片眉を上げたブラッドが観察するように眺めていると、その視線に気づいたケット・シーのリーダーは、ますます落ち着きを失った。


「えっへん! うっうん! そ、それではそろそろお仕事に取り掛からせていただきたいにゃ!」


 咳払いを繰り返しながら、リーダーのケット・シーがそう宣言をする。

 ブラッド以外は、その行動の不自然さに気づいていないようだった。


(害をなすわけではないし、放っておくか)


 余計な首を突っ込んで、面倒ごとに巻き込まれるつもりはない。

 ブラッドは黙ったまま、ケット・シーたちの作業を眺めた。

 どうやらまずは荷物を種類別に分けていく段階から始めるらしい。

 働き者の評判通り、ケット・シーたちの動きはてきぱきとしていて無駄がない。


「ヴァルもお手伝いしたい!」


 挙手しながら、ヴァルブルガがぴょんぴょんと跳ねてアピールをする。


「やめておけ。邪魔になるだけだ」

「むう。ヴァルじゃましないよ」

「お手伝い大歓迎ですにゃ! こちらにきて、床に落ちている書類を集めてくれますかにゃ?」


 やりとりを聞いていたらしく、ケット・シーのリーダーがヴァルブルガを手招きする。


「うん、ヴァルに任せて!」


 参加させてもらえるのがよっぽどうれしかったのか、ヴァルブルガは瞳を輝かせながらケット・シーたちの輪の中に入っていった。

 その後の作業は驚くほど順調に進んだ。

 リーダーの采配は完璧だったし、チームワークもいい。

 何より一人一人が楽しんで働いているおかげで、場の空気は常に明るく、それがまたやる気に繋がるらしかった。

 もちろんヴァルブルガだけでなく、ブラッドやマデリンも手を貸した。

 重い荷物運びは主にブラッドが請け負い、マデリンとヴァルブルガは濡れ雑巾片手に掃除をして回った。

 どうせすぐ飽きるだろうと思っていたヴァルブルガは、意外にも真剣な態度で動き続けている。

 そんなことを考えながらさりげなくヴァルブルガに視線を向けると、棚の前で困り果てているところだった。


「む。あれ、あれっ……。んー! ぬー!」


 独り言を呟きながら、何度もジャンプを繰り返す。

 どうやら棚の上段部分に手が届かないようだ。

 ブラッドに観察されているとは気づかないまま、ヴァルブルガは周囲をきょろきょろと見回した。

 大きくなったその瞳が発見したのは脚立だ。

 やれやれと思いながら声を掛ける。


「やめておけ。子供が使えるわけないだろ。落ちて怪我をするだけだ」

「だって高いとこ、おそうじできないもん!」

「ああ、ヴァルちゃん。パパさんの言う通りですにゃ。脚立は便利だけど、危ない道具でもありますにゃ。届かないところは私たちにお任せにゃ!」


 やりとりに気づいたケット・シーのリーダーも慌てて止めに入ってくる。


「……ヴァルもお役に立ちたい」

「むむむ……。にゃ! ではパパさんに肩車をしていただけばいいですにゃ!」

「な!?」


 とんでもない矛先を向けられ、思わず素っ頓狂な声を上げてしまった。

 ケット・シーのリーダーが『ヴァルブルガのパパさん』だと勘違いしている相手は、当然ブラッドだ。

 肩車なんてありえない。

 今まで一度だってしたことがないのだ。

 冗談を言うなという言葉が、口の端まで出かかった。

 行動に出ずに思いとどまれた自分を褒めてやりたいくらいだ。

 ブラッドは白々しい咳払いしながら、なんとか逃げ道を模索した。


「いや、だが、なんだ……ああ、そうそう、ヴァルブルガが怖がるかも知れないだろ」


 そう言ってヴァルブルガを見る。

 残念ながらヴァルブルガは、期待を滲ませた瞳でじっとブラッドを見上げていた。


「ヴァル、こわくないよ!」

「……」


 万事休す。

 これ以上拒めば妙な空気になり、二人は親子ではないのかと疑わる流れに発展しかねない。

 ブラッドは深く重い息を吐いてから、渋々ヴァルブルガを持ち上げた。

 そのまま自分の肩の上に乗せてやる。


「わああ! たかいたかい! ね、ね! ブラッド! これならなんにでも手が届くね!」

「そんなわけあるか……」


 力なくツッコミを入れるが、ヴァルブルガのはしゃいだ声は止まない。

 それからしばらくの間、ブラッドの上には、ヴァルブルガのうれしそうな笑い声が降り注ぎ続けた。


◇◇◇


 ヴァルブルガやケット・シーたちの明るい笑い声が漏れ聞こえる店の外では、白衣姿の大男が悔しそうに歯ぎしりをしていた。

 巨漢の体を店の壁にぴたりと貼り付け、窓からこっそり中の様子を伺っているのは、お手伝いネズミの発明家アロー・ジュニアだ。


「あのいけすかない冒険者の野郎、よりによってマデリンのところに、ケット・シーを連れこむとは……!」


 苛立ちのあまり汗だくになりながら呟く。

 冒険者が自分とかけ離れた整った容姿をしているのも気に食わないし、ケット・シーが絡んでいるのも腹が立つ。


「あんな奴らに好き勝手させてたまるか。必ず追い出してやるからな……」


 このまま店内に入っていって、好き放題嫌がらせをしてやろうか。

 アロー・ジュニアがそんな悪巧みを実行に移そうとした直後、窓越しに例の冒険者と目が合った。

 完璧に身を潜めていたのに、なぜ気づかれたのか。

 混乱したアロー・ジュニアは、またあの人を殺しそうな視線で睨みつけられた。

 植えつけられた恐怖が、アロー・ジュニアを容赦なく襲う。

 体はガタガタと震え出し、一刻も早くこの場から逃げ出したくなった。


「くそ、くそ、くそッ……!! 頭だったら俺のほうが何百倍もいいのに、冒険者ごときが俺を怯えさせやがってッッ!! 俺に楯突いたことを絶対に後悔させてやる……!!」


 悔しさを抱えながら尻尾を巻いたアロー・ジュニアは、一目散に自宅兼研究施設へと向かった。

 最新の器具とお菓子の山で埋め尽くされている研究室の中、アロー・ジュニアが迷うことなく目指したのは、研究中の新型お手伝いネズミたちが閉じ込められている大型ケースの前だ。


「まだ不具合が目立つが、この際どうだっていい。新型お手伝いネズミを使えば、冒険者もケット・シーたちも即座に一掃できるんだから!」


 ケースの中から丸々とした新型お手伝いネズミを一匹取り出すと、アロー・ジュニアはうっとりとした顔で頬をすり寄せた。


「おまえらの力を見せてやろうな。冒険者もケット・シーも街の住人も、俺に対して恐れをなすだろう。……そうすれば……そうすれば……あの子もきっと俺を……うふっでゅふふ」


 はあはあと興奮した笑い声を零しながら、アロー・ジュニアが注射器に手を伸ばす。

 注射器の中には、光り輝く魔法の液体が入っていた。


「これでぇ、これでぇ、あの子はあの子は……」


 歌うように繰り返しながら、注射器の針をぶすりと新型お手伝いネズミに刺す。

 魔法の液体が注入されて数秒。

 新型お手伝いネズミの目は、燃えるような赤色に光り出した――。


◇◇◇


「嘘みたい……。ひどい惨状だったお店が、一日で片付いちゃうなんて……!!」


 見違えるほど綺麗になった店内を見渡しながら、マデリンが感嘆の声を上げる。

 働き者のケット・シーたちは、ブラッドやマデリンが予想していた以上の成果を上げ、なんとたったの数時間で、店を片づけてみせたのだ。

 積荷は開封され、商品はすべて棚に収まった。

 床に散らばっていた伝票も一枚残らず集められ、帳簿にファイリングされた。

 帳簿の数は全部で七冊。

 あとはその中から、記憶の果実に関する取引の記録を見つけ出すだけでいい。


「ブラッドさん、ケット・シーたちの手を借りる方法を提案してくださって、本当にありがとうございます」


 改まった態度でマデリンが礼を告げてくる。


「ケット・シーたちも、心から感謝しています。もちろんヴァルちゃんも! みなさんのおかげで、なんとかやっていけそうな気がしてきました!」

「いえいえ、お役に立ててよかったですにゃ」

「ヴァルも!」


 ケット・シーたちとヴァルブルガは、少し誇らしげに胸を逸らした。


「さて、それじゃあ仕事の報酬を渡させてくれ」


 ブラッドがコインの入った袋を取り出そうとすると、マデリンが慌てて止めに入ってきた。


「だめです、ブラッドさん。お金は全額、私に払わせてください!」


 当然自分が負担するつもりでいたブラッドは、怪訝そうにマデリンを見た。


「何を言っているんだ。ケット・シーたちを雇ったのは俺だ」

「片づけてもらったのは私のお店ですし、おかげですごく助かったんです。正直なところ、本当に追い詰められていたので……」


 たしかにブラッドたちが店を訪れた際、マデリンはかなりしんどうそうではあった。


「日々の仕事に追われながら、お店の惨状をどうしたらいいんだろうって、ずっと不安だったんです。その悩みから開放されて、私がどれほど幸せか……! 自分の居場所が綺麗に整頓されていると、心もこんなにすっきりするんですね! 片づいているお店、万歳!」


 明るい声でそう叫んだマデリンが、微笑みながら両手を広げる。


「見てください。こんなふうにしても、もう荷物を倒したりしません!」


 マデリンがくるくる回ってみせると、それが楽しそうに見えたのか、ヴァルブルガも駆け寄って真似をしはじめた。

 片づく前の店の中でそんな行動を取ったら、大惨事になっていただろうが、今なら問題ない。


「わーい! くるくるー!」

「ね、ヴァルちゃん! くるくるできますね!」

「まるでダンスみたいですにゃ!」


 ケット・シーたちも笑顔で手を叩きはじめる。

 ブラッドはさすがにその空気に呑まれたりはしなかったが、はしゃぐヴァルブルガの行動は見逃してやった。


「こんにゃに喜んでもらえるなんて……。お仕事頑張ってよかったにゃ。またご入用の際は呼んでくださいにゃ。僕たち種族はこの町で歓迎されにゃいので、難しいかもにゃけど……」


 それまで笑顔だったリーダーの表情が陰る。

 途端にマデリンやヴァルブルガ、他のケット・シーたちも肩を落とした。


「馬鹿馬鹿しい話ですよね……。いっそ引っ越してしまいたいぐらい……」


 マデリンが悔しそうに眉を寄せる。

 もし引っ越すのなら、代々続く店を捨てていくことになる。

 それが難しいのは、マデリンだって百も承知だろう。

 マデリンの横顔には、やるせない気持ちが滲んでいた。


「……本当だったら、あなたたちにずっとお店を手伝ってもらいたいのに」


 寂しげにマデリンが呟いた時だった。

 窓の外から、不意にけたたましい警鐘が聞こえてきた。


「マデリン、今のは?」

「町の警報用の鐘ですが、これまで訓練以外で鳴った記憶はありません……。でも今日訓練があるなんて聞いていませんし……」

「警戒したほうがよさそうだな」


 そう返しながら、ブラッドは窓際へ近づいていった。

 慎重に外の様子を窺うと――。


「……なんだ、あれ」


 ブラッドの言葉を聞き、マデリンたちも駆け寄ってくる。


「どうしたんですか。……えっ!?」

「にゃにゃにゃ!?」

「ネズミさん、おかしくなった……!!」


 最後にヴァルブルガが叫んだ通り。

 窓の外ではお手伝いネズミの大群が、なぜなのか町の人々に襲い掛かっていた。

 真っ赤に光った目と攻撃的な顔つき。

 威嚇するように開かれた口からは、狂暴な牙が覗いている。

 これまで目にしたお手伝いネズミたちとは、明らかに様子が違う。


「どうなっているの……!? あんなふうに人を襲うお手伝いネズミ、初めてです……!」


 青ざめたマデリンが口元を両手で覆う。


「大変ですにゃ……! 襲われている人たちを助けにゃいと……!! みんな、行くにゃよ!!」

「にゃー!!」


 止める間もなく、ケット・シーたちが店外へ飛び出す。

 そのまま彼らは町の人々を救うため、狂暴化したお手伝いネズミに向かっていった。

 魔道具といえども、相手はネズミ。

 妖精猫であるケット・シーたちは、住民の体に張り付いたお手伝いネズミを、次々と剝ぎ落していった。

 ところがケット・シーたちが優勢だったのはそこまでだった。

 地面に落とされたお手伝いネズミたちはわらわらと密集し、合体して一匹の巨大なネズミになった。

 屋根を超えるほどの大きさをした化け物ネズミおまえに、人々がごくりと息を呑む。

 ケット・シーたちも、怯えた顔でネズミを見上げている。

 そんな彼らの面前で、化け物ネズミが巨大な腕を掲げた。

 大柄な体に反して動きの速い化け物ネズミは、振り下ろした腕でケット・シーたちを薙ぎ払ってしまった。


「にゃあああッッ……!!」

「ブラッド、猫さんたちが……!!」


 ヴァルブルガが助けを乞うように、ブラッドの腕を揺さぶる。

 住人たちがどうなろうと知ったことじゃないが、ケット・シーたちには恩がある。

 店の扉の前に立ったブラッドは、空に向かって左手を掲げた。


「【雷凰(らいおう)】」

 空気がピリピリと張り詰め、髪が逆立つほどの静電気が周囲に満ちる。

 次の瞬間、稲妻の矢が天から降り注ぎ、化け物ネズミを容赦なく貫いた。


『ギィヤアアアアッッッ!!』


 悲鳴のような破壊音をあげ、化け物ネズミが地面に倒れ込む。

 倒れたネズミは青白い火花を散らしながら数秒間カタカタともがいていたが、やがて一切動かなくなった。

 目の禍々しい光も、いつの間にか消えている。

 化け物ネズミが完全に破壊されたと気づいた人々は、恐る恐る顔を上げると周囲を見回した。


「た、助かった……?」


 安堵しながら胸を撫でおろす人々は、カフェで見かけた際の堕落した様子からは想像がつかないほど、生を感じさせた。

 命の危険に晒されたせいで、生気を取り戻すなんてなんとも皮肉だ。


「みなさん、いったい何があったんですか……?」


 マデリンが尋ねると、人々はふるふると首を振った。


「俺たちにもさっぱりわからないんだ……。突然、目を光らせたお手伝いネズミたちが襲いかかってきて……」


 人々はまた不安そうな顔になった。

 それも当然だ。

 今この瞬間も、町のあちこちから悲鳴が聞こえてくるのだから。


「町中でお手伝いネズミが人を襲っているのか」

「そんな……!」


 マデリンが絶句するのと同時に、人々の間にも恐怖が広がっていく。

 そのうち誰からともなく、ブラッドに助けを求めはじめた。


「冒険者さん、どうかこの町を助けてください……!」

「お願いします……! 化物ネズミを瞬殺したあなたの実力があれば、町を救えるはずです……!」


 人々が一斉に頭を下げてくる。

 ブラッドは無言のまま、縋りつく人々を見回した。

 怠惰な生活を貪るため、お手伝いネズミを増やし続けた結果が、今の惨状ではないのか。


(そう突き放したっていいが……。この機会、ケット・シーのために利用できるかもしれないな)

 

 そこでブラッドは、敢えてケット・シーたちに判断を委ねた。


「どう思う? 町を救ってやるべきか?」


 ブラッドに尋ねられたケット・シーたちは、迷わず首を縦に振った。


「そうしてあげてくださいにゃ……! 僕らも微力にゃがらお手伝いするにゃ……!」

「微力なんてことはない。町を救えるかは君たちにかかっているとさえ言える」

「にゃ!?」

「君たちには、先ほど同様、住民たちの体からお手伝いネズミを剥がす役を頼みたい。住民を巻き込まずお手伝いネズミだけを攻撃するには、その作業が不可欠だ。剥がされたお手伝いネズミが巨大化したら、俺が即座に破壊する」

「それなら朝飯前ですにゃ!」

「だったら早速、狩りをはじめようか」

ここまで読んでいただきありがとうございます!


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うっへ ネズミ男はマデリン執着拗らせクソキモストーカーでしたか 挙句に端末暴走とか始末に負えんなぁ
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