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ショコラ国モルケライ村

メエメエは見た目はとっても可愛いです

今日はモルケライ村という村に向かうアンディーヴ一行。このモルケライ村は特に目立った産業もなく、たまに野生の魔獣であるメエメエという羊の始祖を捕まえてその毛を刈って売って生活している。このメエメエ、羊よりも上質な毛を持ちその毛を売ればしばらく分の生活費にはなるのだが、結構な暴れん坊なのだ。その上賢い所もあるため捕まえるのが困難で、なかなか牧畜には向かない。だが、村の近くはほとんどが草ばかりのためよくメエメエが食べに来る。そこを力尽くで捕まえて毛を刈るのだ。怪我人も当然でる。ついでに言うと、メエメエの見た目はデフォルメした丸い羊である。角も当然ある。言ってしまえばかなり危ない。そのためこの村は納税が難しいのだ。


ということでアンディーヴ一行はメエメエを捕まえて家畜化することにした。危ないことはもちろん承知だが、どうせメエメエの毛を刈る際に怪我人も出るのだ。だったら家畜化して角を切って世話をする方がまだ安全だろう。それに、世話をしてやることで少しでも人に慣れて暴れなくなる可能性もある。それに家畜化すれば毛だけではなくミルクや肉も手に入る。そうなれば結構な収入になるだろう。ということで早速村にたどり着いた。


「皆様、ようこそいらっしゃいました!この村を豊かにしてくださるそうですが、どのようにしてでしょうか?」


「メエメエを家畜化します」


「え?メエメエをですか!?」


「ええ。まずは羊小屋を建てます。空いた土地はありますか?」


「は、はい。このスペースなら…」


「充分な広さですね。リュリュ、行きますよ」


「はい、アンディー様!」


アンディーヴとプリュネは土魔法を使い頑丈な羊小屋を建てる。スペースが広かったためなかなか立派な羊小屋が出来た。


「おお!これは凄い…」


「では、次にメエメエ達を捕獲します」


「しかし危ないですよ?どうやって…」


「罠を作って捕まえましょう。この辺のメエメエは罠に慣れてはいないでしょう?こちらが罠の作り方のプリントです。僕たちで半分の村人に罠の作り方を教えますから、村長達はもう半分の村人に罠の作り方を教えてあげてください」


「わ、わかりました…」


ということで早速村人達と罠を大量に作って草むらに設置。数時間後には大量のメエメエを捕獲することに成功した。


「では、メエメエの角を切ります」


「は、はい」


「メエメエの角を切る作業を示したプリントをお渡ししますから、半分の村人達に角を切る作業を教えてあげてください。もう半分の村人達には僕たちからお教えします」


アンディーヴ一行はメエメエの角を切る作業を村人達と共に開始。そして、角を切り落とすと自然とメエメエは大人しくなった。思わぬ効果だったが助かった。おそらくメエメエ達は賢いので、自分の武器が無くなってしまったので抵抗は無意味と悟ったのだろう。メエメエ達を罠から外し、羊小屋へと誘導する。


「これからは毎日放牧を挟み、餌として草を与えてください。あと、繁殖も行いましょう。繁殖もプリントに示してあるので、このプリントをよく読んでくださいね」


アンディーヴは繁殖の方法を示したプリントを村長に預ける。村長はプリントを丁寧に扱った。そしてアンディーヴに質問する。


「捕獲ではダメなんでしょうか?」


「まあ、全ての野生のメエメエを家畜化した訳ではないので、また捕獲することも出来ますが、出来れば繁殖を進めた方がいいでしょうね。人に慣らすことも出来ますし」


「なるほど…」


「それに、メエメエの価値は毛だけではありません」


「え?」


「年老いた個体は屠殺して肉を得ることが出来ます。出産した個体はミルクを絞ることが出来ます。ミルクを得るためにも、やはり繁殖はした方がいいでしょうね」


「わかりました、やってみます。ありがとうございます!」


「では、とりあえず早速毛を刈りましょうか。あと、子供がいるメスからは乳を絞りましょう」


「はい!」


ということで早速毛やミルクを収穫する。村人総出で行い、なんとか日が暮れるまでに終わらせて商人に売ることが出来た。かなりの収入になり、納税を出来るほどの蓄えとなった。


「ありがとうございました、おかげさまで納税が出来ます!」


「お役に立てたならば何よりです」


「はい、ものすごく助かりました!」


「メエメエちゃん達をたくさん可愛がってあげてくださいね!」


「もちろんです!」


「思ったんだけど、メエメエって見た目は可愛いし、メエメエの毛でメエメエぬいぐるみなんて作ってみたら?結構売れると思うんだけど」


「おお…素晴らしいアイディアをありがとうございます!参考にします!」


「ミルクの方も、ミルクそのものとしてだけではなくチーズやヨーグルトに加工して売るとさらに人気が出そうですね。まあ試行錯誤が必要になりますが」


「加工…ですか。なるほど…難しい技術が必要でしょうか?」


「ああ、そうでした。その辺のノウハウを示したプリントもあります。忘れるところでした。ありがとうございます、ジェラール。村長、このプリントです。是非お役に立ててください」


「何から何までありがとうございます!必ず役立てます!」


こうしてモルケライ村はメエメエを家畜化させた有名な村となった。村は豊かになり、納税も出来るようになったのだった。

角を切り落とすのに痛みは伴わないので安心していただければと思います

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